amazonレビュー
- カテゴリ:日記
- 2011/12/24 08:27:33
amazonのレビュアーを始めて約2年、レビュー件数がもうすぐ100件になります。
レビューの殆どが本なので、なかなか件数が増えませんが、本それも新刊本中心にしては、頑張っているとも言えます(自画自賛かよ)
レビューの件数では、50冊/年くらいですが、実際には、文庫とか刊行が昔とか、どうにもレビューにならないとか、結局読まないとかそういう作品もあるので、小説・エッセイで50冊くらいになります。
その他に、マニアックとかカルトと分類されるものが10~15冊、歴史関係が雑誌を含めると20冊くらいになります。
で、レビューを重ねると、ランキングも一応の順位になるのですが、本というのは、よほどの話題本でも続けないと、評価ポイント自体が増えません。これが、人気のゲームとかCDだと一週間で100件とかあるのですが、僕の読む本では1年間で10件でも、ビックリという件数です。
それでも、ある程度の区切りのいい目標達成が見えてきて、順位的にも頑張ろうと思う目標を掲げられるようになりました。
まぁ、そういう数字は気にならないと言えば嘘になるという程度で、大事なのは自分の経験や感想を記録に残すこと。人によって違うのでしょうが、僕の場合には、仕事以外で、一番多く頭を使っているのは読書なので、これを記録しておけば、何にどういう関心を持って、どういう思考を巡らせたのかは、キチンと残されます。今年は、これにニコタでのブログがあるので、より記録される記憶が明らかです。
ということで、震災・原発関連の本は、それなりに読んだなぁと、今年の購入履歴を見て、改めて思うのでした。震災自体の報道本や原発怖いよ的な煽り本は買わないので、購入ペースでいうと、むしろ最近になって、なかなかな作家さんの3.11を題材にした作品が発刊されるようになり、この冬こそ3.11といった気になっています。
年末年始に、一冊くらい読んでも決して損のない3.11作品は、以下の通りです。
(私の私見ですので、小出なんて名前は一生ないわけですが)
フクシマ論(海沼博)
津波と原発(佐野眞一)
原子力ムラを越えて(飯田哲也)
恋する原発(高橋源一郎)
震災後(福井晴敏)
愚の骨頂(中村うさぎ・マツコデラックス)
最初の3冊は、学術論文・ルポルタージュ・識者主張とノンフィクションの中でも、立場も作風も内容も読解度も異なります。
しかし、フクシマの土地・歴史・人から原発を考えたい方には、非常に役立つはずです。
とくに前知事の佐藤さんの歩んだ部分を読みこむと、単純な「可哀想フクシマ」とか「福島県民は純朴な被害者」なんて与太は二度と言わなくなると思います。加害者・被害者とか生産地・消費地みたいな二分法からは(もちろん、脱か発電再開かなんて論外)何も生まれないということを理解しない人は、絶対読めといいたいですw
後ろの3冊は、3.11についての作者の感じたこと、考えたことが前面に出ています。
3人に共通性はないですが、一方で各々の考え方は非常にエッジが出ていて、それでいて、論理や発想に偏見や誤解や無知が概ねないので評価できます。
3.11について、ネットに貼ってあった言葉をコピペして何かを考えた気になっている方や、何か考えたくても頭が纏まらない方などは、こうした「問いかけ型」の作品を読むことで、作者とともに考えを進めるのもよいと思われます。
>そのような現場にいる方たちは何か根拠の無い安全性を信じる所があって
>このような本当に恐ろしい結果を招く危険性に気付かないフリをしているような
>気がしてなりません。
ゴミやクソを処理する人と同じで、生活するために、貴賎を言えずに仕事を選んでいるだけです。
そして、ゴミやクソを処理してもらって当然という顔をしている私達は、同様に放射性廃棄物を処理する方を、偉そうに愚者呼ばわりする資格は全くありません。
>そんな程度の知識でさえ、原発の恐ろしさはそれなりに感じたものですがね。
当たり前です。
大量に被曝したら死ぬのですから、怖いことは、よほどのバカ以外は皆知っています。
でも、その怖さは「時速50km/hの自動車に正面からぶつかる」「沸騰している湯を大量に被る」「刺身包丁で心臓を貫かれる」のと同じでもあり、私達は普通に自動車、お湯、包丁を使っています。
よ
原子力発電について本を読み何かを知るということは、解っていることを確認することではなく、自分が知らないこと、自分が認めたくないことと対峙して、その上で、自分の考えを進めることだと思います。
僕が↑で進めた本は、たぶん多くの人が「原発怖い」で思考停止しているオツムを解凍できる本だと思っています。
原子力発電についてのレポートデシタ(-_-;)
手元にたまたま有った資料が。。。(-_-;)
発行年月何時~??な、科学大観?成るモノでして。。。
祖父の?蔵書にあったもので(-_-;)多分おじか誰かの子供時代の科学雑誌だと思うのですが。。
それでも当時そんなものしか身近に無かったので
そこから得た知識をレポートに致しました。
物理の先生は返却時にgood!と一言書いてくれただけで、
正しいのか、おかしいのかさえ何も書いてくれませんでした。
そんな程度の知識でさえ、原発の恐ろしさはそれなりに感じたものですがね。
以前の悲惨な被曝事故のとき、確か放射性物質を入れたバケツを
手でもって扱って居たとの報道に驚いたモノですが、
そのような現場にいる方たちは何か根拠の無い安全性を信じる所があって
このような本当に恐ろしい結果を招く危険性に気付かないフリをしているような
気がしてなりません。
上の6冊の一番下(うさぎ・マツコ)から上に上がるごとに、専門性が高くなります。
ただ、うさぎ・マツコは、いきなり その本だけ読んでも、原発や震災自体の知識は高まりません。
「震災後」は、主人公が40代男性(夫にして父にして会社員)で、その家族が主人公なので、しょこんさんが感情移入しやすいかもしれないですね。
ただ、地震は何の本でも大差ないのですが、原発については、読み易さというのは、危険な選び方だと思います。読み易いというのは、難しいことや複雑なことを簡単に書いている訳で、そのプロセスで大事なことを切り捨てたり、間違った形に纏めている場合があるからです。
それと、その作者が「楽して物知りになりたい」という読者を当て込んで、ある方向に誘導するような内容にしている場合もあるからです。
何かを考えるということは、自分も苦労をするということです。
3.11前に一番「分かりやすい」原発についての情報は国や電力会社の展示館やHPでマンガキャラが語るものでした。そんなものが絵空事だということは、誰もが分かっています。
「分かりやすい」=「正しい」ではない場合が多いことを念頭に、色々な本を読むこと、そこで得た知識や認識を自分なりに突き合わせて、自分の考えを詰めて行くこと。
それしかないと思います。
一番読みやすそうなのはどれでしょう?
字が大きいとか、ムツカシすぎないとか。。。