【カニだよ～カニ、カニ！】

タイトルは電気グル―ヴの隠れた名曲「サザエさんｒｅｍｉｘ」から。
イントロから終始異様な世界が繰り広げられるが、一度聞いたらやみつきになる中毒曲でもある。

今回は、カニじゃなくてヤドカリの話。

ヤドカリってあまり動きが早くないと思うんだけど、こっちの世界ではとても素早く、そして凶暴。

砂浜などで、土を掘ってハサミを使って何か食べてる様子は愛らしいが、ハンターを見かけたとたん、すごい横走りでこちらを襲ってくる。
しかも、しつこい。

横走りで正確にこちらを捉え、大きなハサミでごつんとやってくる。
執念深く追いつめてくるので、非常にうっとおしくて、ボス戦では悩みの種である。

殻も固く、ハンマーなどの打撃には弱いが、こちらが得意とする弓は効きづらい。
一度、弓でヤオザミの群れを掃討しに行った時は大変だった。
弓の溜め時間を許さずに攻撃してくるもんだから、しょっちゅう転ばされる。
ボウガンの電撃弾などなら、弓より楽だが、この時点ではお金がないので、ボウガンおよび、弾丸を買う余裕がない。
もう少し火力のあるガンランスでもやってみたけど、機動性がカニの動きに追い付かない。全然だめじゃないけど。

初めてのダイミョウザザミ戦では、その異常な攻撃範囲に苦労させられた。
最初はガンランスで挑んだのだが、でかい爪を振り下ろす速度がガードに追いつかず、何度も喰らってしまった。

それでもこちらは中級者だから、一応戦いにおける基本は持っている。
ちゃんと敵の動きを見て、大技の前振りが来たら対処する。３ｒｄでの経験が生きている。

とはいえ、やっぱり初見の相手、見切りがうまくいかないことも多かった。

困ったのは、両バサミを広げての水ブレス。
これって、広げたハサミにも当たり判定がある。しかも大きい範囲で。
ガードしてもめくられたりして大変だった。
それに、こういう時に限って、ランゴスタだのヤオザミだのがつついてくるんだ。
爪もしっかりガードして、ブレスさあ来いと構えている時に、横から、後ろからちくっと刺してくる。当然ガードは崩れる。しっかりブレスを喰らって飛んでいく私。
ああ、ふと人生がむなしくなる。どうしてこうもうまくいかないのかな。

楽しむためにやってるのに、ストレス溜めてどうするのか自分。
ためしにハンマーでやってみたけど、ハンマーの基礎ができていないので、あっさり返り討ちにあった。
まあ、弓でもガンスでも倒せないことはないんだけど。今じゃ、ハンマーでも倒せるようになったけど。
この当時は、きつかったんだ。

でも、初めての動きをする敵に出会うと嬉しくもある。
こいつはどうやって戦うべきか、攻略のためにあれこれ知恵をしぼるのが楽しいからだと思う。
正直、２Ｇは動きが完全にかぶっている敵が多い。
クック先生のことを書かなかったのは、モーションがリオレイアなどに共通しているので、これといって特筆することがなかったためである。
モノブロスとディアブロス、こいつらの違いもとても微妙だ。攻略法も同じだし。
３ｒｄでモノブロスが出なくなったのは、至極当然と言えよう。
というか、モノはディアの子供かと思ってたけど、近い種類ということで、家族ではないそうだ。
まあ、動物にもそんな分類があるから、モンスターもあって当然だろう。

ダイミョウの上にはショウグンギザミという上位種がいる。
大名の上が将軍って、徳川時代なのか。
こちらは、ダイミョウよりハサミが細くて、別名鎌将軍と言われている。
カニの爪ならダイミョウの方がおいしそうだ。実際、その肉はギルドで高く買ってもらえる。モンスターの肉は高級食材なのだ。最初に食べようとした人間の欲望に、まず驚くが。

ダイミョウもショウグンも、最初は大変だったし、今もどうかすると落ちてしまう敵だ。
でも、こいつと戦うのは結構嫌いじゃない。
ハンマーを持って、敵のハサミをかいくぐり、足の下を転がって避けるのとか楽しいよ。
地面の下から突き上げてくるのは苦手だけど、ぬるい敵も多い中で、この緊張感は心地いい。
３ｒｄの公式サイトに極狩ってコーナーがあって、そこで岡田さんが語ってたけど、
「毎日やってると生活の一部になって、面白くなくなる」
みたいなことを言ってたな。これはとても同意する。
慣れてくると、感動がなくなる。新鮮な驚きや緊張感がないと、やっぱりゲームはつまらない。
モンハンの人気モンスターは、とにかく強い奴が選ばれるということを、２Ｇを通して良く分かった。
３ｒｄ　は、モンスターのバランスがとてもいいゲームに思える。２Ｇでの反省を生かしているからだろう。

でも２Ｇも楽しいことに変わりはない。
まだ見ぬ敵も多く待ちかまえている。
個人的には、早くヤマツカミと戦ってみたい。いずれ来る対戦まで、精進あるのみだ。