地雷を考える日
- カテゴリ:日記
- 2012/02/24 07:05:45
地雷を考える日
1995年(平成7年)2月24日、カンボジアで地雷の根絶を訴える集会が開かれたことに由来します。
2000人から3000人が地雷製造の禁止などを求め、プノンペン市内をデモ行進をしたそうです。
地雷とは、地中に埋め、踏むと爆発して人や車両などを殺傷・破壊する兵器のことです。
地雷は、戦乱のあった地域において、対人地雷が残存し、戦争終結後も一般市民への事故が後をたたないのが現実です。
当然のことですが、戦後の復興には安全な土地の保証がかかせません。
そのため、地域の国家が地雷除去の能力に不足する場合など、他国の部隊や非政府組織NGOが対人地雷除去を人道援助として行うことがあります。
しかしんがら、地雷の除去方法は未だに効率が悪く、一個の除去に、その地雷の作成費の100倍は費用がかかるといわれています。
さらに、危険を伴う人力作業が一般的です。
そんな中、対人地雷全面禁止条約というものが結ばれました。
もちろん、機械を用いた除去方法が世界各国でに研究されていますが、貧しい国は機械を購入したり運用する負担に見合わないと考える事が多く援助以外での普及は進んでいないのが現実です。
こうした背景の中、人道的な見地から「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」(対人地雷全面禁止条約、オタワ条約などともいう)が作られ、1999年3月1日に発効されたそうです。
この条約が作られる機運を盛り上げるにあたっては、イギリスのダイアナ元皇太子妃も大きな役割を果たしたといわれています。
日本は1998年9月30日に、この条約を受諾して締約国となり、2003年2月8日に保有していた対人地雷のうち、訓練用など一部を除いたすべての廃棄を完了したそうです。