ましら秘湯 上
- カテゴリ:自作小説
- 2012/01/19 18:35:05
コミコは温泉に入ることが好きで、各地の温泉巡りを楽しんでいた。
特に秘湯と呼ばれる温泉を訪れることが好きだった。
「ましら温泉か、なかなかよさそう」
コミコが秘湯温泉のホームページを検索して見つけた温泉だ。
『野生のサルが入る露天風呂』
ページの見出しのコピーにはそう書かれていた。
「野生のサルも温泉が好きなんだ。サルと混浴なんて、なんかワイルドな感じがしていいわ」
コミコは興味が湧いたので検索を続けることにした。
「ましらって猿の異名なんだ。ましらは地名だと思ったけど違うんだ。この温泉、何処にあるんだろう」
コミコは温泉の所在の書いてあるところを探したが見つからなかった。
ただこんな文章を見つけた。
『ましら温泉は秘境温泉です。訪れたい方はメールにてお知らせ下さい』
「なんだか怪しい温泉のような気がするな。本当にあるのかしら」
コミコはとりあえず温泉の場所が知りたくて、サブメールを使ってメールをすることにした。
帰ってきたメールの内容にコミコはびっくりしてしまった。
『メールありがとうございます。ましら温泉は都会にあるバーチャルな秘境温泉です。都会の中の癒しの空間へどうぞお越し下さい。こちらからお迎えにあがらして頂きます』
「えぇ、バーチャル温泉?なんだそれ」
コミコは訳の分からぬ怪しいサイトだと知り、その後二度とましら温泉の検索をしなかった。
コミコの勤めている会社では、月に二回ほど土日が休みになる時があった。
それに有給休暇を足して三連休を取り、独身貴族の温泉巡りをして楽しんでいた。
この所、仕事が忙しく温泉どころかコミコの休みの過ごし方は、休養のために遅くまで寝て過ごし一週間の用意と雑用をしてそれで終わっていた。
「あぁ、明日やっと休みだわ。朝寝坊ができる。うれしい」
仕事から帰ったコミコは、休みの前のつかの間の開放感に浸っていた。
スーパーで買ってきたお弁当を食べ終えたコミコは、のんびりと独りコタツに入って横になりテレビを見ていた。
「ピンポンー」
その時、玄関のチャイムが突然鳴った。
「今頃誰かしら」
コミコは怪訝な顔をしながら玄関に向った。
「どちらさまですか?」
ドアノブを握りながら玄関のドアに向ってコミコはそう叫んだ。
「はい。藪にすみません。お迎えにあがりました」
「えぇ、お迎え?」
コミコが不思議に思い、様子を見るためにドアを少し開けると、その隙間に外にいた男に足を突っ込まれ、ドアを無理矢理こじ開けられてしまった。
そして見知らぬ男達がコミコを取り押さえるようにして入って来た。
コミコが思わず悲鳴を上げようとすると、口まで手で塞がれてしまった。
「静かに。怪しい者ではありません。都会のオアシス、バーチャル秘境の温泉部のものです。あなたをバーチャル秘湯にお連れするためにお迎えにあがりました。騒がないで下さい」
男の一人がコミコにそう言った。
コミコは首を縦に振り、小さく何回もうなずいた。
「あなたをこれからバーチャル秘湯にお連れします。いいですね」
その男が最後にそう言った。
コミコはそこまでしか覚えていなかった。

























はい、そうではありません。
バーチャルは仮想でなく電子と訳すのがいいみたいです
電子風呂、なんか電気風呂みたいで感電してしまいそう
謎のろうそく温泉、調べてみました。
なかなか良い温泉みたいですね。
「キャキャキャ」「ガオー」
サルにも恐竜にもなります
混浴のためなら
いやいや、コミコちゃん温泉を楽しめますように
(-人-)
バーチャル秘境だと、恐竜さんくらい入ってきそうだけど……
行ってみたいスポットです
川に沈んで接近するのもいい方法かも
そこからのぞけるスポットがあると話していた昔の上司がいました
沈め