28年ぶりの新刊
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/01/26 20:31:54
2011年の12月に天沢退二郎氏の「三つの魔法シリーズ」の最新刊、
「<三つの魔法>その四・オレンジ党最後の歌」が出版されました。
「光車よ、まわれ!」(筑摩書房1973)
「<三つの魔法>その一・オレンジ党と黒い釜」(筑摩書房1978)
「<三つの魔法>その二・魔の沼」(筑摩書房1982)
「<三つの魔法>その三・オレンジ党海へ」(筑摩書房1983)
私が、これらの著作を知ったのは、1988年頃でしょうか。夏休みの読書感想文を書くために、町の図書館を訪れた時、児童書コーナーで「魔の沼」を読んだのがきっかけです。不思議で面白い内容の虜になった私は、両親に同じ本を買ってくれるように頼んだものの、既に絶版になっていたのか、何処にも売っておらず、仕方なく読みたくなったら図書館で借りる事にしたのです。(「光車よ、まわれ!」は、町の本屋さんにて、1987年に出版された文庫版を見つける事が出来ました。)しかし、1990年に入る頃には、図書館の本も入れ替わるのか、いつの間にか「三つの魔法シリーズ」は書棚から消えていました。
それから10年以上の月日が経ち、復刊ドットコムから、天沢氏の著作が復刊された為、購入する事が出来ました。2008年に復刊された「光車よ、まわれ!」の作者あとがきに、「数カ所の語句を改めた」と書いてあり。実際に、1987年版と2008年版を読み比べてみたら、
1987年版P65の一行目
「『車馬通行止め』とかなんとか書かれた例の標識柱の一種だ」という文章が、
2008年版P65の一行目
「『車両通行止め』とかなんとか書かれた例の標識柱の一種だ」というふうに変更されていました。初版が出版された1973年には、馬の為の標識が都内にもあったのかな?と、思ったり。他にもいろいろと書き直した所があるのかもしれませんが、まだ見つけていません。なんだか、初版本を集める人の気持ちがちょっと解ったような。
さて、待望の新刊ですが、まだ手元には届いていません。週末には届くと思うので、久しぶりに読書の週末を楽しもうと思います。