好きな肉料理: ルフィの好きな肉みたいなの
- カテゴリ:グルメ
- 2012/02/19 12:04:28
「ワンピース」でルフィがガツガツ食べる塊肉、「はじめ人間ギャートルズ」リスペクトな、あの肉って、どっちも商品化されてるけど、さすがに塊肉料理じゃない。
ということで、自分でも食べたことのある塊肉料理めぐり!
鶏では、タバカ。グルジア料理とも言われるけど、ソ連時代にソ連邦各国に広がったのでしょう。僕が食べたのはウクライナだし、ネットで検索するとウズベキスタンでも人気らしい。
料理としては簡単で、丸鶏の腹を割いて、木槌で叩いて、感覚的には宅配ピザのMサイズくらいになったら、塩・胡椒多め&ニンニクすったのをすりこんで、フライパンで弱めの中火で焼いていく。焼くときに、2~3キロの重しを載せるのがポイント。煉瓦を使うと本場っぽいですが、何でもいいです。両面がカリカリに焼けたら完成。十分に火が通るよう、時間を掛けるのがポイントです。
重めの赤ワインで、何人かで食べると楽しいでしょう。これを、一皿ボンと出されて、小一時間悪戦苦闘したのは僕です。
牛では、塊に近いのはローストビーフだけど、あれを丸ごと食べる人はいない。塊感は、イタリアのビフテカ・フィオレンティーナか、アメリカのニューヨーク・カット・ステーキだと思う。どっちも、牛ステーキ。
前者は、ロースとサーロインが骨でくっついた状態の、1kg前後の肉を、炭火でじっくり焼いたもの。当たり前だけど、塩・胡椒だけのシンプルな味付けなので、肉本来の野趣あふれる旨みを噛み応えのある赤身肉で味わうと、中世以来の肉食文化の源流を感じる。
後者は、分厚いサーロインで、小さくても1ポンド(450gくらい)。アメリカでステーキ食べたぁって一番実感できる料理。
どっちも、サシの繊細な甘さとか、薄い肉の焼き加減とか、なんたらソースといった、日本のステーキとは随分離れた世界にいるが、どうみても、そっちが世界標準。
豚の丸焼ってのも、一人で食べる人はいないと思う。でも、南の島とか、広東とかバリとか、外で火を起こして、口から尻に棒を通した豚をジックリこんがり焼く料理はある。
このときポイントは、一番美味いのは、ヒレでもロースでもなく、皮とその下の脂だってこと、パリパリの皮とトロリフンワリな脂を噛みしめホンノリと豚の香りが口内から鼻に抜ける。こういうのが豚文化だなぁと感じる。
日本にはない文化だけど、琉球ではラフティの美味さが皮と脂なので、広東に通じる文化圏なんだなぁと分かる。
肉の一番美味いのは丸ごとや塊。
これは魚食文化の日本でも、お頭付きとか、魚を余さず料理とか、そういう形で共通する。
あと、今回のために検索したら、「丸ごとラム」33,800円というのをみつけた。15kg超のラムを丸ごとご自宅BBQだそうです。気分はオージーだねぇ(ビックリ)