ゴキブリハンター
- カテゴリ:自作小説
- 2012/01/28 15:22:38
その島は太平洋に位置していた。
島は「死の島」と呼ばれ誰も近づく者はいなかった。
人類が核エネルギーの使用を始めてからまだ70年も過ぎていない。
人類の有史三千年の歴史から見ればわずかの時間の経過に過ぎないが、危険度においては過去最大の時代だと言っても言い過ぎにはならない。
核エネルギーを武器として使用するとき、その殺傷能力と破壊力は一時代の文明を一瞬にして消し去ってしまうぐらいなのだ。
その莫大な核エネルギーを消費して造られる工業製品は、そのまま使用され排出されるゴミとなりその量は過去最大になっていた。
また放射性廃棄物と呼ばれる、核エネルギーを生み出すために使用された核燃料や耐用年数を過ぎた核兵器などの危険性の高いゴミが捨てられ、その危険性が国際的に認識されるまで放射性廃棄物は海洋投棄と地中投棄によって処分されていた。
ある国のマフィヤがその投棄の仕事を高額で請け負い、自分達で買い上げた島に放射性物質をまとめて投棄し続けた。
その島が今では「死の島」と呼ばれているハイレグ島なのだ。
ハンターはそのハイレグ島に独り向っていた。
彼はヒトからは「ゴォミ」と呼ばれていた。
本名は誰も知らず、何処で生まれ何処で育ったか謎の人物であった。
彼はあるバイオテクノロジィーの大手会社からの依頼を受け、衛星写真によってハイレグ島に生存が確認されている巨大ゴキブリの標本を持ち帰る仕事を請け負った。
ゴキブリは不法廃棄物の放射線によって巨大化したらしく、その遺伝子を持ち帰る仕事だ。
放射線による生物への影響は細胞のDNAの損傷だが、それが直ちに癌に結びつくかどうかはまだ不明だった。
巨大ゴキブリが放射線の中でどのような突然変異を起こし、放射線に耐える体を習得したのかはバイオテクノロジーの研究者にとってはぜひとも知りたいことだったのだ。
ゴォミは高い報酬と引き換えに、自分の体を放射線に曝すことを自分なりに納得していた。
彼は癌をもうすでに患っていたのだ。
体の細胞が変化して自己破壊へと導かれていく病の癌、彼にとっては神が人間に与えた最後の切り札に思えた。
人間は遺伝子を操作するという神の領域をすでに侵し始めていた。
生物が何千年の時をかけて習得した生物の組織を、いとも簡単に自分の都合で変えようとしている。
巨大ゴキブリは人間の高慢さが結集された生き物、いや化け物のように彼には思えた。
それを射止めることは、彼が人間であることの証を最後に証明できるように思えていたのだ。
彼はハンターとして今までいろんな動物を射止めてきた。
時には人間を射止めたこともあった。
それは戦争という人間同士の争いの中での許された空間での話しである。
彼は始めて人間を射殺した時の事を鮮明に覚えていた。
彼は狙撃兵として敵兵士が車で近づいて来るのを待っていた。
彼はその車の運転手を狙撃するように命令を受けていた。
やがて狙う車が現れ、スコープを覗きながら運転手に照準を合わし合図を待った。
彼がスコープで狙う運転手は、そのマルの中ではまだ生きて目を開け息をしていた。
合図があり彼は引き金をゆっくりと引いた。
運転手の頭部に銃弾が命中して、彼がハンドルにもたれかかり、車は大きくカーブして横転してしまった。
一瞬のできごとでしかなかったが、彼の頭には運転手の生きている顔がしっかりと焼きついていた。
生と死を分けるものの簡単さに、その時彼はゲームの世界を思いだしていた。
ゲームでは再び運転手が登場するが、現実では二度と登場しない。
彼はそれ以上は考えないようにした。
自分もいつかは反対の立場に置かれるかもしれない世界だからだ。
彼が動物を射止める時に、その運転手の顔が浮ぶことが良くあった。

























はい、がんばります!
ハンターって憧れのヒイローですね
お話にしやすいからたくさんお話がありすぎ
てっいうか、ヒイローはみんなハンターなんだ
巨大ゴキブリって1匹しかいないのよね……
ちょっと、憂いがあるところもカッコイイ新ヒーロー誕生。
がんばって!ゴキブリハンター!
野獣のような目ですね
そんな目で女性を見たら飢えてる男だと逃げられてしまいそうです
見ている女性の裸を想像するのは常です
想像を続けると体の一部が変形してしまいます
いえ、いつも想像して楽しんでるのは私です
でも、今回はちょとゴキブリに凶暴性をプラスします
人食いゴキブリ、あそこの好きなゴキブリではありません
ビキニにハイレグ、早く見たいです
早く夏になぁれ!です
ハンター、本当に憧れます
頼れるのは自分の経験を生かした判断だけ
孤独の中、自分だけを信じるのはかっこよすぎます
目でハートを射止められそうです
あ・・このお話はそんな内容じゃなさそうね^^;
ゴキブンちゃんの話は出だしから興味をそそられます
毎回 色々と楽しませてくださってありがとう~
今回もワクワク^^v
ゴォミさん、傭兵だったんですかね、壮絶な体験を経て、ハンターになったのですね・・・