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かずくん。鬱病の闘病日記


日本と核6-1~もんじゅナトリウム流出事故~

まず基本的なことから。原子核は基本的に陽子と中性子からなっています。水素はその大半が陽子1つのみですが、中性子を持つものもあります。このように元素が決まれば陽子の数は決まりますが、中性子の数が違うものがありまあ.す。同じ元素で中性子の数が違うものを同位体(アイソトープ)と言い、放射能を持つものを放射性同位体(ラジオアイソトープ)と言います。陽子と中性子の数をたしたものを原子量と言いますが、その元素の平均をとっています。例えばウランの原子番号は92なので92個の陽子を持っていますがウランの同位体にウラン235,238(以降U-235,,U-238と書きますUはウランの元素記号です)などがあります。それぞれ陽子数(ウランなので92)に中性子数を足し算したものです。元素は鉛近辺で安定するものと考えられていてウランのように原子量の多い元素は核分裂を水素のように原子量の小さい元素は核融合する傾向があります。太陽は核融合で燃えています。U-235はそのまま核分裂を起こしますが、U-238は高速中性子の衝突によりU-239になりベータ崩壊といって中性子が電子を放出することによりNp(ネプツニウム)-239を経て同じ原理でPu(プルトニウム)-239になります。このPu-239が核分裂を起こします。通常の原子炉では中性子の殆どがいったん水に当たってスピードが落ち熱中性子と言う状態になるので殆どプルトニウムは出来ませんが、わずかに出来ます。高速増殖炉では水の変わりにナトリウム(Na)を使うため大量のプルトニウムが出来ます。

ところがナトリウムはアルカリ金属といい水と化学反応を起こして大量の熱を発生し水酸化ナトリウムと水素になります。この反応で起こる熱により発生した水素がものすごい勢いで燃えるのです。水酸化ナトリウムもアルカリ性の危険な化合物です。

高速増殖炉では直接炉心(核反応が起きている部分)を冷やす一次冷却用ナトリウムとこれが高い放射能を帯びてしまうことから放射性のナトリウムが万が一にも水と反応し飛散しないように熱交換器と言う装置を使ってもう一度二次冷却用のナトリウムに熱だけを伝えた後所息発生器(水に熱だけを伝える熱交換器で大量の水蒸気を発生させ、この水蒸気の力でタービンと言う羽根車を回して発電する仕組みになっています。

1995128 1947分もんじゅの二次冷却用ナトリウム漏洩事故発生しました。

アバター
2012/01/10 05:30
同感です。
アバター
2012/01/10 05:11
おはようございます^^
詳しく説明して教えて下さり ありがとうございます m(_ _)m
大変 勉強になります。 (神父様は書くのが大変でしたよね)
学生の頃に学んだ科学をひっしに思い起こしながら拝読しました。
「もんじゅ事件」は 憂患(ゆうかん)になった記憶があります。
もう、事故が起きないように・・・それ以前に「核」の無い世界になってほしいと切に願います。




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