【ババコンガと私】

村クエ１はチュートリアル。２からが本番になります。

あれほどむかついたギアノスも、やかましい動きに慣れてしまえば、さほど脅威ではありません。
時々キョトンとした顔できょろきょろあたりを見回す、そんな硬直時間に直撃で勝てます。
３ｒｄでは改善されましたが、このような「なんだこれは」的な隙が、各種モンスターに用意されています。
３ｒｄでいう「スタミナ疲労して息切れし、動きが止まっている状態」の全段階だったようです。

大変なのは、ボスがマップをあちこち徘徊することです。
ある一定のルートを回るのですが、それを知らないと無駄にこちらが走りまわることになり、大変ストレスがたまります。
私はこれを、「イーオスマラソン」と呼んでいます。ドスイーオスもドスゲネポスも、なぜかマップを円を描いて一周して戻ってくるからです。
待ちかまえるのも大変なので、村クエ下位をほぼクリアしたあとでも、いまだに自動マーキングのスキルが外せません。

さて、だんだんポッケ村になじんできたころ、村長がある依頼をしてきました。
桃毛獣ババコンガを退治して来い、というものです。

ババコンガについては、以前から知識はありました。
ピンク色の大きなサル。怒ると汚いアレをなげつけてくることで有名です。

ババコンガのババの意味そのままのアレを…。想像するだけで恐ろしいです。

クエストは「珍獣の中の珍獣」
場所は密林、時間は真夜中です。

私は密林のマップが一番苦手です。なぜなら、視界をふさぐほど密生した草が多いからです。
マップ３なんて最悪です。
おびただしいランゴスタの群れ、砂から出てくるカニ、突進してくるアホなイノシシなど、せまい地域なのに嫌な敵がてんこもり。しかも視界が極端に悪い。
なんのイジメかと思います。

しかし、やれと言われたら断れないのがハンターのしがなさ。
いかなる状況でも狩りを遂行させる、それがプロの仕事というものでしょう。

私は弓を持って現地へ向かいました。
オトモに雇ったアイルーもいます。名前はココア。武器一筋ハンマー使いです。
私は猫の手もあてにするので、いつも頼りにしています。
装備は、この時点では適当です。素材集めを面倒がって、ほとんど作ってないからです。
スキル発動もしないまま、空身同然で挑みました。

いました、密林の奥地でひときわ大きなピンクゴリラが。
さっそく戦闘開始です。弱点は火属性と顔なので、イャンクック先生の素材で作った鳥幣弓で攻めます。

でもこの弓、拡散型なのでとても奴の体格には向いてない。
一度に放たれる矢を顔に当てないとダメージが分散してしまうんですが…。装備が貧弱な序盤ならではの悩みと言えましょう。

ババコンガの恐るべき攻撃は、突進かもしれません。
うっほうっほと四つん這いで駆け寄る様に、思わず悲鳴をあげたくなります。
「キャー、痴漢！」
マイキャラが女の子なので、嫌悪感もひとしお。
突進の後、抱きつくように飛びかかってくるところなんか最悪です。ダメージもやたらと大きいし、ろくなもんじゃありません。

しかも下品さに輪をかけるのが、ザコのコンガもかましてくる、放屁です。
下ネタで攻撃してくる敵を見るのは、桃太郎伝説（電鉄）以来です。

ぐっと尻をつきだして、思い切り放つ――あの凝りようはなんでしょう。
音といい、色といい、出した後の爽快感まで動きから伝わってきます。
開発さん、やたらと力をいれています。

ガンナーなので距離を置くのですが、どうしても避けきれず、何発か喰らってしまいました。こちらは女の子なのに、ひどい仕打ちです。

ババコンガのシッポが持つ、石やキノコを破壊すると、大事なものを壊された怒りと悲しみで、巨大なババを投げてくるようになるのですが、これも数度喰らってしまいました。

単なる戦いとしては、タフな体力以外には特に警戒すべきでもない相手なのですが、そういう意味でいろいろとひどいです。

しかもなぜか、こいつと戦うクエストがやたらと多い気がします。
おかげで、桃毛獣の素材が集まり、ガンナー用の胴衣などをそろえることが出来ました。

頭はメルホア、胴衣と腕、足はコンガ、腰はハイドベルト。
ピンクを基調とした、ちょっとモダンでおしゃれな出で立ちになりました。
スキルは、まんぷく・高速採取。バトルには特に関係がありません。

しかし、面倒くさがりの私は、その装備でしばらく続けることになるのでした。