再建元年への期待
- カテゴリ:30代以上
- 2011/12/31 09:32:04
「公約は守りたい」という建前ではなく、「増税賛成では選挙に勝てない」という顔ばかりの反対派を、なだめすかして、とにもかくにも、野田総理は、消費税増税に向けた最初の関門である民主党内の同意を一旦は取り付けました。
僕は、野田総理が不退転の決意との言葉通りに、議員達に向き合い、安易な妥協なく、自身の信じる政策を進めたことは、高く評価したいです。
先達二人のアホのせいで、どうやっても次の選挙には勝てない民主党の総理、何をしてもアホな連中から批判を受ける中で、一番嫌われる政策(一番官僚が喜ぶ政策でもあるが)を掲げたことは、僕が野田総理に期待した一番のことなので、心底うれしい。
来年には国会への増税法案の提出、それと前後しての増税協議、そして、法案可決に向けて、なおもハードルは高い。しかし、増税なしに財政再建がないことは、メディアの誘導的調査でも、世論の4割、つまり増税反対と同数が増税を認めていることからも、国民的コンセンサスになっているといえる。DAIGOのいう「じいちゃんの支持率と消費税率一緒」ということにはならないということだ。
日本を、財政・政治・経済・震災と多重的な重病人とするならば、必要なことはトリアージであって、一旦破綻すれば誰も生き残れない財政こそが、完全引き上げと財政バランスの達成までの所要年数の長さからも最優先であることは疑いよう画ない。
まず、行政改革とか公務員給与引き上げとか議員定数とか言っているバカは、それで得られる削減効果が焼け石に水であることを知るべきだし、単なる増税イヤイヤというガキの屁理屈に過ぎないのだから、野田総理は、そんな連中の支持はもともとないということを肝に銘じて、不人気上等で邁進してもらいたい。
財政再建元年と言える年になるならば、そこから経済界は経済再建元年と毎年ながらも心新たにすべきだろうし(円高や不況は、もはや前提)、被災地もフクシマを含め一周忌が明けたなら再建元年に皆が心を一つにすべきだろう。
そして、何より、野田総理には、政界再建元年を実現してもらいたい。自民党はじめ全野党が公約違反だからと増税法案の与野党審議に応じない状況にあるが、サイテーの姿勢といえる。少なくとも、増税以上の財政再建策を示さない限り、そうしたイヤイヤガキ政党には大人の政党、とくに自民には野党第一党の自覚を促したい。
あえて言おう、野田総理は「解散総選挙時期を明らかにすること」を条件に、増税法案への同意を自民、公明から取り付けてもらいたい。自民、公明もこれに応じてもらいたい。主要政党が全て必要と認めることで、「増税ノーサイド」という形をつくった上で、増税の上での財政・経済・社会・政治の再建を、空手形(マニフェスト)でなく、国民の信を問う、真の総選挙に臨んでもらいたい。
国民も、民主党のウソを見抜けなかった愚かさを改めて反省し、何が日本と自分に必要かを考えて投票すべきである。
この過程で、民主党が分裂することも、大きな期待である。それは、一言で言えば、増税vs反増税であり、野田・前原vs小沢・鳩山であり、ネオコンvs55年的であり、小さな政府vsばら撒き福祉であり、頑張る国民vs他人任せの国民である。
この二分化の過程では、両政党とも数合わせはしないでもらいたい。つまり、シャミンな者はシャミンに!として、菅や辻本のような連中はみずほが引き取るべきである。原発早期完全廃止と沖縄大好きと憲法改正反対という政党は一つで十分で、この3つは多くの国民が支持していないのだから。
そして、自民党も、上記の二分化した民主の何れかと野合することなく、自身も二分化した上で、政界再編に進んでもらいたい。
ここまで書けば明らかだろうから、ハッキリ言うと、私は、野田・石場というブサメン政権を望んでいる。ここに敢えて河野太郎を取り込む度量(太郎的には虎穴に入る覚悟)があるなら、自浄力も高いのではないだろうか。このメンツのときの問題は、アホの前原の扱いである。政策や信念を読む限りでは、彼は宰相に相応しいのだが、人間としてみると、あるいはあれだけ軽い言葉しか言えない政治家としては、宰相はおろか、いかなる役職にも付けるべきではないだろう。
そうだ、進次郎とペアで、遊説部隊長にすればよいのだ。
ビックリするのは、この与太話の前半(財政再建)に関して、朝日の1面が、かなり近い意見であったこと。
まぁ、アメリカでは年明けから大統領選に向けた予備選が始まるのに、「いまの候補には投票したくない」「どっちの政党も支持したくない」が過半数に迫っている。つまり、既存政党が支持層を喪失しているわけで、これは日本もそうだが、多くの欧米諸国で共通する。
世界的に、新たな階層の二分化つまり、貧乏人とそうでない人、これに応じて二大政党を再編すべきなのだろう。
総理は「日本再生に歩み始める最初の年」と言われました。
あんな年の翌年なので、バカでも「再建元年」とか「再生元年」とは言うので、ニアピン賞なんて言うつもりはありません(笑)
また、「昨年は歩み始めてなかったんだね」なんて冷笑もしません。
それにしても、何で「再建」でなく「再生」なんだろう?
「再生」ってのは、その前提に「死」とか「滅」とかがあるんじゃないの?まさか、録画と再生って意味じゃないんだろうし。
「再建」なんて言葉じゃ済ましてはいけない「死」が日本にあったということかなぁ?
総理は、所感の中で「財政再建」と言ったり、経済は「成長」とか「再生」と言ってるし、「日本の再生」とも言っているので、真意が掴みがたいけれど、3.11等の天災での死者と、放射能に侵された日本を、「死」と表現しているなら、それはそれで正直だとも思うのです。
「再生」って、この所感の公式英訳はあるのかなぁ?
キリスト教では大事な用語でもあるのだし、こういう状況では英語では何という言葉を使うのかなぁ?
>政治家という方たちは本当のところ何がやりたいのでしょうね?
日本のような間接民主主義制度=選挙で国民が地方や中央の議員を選び、自分達に代わって政治を行ってもらう仕組みでは、政治家は、国民が頼んだことを行うだけです。
仮に、政治家が国民の頼んだことを忠実に行わなかったり、国民の頼んでもいないことを行うようなら、国民はそういう政治家に投票しなかったり、罷免するように働きかけることが出来ます。
>どうやって政治家を見分けたらよいのでしょうかね。
これは難しい質問ですよね。
共産党や公明党のように、思想信条で支持している人がいたり、
多くの人が「政権交代」(橋本市長が「全部つぶす」と叫んでいるのと同じですね)という言葉だけで、民主党に投票してしまったり、
試行錯誤の中で、見分け方は自分なりに見つけるしかないと思いますよ。
僕は、僕が政治家に行って欲しいことを書いていますが、それを全て実行してくれる政党は取り敢えずないので、どの政治家や政党に投票したら一番希望に近いかをチェックしたり、逆にどの政党に投票すれば、自分が一番望まない政党が与党にならないかとか考えて、投票します。
本当にそれが国のためと思ってやっているのか
国のためではなくとも少なくとも一部あるいは今の有権者である国民のためなのか
政治的に名を残すためなのか
。。。
本当の志は高いのに成すべきことがわからない若しくはやり方がわからない。
いろんな方がいらっしゃるのでしょうか。
大嫌いだけど言っていることは正しく聞こえる気がする。。。みたいなのはダメなのかな?
どうやって政治家を見分けたらよいのでしょうかね。