Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



刺激国のクリス   ピンクアリスハンター編




ピンクアリスは謎の少女であった。
緑眼鬼の伝説によると、ピンクアリスはピンクキャットが人間の少女に化けた化け猫であると言い伝えられていた。
そのピンクアリスに息子を奪われた老いた緑眼鬼がいた。
彼は自分の息子を捜して、伝説のピンクキャット狩りの旅に出たのだ。
老いた鬼の名前は緑眼鬼ゴォミ。
彼は旅の途中でチョコレート国という国にアリスという謎の少女がいると噂を聞き、チョコレート国に向うことにした。


「ちょっとお尋ねします。ここがチョコレート国の入り口でしょうか?」
ゴォミが堀に架かるチョコでできた橋を渡り、チョコ門の前に立っているチョコ鎧の兵士に、そう尋ねた。
「見て分からんのか。チョコ橋といいチョコ門といい、すべてがチョコでできた城だ。他に何処の国の城だと言うのだ」
チョコ門の守衛の兵士が無愛想に、ゴォミにそう言った。
「我が息子を捜して旅をしている者ですが、アリスという少女が息子の居所を知っているみたいなのです。この国にそのアリスという少女が居ると聞いて、遠くからやってまいりました。門の中に入れてもらえないでしょうか?」
「ここはチョコレート国の城の入り口、見知らぬ者を入れる訳にはいかぬ。街のチョコセンターで許可をもらってこい」
守衛のチョコ兵士はぶっきら棒だった。
「わかりました」
ゴォミは簡単にそう答えると、チョコ橋を渡って引き返し、街のチョコセンターを探してお城の裏にあるチョコ街に行くことにした。
チョコ街には人間の他にいろんな種類の架空の生物がいて賑わっていた。
緑眼鬼のゴォキは鬼という伝説の生物であり、彼の捜すているピンクキャットもどちらかと言うと化け猫という伝説の生物に近い生き物だった。
『この街にピンクキャットが居るならピンクアリスに化けているに違いない』
ゴォミはそう確信していた。
それは鬼の勘だった。
「すみません。ちょっとお尋ねします。チョコセンターへ行きたいのですが街のどちらにありますか?」
ゴォミがチョコセンターへの道を尋ねたのは、街で大道芸をしていたピエロだった。
そのピエロも緑色の目をしていたので、なんとなく親しみを感じて聞きやすい気がしたのだ。
「あぁ、チョコセンターならこの後ろの建物です。チョコセンターには何の御用事で行かれるのですか?」
偶然にもピエロは人の沢山集まるチョコセンター前の広場で大道芸をしていて、芸人らしく親切そうにゴォミにそう言った。
「はい、アリスという少女をこの街で捜しているのですが、センターで聞けば分かるのではないかと思っているのです」
ゴォミがそう答えると、ピエロの表情が一瞬変わったが、また親切そうな表情にすぐに戻った。
「アリスさまならこの街で知らない人はいませんよ。この国の王子と恋に落ちて、王妃の命令でチョコに閉じ込められ、みんなによって救い出されたのですがぬいぐるみになってしまいました。今、王子のぬいぐるみと共にお城にあります。チョコ兵士のロボットが監視していて、普通の人は近づけません。何故アリスさまをお捜しになっているのですか?」
「はい、あなたの言うアリスとは人違いかもしれませんが、私の捜しているアリスは化け猫アリスです。私の息子を誘惑して連れ去りました。息子の居場所を聞くために捜しています」
「化け猫アリスですか。お城のアリスさまではないかもしれませんね。でも、お話をもう少し詳しく聞かせてくれませんか」
ピエロはそう言って、ゴォミを街のカヘェに案内した。

#日記広場:自作小説




月別アーカイブ

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.