雨傘1本 105,000円 也
- カテゴリ:日記
- 2011/12/03 10:02:48
結構長く愛用していた雨傘と突然の別れを迎えたため(すいません、電車に置き忘れました)、新たに購入しようと、お店に行きました。
傘屋とかあるのかも分からなかったので、デパートに先ず入りました。
1階には、3,000~5,000円の雨傘が並んでいますが、これなら、別に何処でも買えるという感じ。
雨傘は、紳士アクセサリーの範疇ということで、その階に上がりました。
雨傘は、ステッキと一緒のカテゴリーのようで、ズラッと並んでいました。
そして、推し傘とばかりに、並んでいたものを手に取りました。
品のいいフォルムに、骨の多さは安定感を感じます。
見るからにイイモノって感じで、「まぁ、これでいいかなぁ」と思ったところで、店員さんはニッコリとしているので、ふ?と値札見て、ビックリです。
「105,000円」
そんなのドラマの陳腐な演出でしかアリエネェな、「値札のゼロを数え直す」をやってしまっても、やっぱり、105,000円。
怖くなりましたね。このフロアーの傘は、全部そういう値段なのではないかと。そして、吼えるマ-くんの速球を3つ見逃して終わった控えの代打のように、この店員さんの「くく、お金ないのね。黙って1階で買っときな」という冷笑に目を伏せ、帰るだけなのかと・・・
折れかけた心を何とか立て直し、何か適当に会話しながら、他の傘も確認すると。
「105,000円」は一番高い商品で、他は2つくらいの価格帯で、この店で一番安いものなら、まぁ買ってもいいだろうとなりました。
でも、いいんですよ、シッカリした傘。
撥水仕様の生地、カーボンファイバーで軽い骨、しっとりとしたレザーの柄。
それと、70cmでスラッと細く長い、まるでステッキのようなフォルム。
閉じて腕にかけていても、アクセサリーとしてサマになります。それでいて、すっごく軽いので、持っているのを忘れそうです(電車で忘れたという購入経緯を思うと、それでいいのかとは逡巡したが)
ちなみに、傘は、やはり国産メーカーがいいのだそうです。
こうして、新しい傘に、なんかうれしい自分となって帰宅したのですが、とんでもない結末ですよ。
傘が、傘立てに収まらない・・・
僕の住んでるとこは、玄関に靴棚と同じように、傘を収納する棚?があるのですが、その高さが一般的な傘基準で、僕の買った傘は標準の高さではないのでした・・・
傘が置きっぱな玄関・・・僕が好きでない玄関だ・・・かといって、部屋やベランダに傘を置くわけにもいかない・・・
105,000円の傘を買う人なら、きっと、傘専用クローゼットとかあるんだろうなぁ・・・
黒い傘にしてよかった(笑)
良いモノってのは、良い持ち手を求めるものですよね。
気分だけの問題と分かりつつも、モノを大事にすることで、モノ自体も自分も価値が増している気になります。
あと、シャツをオーダーにしたときにも感じたけれど、キチンと自分に合わせたモノを身につけていると、ゲームの特殊アイテムのように(笑)、それだけで外見が+5って気がする。うん、これはホント、するだけだなぁ(苦笑)
たぶん、傘に気を回すってのは、独身とか既婚とか所得の多寡ではなく、個人の趣味や服装への意識の違いだと思うよ。
傘については、別に、傘を見られたりするわけじゃない仕事もいっぱいあるし、傘が何を使っていても良いモノつくれば評価される職業もあるので、誰でも傘にこだわる必要はないと思うし、僕も105,000円というのは、もはやモノへのこだわりの範疇ではなく、所得の壁を感じたし。
最近感じるのは、単純なブランド信仰だけでなく、大人買い とか ガンプラでもこだわりとか どんな階層とか趣味の人にも、モノを買わせてやろうという商法が徹底されているなぁということ。
もはや「堅実な内需に裏打ちされたデフレ傾向からの脱却」ってのは無理なのかも。そういうのとサヨナラした消費に皆が慣れちゃっているから。
105,000円の傘はさておき、僕が買った15,750円の傘では職人さんの技や匠はないと思います(苦笑)
ただ、傘という「雨に濡れない」だけの商品も、濡れないことと、服装の一部であること、また、持ち歩く品であることを機能的に追求すると、これだけ素晴らしくなるんだなぁと感心させられました。いわば、工業製品の枠の中での高みですね。
値段の高いモノの全てが良いモノとは限らないけれど、良いモノは得てして値が高いとは、思います。
でも、Olivierさんが例示された鞄、靴、財布は何れも皮ですが、これは長持ちしますし、大事に長く使うことで、風格が出て来ます。一般には中古かしているだけですが、個人としての価値は増している。Pricelessですね。
長持ちすることで、良いモノを大事に使う人というイメージを個人が持てることにもなり。多くの場合には、安いモノを使っているより、元が取れることにもなるかなぁと思います。
傘・・・大事にしよう・・・
傘の大きさは、多くの人が思う以上に大事ですよね。
荷物や雨量に合わせて、傘のサイズを使い分けている人と言うのは、多分とても少ないと思います。それは。フツーに多く売られている傘が、65cmだからでしょう。
傘は 失くすか、大風で壊れない限り、結構長持ちするものなので、目的や動機が何であれ、値段の高い傘を買っても、そう損な買い物ではないと思います。
別に高い傘を持っていると品格やセンスが上がっては見えませんが、スーツとそれ以外のモノがアンバランスな人ってのは、案外と気付かれちゃうように思います。
http://maehara.co.jp/
白がいいなと思ったんですが、汚れるよな~と思ったら、
「帰宅したらお風呂場でシャワーで流せばシミつきません」って。
か、傘にシャワーって…
でもね、実際やってみると、物を大事にしてる実感がわいてきて、
ちょっと雨降った時に安い傘をホイホイ買うのとは違う、
リア充なかんじで結構いい気分でした。
独身貴族がホントにターゲットだったのか。でっち君はペンとか手帳とか靴とか、身辺のこともおしゃれそうだもんね。
アバター見るとセンスがわかるってほんとなんだな。
>傘が、傘立てに収まらない・・・
( ̄ー ̄)ニヤリ ちょっとは満足できないところが無いと向上心がわかないぜ。むふふー
サラリーマン時代「何が良かったか?」と問われると、
「スゴイ人(職人・専門職)に会えたこと!」これに尽きます。
何代にも渡って受け継がれた匠の技・そのこだわりは、
店頭で商品を手に取るだけでは分かりませんからね。
傘しかり、靴しかり、鞄しかり・・・。
そんな方々に接するたびに、羨ましかったものです。
「・・私の天職は何なのだろう?」って。
もちろん選択の余地なく、家業を継がなくてはならない方々もいます。
それでもやはり、羨ましい。
欲深な私は、あれもやりたいこれもやりたい・・でしたからね。
結局こんな心根では、何者にもなれっこありません。
そんな憧憬の念を、職人さんには抱いていますからね。
長く愛用出来るものには、私もお金を惜しみません。
そう言えば大学生の頃、私も人並みに(?)エルメスやシャネルバッグを買おうとしたことがあります。
すると母が、「お金さえ出せば高価な物は買えるわ。でも品格が伴わなければ、品物が泣くわ」と。
このアリガタイ言葉、今も肝に命じています・・。
余談ですが、10万円ほどの財布を長く愛用しています。
皮も上質で作りもいい。すると自然に大切に扱うようになります。
新札好きになり・・結果、無駄遣いがなくなりましたね。
このお財布になって、お金が減らなくなりました!
以前視覚障害者のガイドヘルパー講習を受講した時に買ったのが気に入って以来その大きさに。
鞄持っていても濡れなくて便利なんですよね。
で、なぜ超安物かというと金融機関やら講習会やら何やらに出かけて高級品置き傘していると無くなる危険があるんですよね。
田舎では傘のお預かりなんてやっているところはほとんどありませんから。
でもその高級傘いいですね。
持っていたらその人の品格まで上がりそうな。
でも傘に釣り合う装いを維持するのも大変そうかも・・・