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鬼になりたい化けもどきベクレム


僕は鬼に成りたい化けもどきのベクレム。
21世紀の新しい時代に生れた化けもどきです。
化けもどきは鬼の下位に位置する化け物で、出世を願う僕が鬼に成りたいと思うのは極自然な事なのです。
鬼と言ってもいろんなタイプの鬼がいて、一言で説明するのは難しいですが、ただ、「悪い」「恐ろしい」と言われたら鬼に成れる資格があるので、僕は全国鬼協会の資格試験を受けて鬼になることにしました。
全国鬼資格試験は節分の日に福豆を撒かれるかどうかの実技試験と、その前の『鬼の品行』という論文の提出があります。
僕が提出した論文の題は『放射線福豆』で、この題でみごと鬼資格試験の一次審査を通りました。

僕が恐ろしいのは、この手に持った福豆から放射線が出ているからです。
放射能畑で僕が節分用の豆として、特別に栽培した豆なのです。
放射能畑は不法投棄された放射性廃棄物のある、秘密の外国の土地を現地の人間から安くで購入して、農園を作りベクレムファームと名付けました。
鬼になったら「鬼農園」に名前を変えるつもりです。
この名前だと人間社会から敬遠されると思いますが、鬼の世界では人間が嫌がり恐れるほど、僕の地位が上がるのでした。
「恐れ、おののけ、人間達」
これが鬼社会の一般的な鬼の考え方です。
ところで今回、僕が栽培し節分に人間に販売する福豆は放射線をいっぱい出してますが、今のところ人間に気付かれていません。
放射線は目にも見えないし、他の感覚器でも感じることも出来ないから無いものと同じで、害が無ければ人間には別にどうでもいい物だけれど、鬼にとっては嬉しいことに人間の細胞に害を及ぼす物なのです。
細胞に感覚器があれば気付くかもしれないけど、細胞より小さく細胞にとって大切なDNAを変化させるのです。
つまり、DNAが変化して細胞が変になり、その細胞が集まって造ってる器官に異常が出た時に、始めて人間が異常に気が付くのでした。
病原菌に犯され病気になるのと似てますが、病気の場合は体が病原菌に抵抗しますが、放射線の場合は抵抗無しに犯され自滅してしていくのが恐ろしいところなのです。
それを人間に売りつけ儲けるなんて非人道的ですが、鬼になるためには情けはいらないのでした。

僕の書いた論文の筋書きはこうです。
鬼の怖さを知らない人間達が、豆を鬼に撒くことで鬼が逃げて行くなんてバカを考えている。
そこでその豆に細工をして、鬼の怖さを味合わせる。
それが放射線福豆。
福豆を撒き、鬼に勝ったと安心した人間達に襲い掛かる放射線。
それによって病気のような症状が現れ、訳もわからずに自滅する人間達。
『鬼の祟りじゃ、祟りじゃ』と恐れおののく人間達。
という筋書きで鬼を喜ばしたのか、みごと一次審査を通ることができたのです。
残るは節分の実技試験です。

僕はその試験で、僕の栽培した放射線福豆に逃げ回る真似をするだけで鬼になれるのでした。

#日記広場:自作小説

アバター
2012/01/25 18:10
なんという恐ろしいヤツらでしょう。
プリキュアの新しい敵役にピッタリかも^^
アバター
2012/01/24 22:01
化けもどきは昔書いてた私の考えた妖怪達です
久しぶりに復活させました



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