始まりの終わりと独想1
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/12/13 18:35:27
気が付いたら一人だった。
色も無く、空間も無く、概念も無い。
一人だった。
あの時はそもそも一人だということを不思議に思ったりしなかったし、何も感じなかった。
なんとなく空間を作ってみた。
なんとなく色を作ってみた。
なんとなく概念を作ってみた。
作り方はわかっていた。
なぜ分かるのかは分からなかった。
そんなことは分からなくてもよかった。
なんとなく物質を作ってみた。
よく分からないものが出来た。
なんとなく壊してみた。
ただの空間になった。
また、なんとなく物質を作ってみた。
なんだか分からないけど上手く出来た気がした。
なんとなく作るのをやめた。
時間という概念を作ってみた。
物質が崩れ始めた。
変化というものを知った。
空間を黒く塗ってみた。
味気が無い気がしたので光を作ってみた。
黒が消えてしまった。
光だけの空間に物質を作ってみた。
物質に寄り添うように黒が帰ってきた。
なんとなく空間をまた黒く塗った。
物質を作ってみた。
光は帰ってこなかった。
なんとなく大小という概念と数という概念を作ってみた。
なんとなく小さな光をたくさん作った。
これでちょうどいいと感じた。
物体と光は共に在れるのだと知った。
物質と光を組み合わせて黒に浮かべた。
宇宙が出来た。
つぎたのしみいヾ(⋈´`)ノ