Winnyの作者がようやく無罪放免
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- 2011/12/26 22:34:27
逮捕されてから8年ですか。やっと最高裁まで辿り着いて、最高裁も無罪になったので、晴れて「容疑者」の汚名が晴らせたそうです。お疲れ様でしたとしか、言いようが無い。
元々が「悪用されるのは問題だからなんとかしたい」と発言していたのを、「2ちゃんねるを通じて著作権制度を崩壊させるために、著作権侵害にWinnyを使用しろと奨励していた」と思い込んだ、誤認逮捕だったんだから、とっとと起訴を取り下げれば良いのに。お役人は面子があるから、絶対に止まらない。何故かいつの間にやら、争点は「善意で作った製品でも、悪用者が多ければ製造者は悪かどうか」になってる。やれやれ。そして、最高裁の判決は
善意で作った製品でも、悪用者が多ければ製造者も悪!
たまたまWinnyは悪用者が少なかった、2008年調べで45%の悪用者しか居なかった。この場合の悪用は著作権侵害を指します。そして、半分以下なら少ないのか、80%以上なら有罪になってたのかは、私には判りません。
パソコンやスマホでも悪用者が増えれば罰する事が出来る。www 瓢箪から駒というか、転んでも只では立ち上がらないと言うか。お役人的には、悪人を仕立て上げられる切り札が一枚増えた訳なので、決して負け戦では無かった感じ。最高裁の前の判決はこんななので、明らかに最高裁の判決は後退してる。
高裁判決の場合
悪用者が多い製品でも、善意で作っていれば、製造者は悪ではない
もっとも、「悪用者が多ければ製造者も悪!」なのは施政者にしたら昔から当たり前な考え方だろうけどな。刀狩りをはじめ、武器化出来そうな鉄製の農機具の製造中止など昔からやってる。一般的にもそんなイメージはあると思う。西部劇で一番使われている拳銃はコルト・ピースメーカーって言って、銃製造業者のコルトさんが西部の平和を願って作ったものです。一般的には武器なんか作ってる人間は、悪人てイメージが在るだろう。マッドサイエンティスト、悪役俳優・プロレスラー、葬儀関係者、刑務所・死刑執行関係者と同じで汚れ仕事をしてる人、清らかでない仕事をしてる人は悪人に決まってる。抜き難いイメージがあるな。最近は軍人も不浄の仕事と思われてるんだろうかな~。少なくとも警察官よりは相当不浄と思われてそう、なんでかな~。単に身近に少ないからなだけが理由じゃないかと思うけど。
この逮捕が発端で、日本でのフリーソフトの勢いが落ちたかも、って話もある。少なくとも昔に比べると作者の匿名性に非常に拘るようになってるのは確かだろう。そして、NTTやらが頑張って国産検索エンジンを開発してたのに、今や開発を停止してグーグルなどの海外製品に任せてるのは、こう言う悪者にされる恐れがある製品に手を出さないって理由から。情けないとも思うけど、確かに腰は引けるよな~。
MikuMikuDanceも作者は「ユーザーモデルについては知らんもんね」と言い張ってますが、悪用者が増えれば逮捕されてしまったりする訳です。w 困ったもんだ。
●逮捕から8年、やっと“一歩前進”――「Winny」無罪確定で
http://ascii.jp/elem/000/000/658/658282/
人は霞を食って生きてるわけではないのでね。
同人レベルや趣味レベルで粗製乱造されるものだけでいいというのなら、趣味でコードを書く人や、ノイズに近い音楽を聴いてニコニコしていればいいし、その中にもいいものはあるだろう。
でも、コストが質を支える側面も(可逆ではないのだけど。どんなに詰まらない映画やドラマやアニメーションでも数億なんてあほなコストがかかって、おおハズレなんてザラだ。)あるので、なんともね。
食えないならフルタイムで、その才を注ぎ込むわけにはいかんだろうよ。
昨今のゲームなんて、あれ、テクスチャとモデル作るだけでうげぇって思うのだけどw
すでに減価償却の終わった過去のエミュレーションなら安くてもいい(大作のDVDが安かったりするのは映画館ですでにペイしてるからだよな)のだけど、新規で作ってこき下ろされて、儲けどころか持ち出しって誰も笑わない。
最初はタダだけど…っていうのもこれはこれで遊ぶ側が事前にかかるコストを意識できないのでアンフェアな気がするし、メモリの一部を書き換えるだけのために金なんて使えるかってーのw
次にビルドするものをイメージできない人や、胴元だから自分らは儲かるので後は知らないっていうクズは何かを壊すところから始めちゃいけないんじゃないかと思うんだけどな。
iTunesやiTunesストアがRIAAや音楽レーベルの抵抗の甲斐なく、世界のトップにのし上がったのはジョブズの押しの強さのおかげではあるけども。その実態は、音楽コンテンツの価格破壊をしたって話だから。iPhoneとか持ってないので知らんかもしれんが、アップルのApp Storeの値付け見てると涙が滲みそうな時がある。w 相当な人日の末に出来たであろう優良ソフトが85円とか。ww 薄利多売で数が出れば儲かるのは確かだけど、今までのソフトの料金体系を破壊しつくしてるのは、間違いない。
>「間接的に選んだのは君らだよね」
ってよりは、「一番儲かるのは胴元です」な感じではある。まあ、胴元に成り上がるのも一筋縄ではいかないんだけどね。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1112/20/news015.html
こんなのは?
ま、「そんなにコンテンツに金は出したくない」が「少々の投げ銭」くらいならしてやってもいいってのが世間らしい。
ただ、「欲張らなければ」赤は出ないとはいえ、工夫を迫られるのが作る側のみってのはどーなんだろうな。
結局ものに対する評価として価格が「妥当だとまったく思われてない」ってことなんだとはおもう。
でも、ものを作るのにはゼニが必要で、どーやってバランスとろうねぇ?っていうのが課題なんだろうが…。
まぁ、ただ乗り「出来てしまう」と「払うこと」が損に見えてしまうのはもんだいだなぁと。
まールールがクズでもゲームに参加しない人にとってはどうでもいいことですし。
ただ、プレイヤーがその押し付けられたルールに酷い目にあうだけで。
当事者じゃない人が大きな権限を持って決めてしまうのも問題の気もするんだけど、その辺りは「間接的に選んだのは君らだよね」って言い返されるのだよなwきっと。
http://www.inside-games.jp/article/2009/10/28/38448.html
だからと言って、企業に圧力はたぶん掛からない。日記の判決理由なんか関係なく、既にお上は企業に対して圧力を掛ける、色んな手立てを持ってるデスよ。企業献金とかしてもらえれば、旦那衆にもなるし。だから持ちつ持たれつって関係が作り易い。今回のは基本的に圧力を掛けにくい、個人に対する手立てが確実に一つ増えたのが、お上のメリットでしょうな。「善意の第三者」なんてのほほんとしてられないぞと。
とはいえ、落としどころや主張はずいぶんと微妙だ。
本人が随分な発言をしていたと思うがな。だからといって、とっ捕まえるに十分なそれはないわけだが。
…どっちかといえば、違法性がないのはTorrent使ってる気がするけど、あれはあれで問題があることにもたくさん使われているので、比率になると怪しくなってくるな。
あれだと、その気になれば、誰が送受信したのかはバレるのだが、匿名性ってやつにこだわる時点でその中身は推して知るべしというか。
そもそも2008年だと、穴も見つかって、ほかの手段に移った後なんじゃないか?
数字は必ずしも実態や事実を示さない。使う人の主張によって歪曲される。
とはいえ、P2Pのプロトコルで送受信してると帯域絞られたりするわけで、DVDサイズのインストールイメージをサーバに負荷かけてダウンロードしろってか?この時代に…ってな状況になるプロバイダも少なくはなく。
機械に自己申告以上にその中身を判断させるのは難しいしなぁ。
ただ、昔は難しかった自分が作ったものを広める方法があっても、ばら撒きたいのは他人が権利を持っている他人の成果ってのがなんとも。
利用は簡単になったけど、コードを書く小中学生が増えたイメージはまったくないなぁ。
人の悪意を判別するルーチンってどうやって作ったらいいだろうw
ましてや、(辞書的な本来の意味での)確信犯とか、自覚がない馬鹿とか。
MMDが著作権がらみで訴訟を起こされるなら、Adobeなんて真っ先につぶれなくちゃ。
画像の加工や、違法性のある動画を作れるツールなんてトンデモナイw
Blenderや、Maya辺りも開発中止しなくちゃね。
道具じゃなくて、「行使した人」が責を負うのが面倒でもやっぱり妥当なのだと思うがなぁ。