Nicotto Town


濃すぎる毒入り日記


汚れた大臣更迭をメディアはキチンと伝えろ

正しく「不退転」の決意を感じる内閣改造劇だった。

既に問責決議を喰らっていた山岡、一川両大臣の更迭は、誰もが想定していたことだが、蓮舫、平岡(法務)、中川(文科)の3人も僅か4か月の任期での交代となった。

当初のメディア予想では、岡田氏の副総理起用のための大臣枠確保で、古川大臣を一旦閣外とするだけだったものが、予想以上の交代劇となった。
しかし、メディアは、新大臣の評価に専ら努め、「わずか4か月で大臣クビ」という、本人の資質が問われる部分を「終わったこと」とばかりにスルーしている。

それってどうよ?である。
「わずか4か月で役員クビ」「わずか4か月で離婚」こんなことになった人間を、私達は不信の目で見るだろう。まして、選良たる国会議員であるなら、なおさら「何があったのか?」をメディアは報じるべきだろう。
少なくとも「マキコの旦那で」とか「また素人」とか、さしたる根拠のないバカコメントをしている場合ではないだろう。

ということで、その「素人」が、3大臣交代の理由は、2つあるのではと勘繰ってみた。

一つは、今後の国会での個々の大臣の資質追求⇒総理の任命責任追及の流れを一切断つことだ。
この点については、一部メディアが報じるとおり、何かと目立つ蓮舫には不適切な交友関係が既に問題化しつつあった。この点で、平岡・中川両名についても、参加する組織等から、パチンコ業界や外国人からの献金問題が浮上するリスクがあったことが推察される。
また、平岡まで4人の民主党法務大臣が1年以上も死刑執行を放置したことも問題となりうるところだった。こうした民主党のシャミン思想大臣としては、平岡とともに中川も代表的存在だったことも一因ではなかったろうか。
この点では、拉致問題に精力的な取り組みを見せてきた松原氏の拉致大臣起用、法曹家にして死刑執行に前向きな小川大臣起用は、before・afterでの足元固めを意識したものと評価できる(まぁ、こんなの当たり前のことなのだが)

もう一つは、ギリギリの派閥バランスである。山岡への執拗な野党の追及は、本人のバカぶりがもちろんあるが、それともう一つは山岡が小沢の提灯持ちである点だ。一川も、小沢派である。そして、野田総理は、小沢派2名を更迭した。メディアは面白半分に小沢派との対立を煽るが、愚論である。
小沢派には、大臣クラスの議員が殆どいないし、まして、裁判まっ盛りに小沢配慮大臣を置けば、小沢の評判が下がるだけだからだ。今年は「政局」と叫ぶ小沢からすれば、年内に政権取れるなら、数か月の大臣ポストなど気にならないとも解せる。
そもそも、小沢派は増税反対を新党結成などの形で明らかにしている。大臣ポストで懐柔できるものではないのだから、対立上等と野田総理等が覚悟しているのだろう。
それでも、小沢派を外して自派で固めることはムダな対立を産むとの認識なのだろう。論功行賞の感が顕著だった蓮舫、中川の交代は、この点からの流れでもあったことが推察される。

今回の内閣改造で、また一つカードを切ってしまった野田内閣。
増税までのハードルは高いとメディアは煽る。最近の世論調査でも、内閣支持率の低下は顕著と言われる。
しかし、そんな調査でも、増税賛成の数はそれほど減っていない。この点で、自民・公明は、総選挙も念頭に置いたときに、「ずっと審議をしない」ことが国民にマイナスと評されつつあることへの懸念も出ている。この国民の受け止めは、民主党支持率が10%台前半まで低下しても、自民、公明も低迷して、民主を抜けないことからも正しいものだろう。

世論調査では、増税の前提に置く一番の願いは、公務員改革や議員定数削減である。他人の不幸だけを希求する貧乏人の愚かさには呆れるばかりだが、朝三暮四のお猿さんには格好の餌となるようである。
つまり、野田内閣の増税に向けたラストカードの一つが、「とりあえず」の公務員改革と議員定数削減だろう。これを敢えて断行すると、アジェンダバカのみんなの党の存在感を希薄化する効果があるが、断行して失うものの方が大きい(たとえば、公務員の労組票)。
この点で、「とりあえず」をどういう形にするのかがポイントだろう。

もちろん、真のラストカードは、解散総選挙だ。このカードを如何に有効に使って、選挙前に増税関連法案の可決を勝ち取るかが、野田の政治家としての見せ場となるだろう。
揶揄することは容易いが、鳩山の普天間、菅の脱原発に比べ、野田の増税が官僚の入れ知恵を合わせたにせよ、強い決意と周到さによることは、政治家とは何かという点からもキチンと評価すべきと思う。

#日記広場:ニュース

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2012/01/15 09:58
ちょこみんと さん へ

僕が思うのは、野田総理は「任期満了」なんてことは全然念頭にないと思うのです。彼が唯一最大の目標は「増税実現」。一体改革や公務員改革などは、増税実現のための手段の一つに過ぎないと思っているように感じられます。で、増税が実現出来るなら、躊躇いなく、抜き打ち解散でも話し合い解散でも何でもやると思います。

敢えて言うならば、いつ選挙をやっても、民主党は野党に転落しますし、現在のままの民主党には二度と政権を持たせちゃイケナイというのが多くの国民の認識でしょう。それを認めることのできない民主党議員も多いけれど、野田総理には、そこへの拘りもないんじゃないでしょうか。
現状の選挙分析では、どこの政党も過半数を取れない公算が高い。そして、解散総選挙までには、増税、TPP、原発再開など、政治家としてのポリシーを問われる踏み絵がいくつもあるし、小沢判決なんて人間を問われるイベントもある。つまり、選挙結果を踏まえた政界再編が不可避。
そうなったら、「増税を決断した」「TPPを実現した」って看板は、「何もしなかった」より、よほど、野田総理を際立たせる。

民主党という実態のない寄り合いを総評するのではなく、自民や他党も含めて、どの政治家が、自分の望む社会実現に近いかという 個々の選択を国民もすべき時代なのでしょう。宮台先生のいう「任せて文句を言う人」は辛くなるだけの社会ですから。

>子育てがひと段落したら 革命を起こそうかと真剣に考え中でありますよw
あ、僕もアカハタ振り回しますよwww
革命を起こそうって気持ちのない人が多いことが、ある意味で日本の一番の問題点ですから。


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2012/01/15 09:48
たぬ休さんへ

言われている通りだと思います。
コトをヤヤッコシクしているのは、「いつ解散総選挙になってもオカシクない」という状況で、自らの足元の覚束ない谷垣総裁はじめ、本質ではない点での反対と、対案を示さないスタンスでは、決して国民の評価は得られないだろうに・・・でも、国民の少なからずが、「脱税イヤイヤ」という幼稚な本音を糊塗するために、行政改革を先ずしろ!とアジェンダバカと同じこと言っている。(世論調査の結果)

もちろん増税だけで全てが解決するわけではないのだけど、増税をしないということが、日本の格付けと世界各国からの評価を一番失うということは、念頭に置くべきだと思います。

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2012/01/15 09:37
しょこん さん へ

>決して余計な雑音に耳を貸さないよう。
>自分のやりたいことのため必要な手順をふんで一つの目的のために踏ん張っている感がありますが。

一心不乱というか、鬼気迫る表情なんですよね、先ずは政治家たるもの、そういう気概を持っていることを、僕は評価したいのです。

欲を言えば、増税ってのは絶対解ではないので、社会保障との一体改革、あるいは公務員制度や議員定数の削減などとの組み合わせが必要なので、一つだけしか考えない素振りは、本当はヨクナイ。

更には、被災地復興、景気対策、円高対応、原発対応・・・課題はいっぱいあるので、増税一本槍だと、官僚の操り人形なんて揶揄される。

でもなぁ、何もしないで色々考えている余裕は、もう日本にはないんだよなぁ
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2012/01/14 23:35
今回の内閣改造を要約すると、「あと二年だけはなんとしても民主党政権を維持させる」だったと思います。

国民のために、何かをするのではなく、民主党のためにそこだけは腐心する
残りの二年間はせめて、政治交付金で自分達もなんとか潤いたい・・・
そんな愚かな決意しか伝わってきませんでした^^;

レンフォー議員は、モデル時代の先輩でしたが、なんと言いますか
とても変わった方だなあという印象しかなく、議員になれられたと聞いた時は「マジで!?」と耳を疑いました。
人のために何かを率先してする人ではなかったからです。

311の時も、国民には安全安心を連呼して、自分の家族は台湾に避難させましたね。
鳩山は九州に、官も今、四国を巡礼中だそうですが、なぜ安全なら都内にとどまる
または福島に住まないのか。。。。
まだ議員だろうに、東北関東を捨て、真っ先に避難している人間が、この国の権力者であるというのは
不幸以外の何者でもありません。

嘆いているだけでは何も改善しないので、子育てがひと段落したら 革命を起こそうかと
真剣に考え中でありますよw
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2012/01/14 11:27
自民党って谷垣総裁が元々消費税増税論者だから、増税論議に関して野党として有効な攻め手を持っていないように思われます。
かといって誰かに交替して「増税反対」と唱えれば民意が得られるかといえばそうでもない。

国民は「何に使われるかわからない増税」を懸念しているだけで増税そのものを否定しているわけではないから。
今は増税に対するハードルが異様に低くなっている時だから、まともな政治家ならこの時期に増税の枠組みを決めたいと考えるのは不自然なことではない。
これが不自然に感じるのは「民主党政権」として以前のマニュフェストのあまりのトホホぶりと対比されることと、同党のトホホな元首相や幹部職員の言動がアホな話題を提供し続けているから。

小沢氏は自民党を飛び出して以降、仲間との分裂を繰り返しながらいつしか極小政党になり、強い野党にもなりきれなかった民主党に潜り込んで一時「軒先貸して母屋取られる」を体現した人ですから、ずっとついてきている政治経験者って実は少数なんですよね。
今数が多いのは政権取った時の新人や弱小地盤議員を取り込んだためなので、彼らは数が必要な時の賛成要員にはなれても大臣は無理。
小沢氏が増税に賛成だろうが反対だろうが人がいないのだから仕方がないというものでしょう。

公務員については、待遇をとにかく悪くしたように見せかければ野田政権としては御の字なんでしよう。
「労働三権付与して人勧廃止することで民間並みにします」とか「地方公務員に成果主義取り入れます」とか。
労働三権って実は自治労が長年の悲願としていたものだったりするんだけど。
公務員に成果主義となると、地方では税金の取り立てが厳しくなったり、需給審査が厳しくなったり、独自のサービスが削られたりって方向に向かう確率が高くなるんだけど、有権者がそれを望んでいるのなら成果主義もありなのかもしれませんね。

みんなの党は橋下新党が全国版になったら多分存在意義が失われると思う。
「改革はよいものだ」と中身を確認せずに信じる人はいつでも一定数存在するものですから。
(私としては勘弁してほしい展開ではありますが。)
橋下氏はもう1期市長または知事を勤めると財政に関する有権者への嘘が露呈する危険が高いため、1期で一度退任して国政に転身する可能性は十分にあると思います。
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2012/01/14 10:45
野田総理はマスコミナドニ隙を与えないよう、決して余計な雑音に耳を貸さないよう。
自分のやりたいことのため必要な手順をふんで一つの目的のために踏ん張っている感がありますが。



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