OS
- カテゴリ:自作小説
- 2011/12/17 19:01:53
この前ふたご座流星群の日に流れ星を見たので便乗して山夫婦!
「寒いよお、翔くん。」
「駄目。まだ流れ星見てないんだもん。」
ガタガタと身を震わせホットココアをのんでいる大野とは反対に、櫻井はきらきらと瞳を輝かせ、空一面にひろがる星空を睨むように見ていた。今日は双子座流星群の日で、一年で一番多く流れ星が見れる日なのである。それを聞くと、櫻井は大野の部屋から一目散に飛び出し、こうして空を睨むようにみているのである。
「ねえ、翔くん。一回戻ろうよ、寒いし。」
「やだ、家に入った時に星が流れちゃったらどうするの?」
珍しく大野に強気な櫻井に、大野は少し驚いたがはあ、と白い息をはくと櫻井の横に座りなおした。人一倍ロマンチストな櫻井、流れ星をみるまで部屋に帰らない、というのは当然だろう。しかし、今日の夜は久々に愛し合おう、なんて考えていた大野は櫻井を奪った星達が憎かった。一度部屋に入り、少し温まってこようと大野が思い、立ち上がると櫻井が叫んだ。
「ああ!」
「っ、見えた?」
「流れた!はじめてみた、流れ星!」
目をきらきらと輝かせている櫻井はとても可愛らしかったが、突然櫻井は眉間に皺を寄せると凄いスピードで部屋の中に入っていってしまった。おそらく目的を果たしたため、一気に寒さが押し寄せたのだろう。
「寒い、さむさむさむ!」
「こたつにはいりながら言わないでよ。」
「うう・・・寒い。」
大野は苦笑いしながらため息をつくと、ココアでも作ってきてやろう、と立ち上がった。すると櫻井はそっと大野の服の裾を掴み、恥ずかしそうに俯いた。
「翔くんどうかした?」
「いや・・・俺は、智くんがいただけであったかいから・・・。」
櫻井は顔をぼんっ、と真っ赤にさせ、こたつに顔を埋めた。大野はにこっと笑うと櫻井の後ろから抱きつき、櫻井のうなじにぐりぐりと頭をよせた。
「さ、としくん?」
「ほんと可愛いんだから・・・。こうやってるとあったかいでしょ?」
「っ、うん・・・。」
大野は抱きついたまま櫻井の服の中に手を入れた。櫻井は驚いた顔をしたが、何も抵抗せず、されるがままだった。
「ん、ぁ・・・智くん・・・。」
「翔くん・・・。」
このまま本番まで大野がしようとした瞬間、窓の方で何かがきらりと光った。そのとき、櫻井は大野の腕の中からするりと抜けると窓の方に駆け寄り、空を見つめた。
「みた?智くん、また流れ星!」
「・・・う、うん。」
「俺二回もみたのはじめて!」
大野としてはいい雰囲気をぶち壊された星が少し憎かった。ものすごい膨れっ面だった大野をみて、櫻井はそれに気づいたのだろう、にこにこと笑うと大野の耳元でこう言った。
「智くん、俺がなんてお願いしたかわかる?」
「・・・なに?」
「 」
「・・・っ、ふふ。翔くん大好き。」
大野は櫻井をぎゅうっと抱きしめると、櫻井が寝てしまうまで夜空できらきらと輝く星を見つめていた。
来年も、この人と一緒に流れ星が見られますように。
(お星さま、欲張ってもいいなら・・・永遠に。)
こういう翔くんもすk(黙r
いいな、流れ星><
もういっそのこと結婚しr(黙れ