偉人ランキング発表!
- カテゴリ:勉強
- 2012/01/15 10:53:02
真面目に、偉人ランキング発表です!
って、日本で売られている子供向け伝記、それも5社だけ調べただけですが(苦笑)でも、トレンドとしては十分だと思います。
先ず、調査対象は、小学館、集英社、学校図書、ポプラ社、そして朝日新聞の、何れも子供向けで、朝日・小学館・集英社はマンガ(朝日以外の2社は、マンガ部門あるからね)。で、各社のラインナップは、ポプラ社の20名以外は、40~50名です。コレ以外には、100人くらいのラインナップのもあるんだけど、それは面倒なので割愛。
<5社採択:9名>
マザー・テレサ、アンネ・フランク、ナイチンゲール、キュリー夫人、ヘレン・ケラー
ベートーベン、エジソン、
ライト兄弟、ファーブル
<4社採択:7名>
坂本竜馬、野口英世、宮沢賢治
ナポレオン、ガリレオ、モーツァルト
クレオパトラ
<3社採択:10名>
豊臣秀吉、徳川家康、一休、福沢諭吉、手塚治虫
ジャンヌダルク
このデータから色々な読みとり方が出来るのだけど、僕が強く思ったのは、以下の点です。
1.女性の人材不足
立身出世は男の花道なんてのは大昔の発想なので、現代は女の子向けの偉人も必要。でも、過去の男尊女卑の歴史からは女性の偉人が少ない。
結果として、100%採択組では女性の方が多かったりする。
そして、とにかく女性!って発想が、クレオパトラやジャンヌダルクの採択率の高さにつながっている。
2.ハンディキャップ万歳!
困難を克服すること!は偉人伝の見せ場でもあるのですが、その分かりやすいのが身体障害と貧困ではないかと。
↑では、ヘレンケラーとベートーベン(聴力喪失)と野口英世は鉄板状態。朝日が英世を採択していないのは、ナゾです。
それと貧困とか家庭不和だと、アンネ、キュリー、賢治、秀吉、家康、キリスト、リンカーンか。
3.政治より文化・科学
これは、斉藤美奈子さんの分析なんだけど、上記26名のうち、近代的な政治家はナポレオンとリンカーンだけ。普遍的な発明と純粋な平和活動が、無難なんですね。
まぁ、そんな鉄板連中があって、40~50人選ぶとなると、残りのメンツで、各社のカラーを出すことになります。
ポプラ社が陣容一新した際には「偉人からヒーローへ」だったそうです。その典型は龍馬、信長でしょう。立身出世のお手本だった秀吉、サラリーマン大好きな忍耐の家康は、現代の子供には通用しないのか(注:子供の選ぶ偉人では、二人ともベスト10を昔も今もキープしてるけど)この流れは、映画にもなったジャンヌ・ダルクやエリザベス1世なんかにも反映されているのでしょう。
それと、もう一つは、WWII以降の多彩な人選ですね。朝日が、早速にジョブズを採用したのが典型ですが、かつての伝記ではWWII以前で終わっていたメンツに、各社とも2~3割はWWII以降に活躍した人に切り替えられてます。
上記のベスト26人では、手塚治虫とマザーテレサだけですが、これは各社で選ぶ人がマチマチなためです。
ということで、5社中1社しか採用していないWWII以降の偉人さんを最後にリストアップです。
皆さん、全員の名前知ってますか?そして、何が偉業かを語れますか?
マイケル・ジャクソン、ガウディ、ピカソ、チャプリン、アンナ・パブロワ、ガガーリン、チェ・ゲバラ、ローラ・インガルス、スティーブ・ジョブズ、アガサ・クリスティ、アイルトン・セナ、サンテグ・ジュペリ、ダイアナ、レーナ・マリア、ベーブルース、マリー・ローランサン、ジョイ・アダムソン、松下幸之助、江戸川乱歩、安藤百福、藤子不二雄、松井選手
すみませんでした。 お相撲さんではなかったかもしれません。。。
>小中学生で16%ほどもの知名度があった人で、私は知らなかった偉人がいて。
それだけじゃ さすがに 分からないですよ
>調べてみたら、たしかお相撲さんだったと思うけど、
仮にお相撲さんなら、いちばん有名なのは大鵬かなぁ。
でも、どう考えても 16%の知名度はないよなぁ。
お相撲さんの四股名といえば、漢字数文字の熟語っぽい作りだけど、ひょっとして東アジアの人の漢字の名前を四股名と勘違いしてない?
で、調べてみたら、たしかお相撲さんだったと思うけど、詳しいことを忘れて、検索しても見つからなくて。。。
もし、知っていたら、教えてもらえると嬉しいかもです。
ウチは朝日新聞とってます。
とても示唆に富んだ御意見でして、実は、↓の2点を、僕も結構考えてみました。
>私の勝手な偉人の定義って「その人の生き方や事績によって世界的に(日本の場合は国内に)大きな影響を与えた人」なんですが、その定義に基づけば名も知らぬ偉人というのも多数存在するでしょうね。
「名もなき偉人」=「地上の星」ですよ、そう「プロジェクトX」です。
偉人伝に励まされ昭和さらには平成を生き抜いたオヤジは、偉人は空にだけいるわけじゃねぇんだ!って、自らを仮託した偉人伝を望んだのだなぁと。
>偉人伝を作る意味って何なんでしょうね。
>人を通じて歴史への関心を持たせるため?
>努力の大切さを教えるため?
>未来への希望をはぐくむため?
「立身出世のお手本」じゃないかなぁ?と思いつつあります。
今でもハウツー本っていっぱいあるけど、昔は、偉人のように、人より働く、人より考える、人より優れることなしには、ドベタな生活から抜けることはできなかった。そのヒントとして、成功者の生き方、そこには困難の克服があった・・・を学ぶのが一つのヒントだったのではないかと。
世代を問わず、政財官あるいは他のジャンルでも、立身出世を遂げた人って、案外と座右の銘とか好きな歴史上の人物を抱いている気がします。
好き勝手に生きて、それでトップになるってのは、天才だけが許されることでしょう。誰かに憧れ、誰かに近づこうとして、誰かの生き方に倣う、それはそれで人生の王道だか近道なのかも。
その点では、どこに落とし穴があるか分からない政治家ってのは、偉人になりづらい。
でも、一方では、それが時代と若者に叶うなら「ホリエモン一代記」でもいいのかもw
今回コメントを下さった方で、お腹を痛めたお子さんをお持ちなのは、しょこんさんだけですけど、
お子さんにどんな伝記や偉人伝を用意して、どう読ませているのか?
それを考えれば、おのずと自分なりの正解が分かるのではないでしょうか。
親が、子に、自分の背中だけじゃちょっと足りないと思うところを頼むのが、偉人伝?
なんて思ったりするのですがw
そうですね。
成功者=偉人では、ないですね。
たぬ休さんの言う「その人の生き方や事績によって世界的に(日本の場合は国内に)大きな影響を与えた人」が、的確な偉人の定義だなぁと思いつつも。
「偉人伝」の主人公となり、長く語り継がれるには、「困難の克服」ってのが、やっぱあると思います。
身体のハンディだけでなく、ガリレオやダーウィンのような反対派からの弾劾(この二人の場合、敵対しているのが教会勢力・権力者ってのが共通だ)、ケネディだとカトリックのアイルランド移民って出自、ナイチンゲールやヘレンケラーはそもそもの女性という性別、エジソンは小学校でおちこぼれ、リンカーンは貧乏でバイト生活などなど、ハンディや境遇を理由に怠ける子供に「がんばれ!」と喝を入れるのも偉人伝の役割のようです。
昔よりドライな21世紀の子供だと、ケネディの女好きや、英世の銭・女・名誉への執着心も、エラクなる人はパワフルだなぁとか素直に頷いちゃうかも?というか、公務員志向とか年収300万円の派遣で充分とか、草食というより虫みたいな生活肯定しちゃう連中には、欲望をエネルギーに立身出世を遂げたパワフル偉人の話をシッカリ読んでもらいたいかもです。
やっぱり、人は人を手本にしか前に進まない生き物なので、偉人伝は不滅であって欲しいなぁ。
戦後株が急騰した坂本竜馬なんてのは最たるものですし。
尤も彼が本当に偉人なのかについてはバブル的要素もあるので今後評価が不変とは限りませんが。
政治家の「偉人」は確かに評価が難しいですね。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の死後の評価の浮き沈みなんてのを見ると、死後これだけ経過していても時代時代で全く評価が違う。
ましてや第二次大戦後の政治家となると現在の利害にも関係している場合があるのでなお難しい。
例えば吉田茂や田中角栄など毀誉褒貶ありますよね。
偉人伝を作る意味って何なんでしょうね。
人を通じて歴史への関心を持たせるため?
努力の大切さを教えるため?
未来への希望をはぐくむため?
他にもいろいろあるんでしょうけど。
まあ、その本を読んで子どもが変な思想を持たないで済む分には、どんな偉人が登場してもいいのかもしれません。
有名な人?
功績を残した人?
讃えるべき何かを成し遂げた人?
大きなお金を動かした人?
多くの人に感動を与えた人?
読者が知りたいのは偉人の生い立ち?
何故そのような事を成し遂げることが出来たのかの理由なのかな?
偉人の方たちのプライバシーって。
芸能人のプライバシー以上に赤裸々に調べつくされてしまうの?
生い立ちや環境のおかげでそれを成し遂げることができたとして
ナラバうちのこをそのように育てよう。とか
ナラバ私には到底無理と諦める理由に出来るからなのかな。
4~5社が採択した偉人は、いずれも幼少の頃から伝記等で慣れ親しんだ方ばかり。納得です。
ただし3社採択の「手塚治」あたりから、各社の個性が見え隠れします。
「慣れ親しんだ偉人だけが偉人ではない」。
確かにそうですが、TVCMでも言えるように「何度その名を耳(目)にしたか」
これが知名度upのカギになりますからね。
業績・世への貢献度では文句なくても、伝記(偉人伝)にならない方は多々いらっしゃいます。
個人的に伝記になる方々は、並外れた向上心(ケネディ・野口英世etc)・不断なる探究心(エジソンetc)
そして献身的博愛主義者etcと「大きくなったらこんな人になりたいな」などと、
子供に夢と憧れを抱かせるが狙いのラインナップでした。
昔はTVと本が主な情報収集源でしたから、長く憧憬の念が崩れることもありませんでした。
それが今ではPCなどを通じて、偉人と称される方の知りたくもない過去(汚点)が溢れています。
私の大好きな「ケネディ」は脊髄損傷の後遺症で情事なくしてはいられない体だとか。
「野口英世」は支援者に金無心しては豪遊・散財を重ね、そしてまた金無心。その繰り返しだとか。
確かに「偉人」とはいえ、人間ですからね。
偉業を成すと同じくらい(?)人間らしい・・と言うか俗っぽいことをしていてもおかしくありません。
例えば上記でケネディが採択されず、野口英世が採択された裏には、
TV番組(ドキュメンタリー)や映画の存在も少なからずあるでしょう。
あまりにも紹介されると、知りすぎてかえってその人物への興味が失われる。
もっともこれは、反対もあり得るのですけどね。
紹介されないがために知名度が低く、興味がわかない。(伝記にしても売れない)
そこそこの知名度、その人物についてもっと知りたいという欲求。その兼ね合いが難しいところです。
ここ数年、小中学生の「尊敬する人」ランキングの一位がイチローだとか。
その下に織田信長ですからね、世界の偉人が一新されるのもそれほど遠くはなさそうです。