核爆弾チビ龍
- カテゴリ:自作小説
- 2011/12/19 15:46:22
僕が生み落とされた島にも人間が数多く住んでいた。
父と母の情事の核爆発で、多くの島の人間が街もろとも一瞬に消えた。
人体の60%が水分の人間が蒸発しても、水分以外の残りの物質はしれている。
その存在していた痕跡も一気に消えてしまった人間達の残した物は何も無かった。
僕が目を開けたのは、顔に当たる黒い雨の為だった。
その大粒の黒い雨は、とどまることなく地上に激しく降っていた。
激しく降る雨に遠くの視界は遮られていたが。地上は見る限り黒い泥の広野だ。
あちこちにできた水溜りは、大粒の雨の落下に激しく波打っていた。
僕が誕生して初めて目にした光景は、黒く冷たい無機質の世界に思えた。
『なんでこんな所に、僕は居るのだろう?』
生れて初めて持った僕の疑問だ。
僕の頭にはある程度の生きるための知識はインプットされていたが、その知識だけで現状をすべて理解することはできなかった。
僕は本能に従い、歩くことにした。
激しく降る黒い雨が行く手を阻んで、どちらに向って歩けばいいのか分からなかったが、微かに匂ってくる懐かしい臭いを求めて歩くことにした。
歩いても歩いても、周りの景色は同じだった。
黒い水と泥の世界が果てし無く続く。
『僕は永遠に、この世界を歩き続けなければ成らないのか』
生れて持った、二つ目の疑問だった。
やがて雨が小降りになってきた。
空を覆っていた黒く重く垂れ込めた雲が、その明るさを少し増してきたのた。
それによって、今まで心の澱みも少し薄くなっていくような気がした。
僕は立ち止まり空を眺め耳を澄ました。
今までの雨音も止み静けさが訪れていたが、その静けさの中に聞こえる新たな音があった。
その音は空高くから微かに聞こえる音だったが、しだいに音量を増しながらこちらに近づいて来る様子だ。
僕の視界に黒く点のような物が入った。
バタバタと音を出しながらこちらに飛んでくる。
「何だ。あれは?」
僕は思わずそう呟いた。
それはヘリコプターという空を飛ぶ人間の乗り物であることを後で知ったが、その時はまだその名前を知らなかった。
小さく黒い点に見えた物は僕を目指して、真っ直ぐにすごいスピードで飛んで来て、僕の頭の上ですごい音を出しながら止まった。
しばらくして、今度は僕の頭の上でグルグルと円を描いて回り始めた。
僕の正体をあらゆる角度から偵察し調べているようだ。
「ガァオー」
僕は空に向って吠えた。
空飛ぶ乗り物はそれに驚いたのか、僕から急に離れ、来た方向に向って急いで遠のいて行った。
辺りに静けさが戻った。
そこには何の音も無かった。
空を覆っていた雲は明るさを取り戻し灰色に色を変え、遠くの方には白く輝く雲も現れ始めた。

























核を持った島国は強気になると思います
次はどうなるんだろう。
あはは
するどいご指摘です
まいりました
練習なので大目に見て下さい
はい、孤独みたいですね
親の愛を知らないので人格、いや龍核がいがむかもです
はい、人間には龍が核爆弾に思えるのでした
産みっぱなし^^
生まれてすぐに感じたのって、孤独・・・?
ヘリに攻撃されないでよかったー
タイトルを変えましたが、前の続きです