一回台風が来れば、きれいになる!? かも
- カテゴリ:ニュース
- 2012/03/05 21:18:17
「一回台風が来れば、きれいになる」とは、マンガや映画などで、南の島リゾ-ト開発推進派として音頭を取ってる政治家が、海の環境汚染を嫌がる反対派に対して、環境アセスメントなんか気にせず放つ切り札です。ww 実際は水に溶けやすいものや、プカプカ浮いてるものならともかく、砂や岩のように重いものはそう簡単に、水に流れてはくれません。
でもまあ、五十年は人が住めないかもと思われてた広島も、原爆投下から一月あまりでやって来た大型台風で、放射能が相当洗い流されたと、地元の人は感じてたようです。まさに神風かも。さて、台風以上に強力に海をかき回すと言えば、津波です。3.11で津波に掻っ攫われた瓦礫などが、黒潮に乗ってもうそろそろアメリカ西海岸北部に流れ着き始めてるのかもしれないそうです。
●3.11津波の瓦礫漂着に身構える米西海岸
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/02/311-2.php
漢字の書いてある発泡スチロールとか拾った人が、放射能を気にしたり、日本に送り返したいと考えたり。まあ、遺品が流れ着く可能性もゼロではないけど、現地で処分して欲しいものだ。基本的に原発放射能漏れよりも前に流されてしまったものなので、放射能の方は気にしないでも構わない。放射能汚染された大量の、本当に大量の廃棄物をどう処分するか、それが問題だ。
新聞社の記事にリンクを貼りたかったのですが、もう無くなってるので、直接東電のページへ
●山積みになってる使い捨ての放射能防護服('11/10頃)
http://www.tepco.co.jp/en/news/110311/images/111015_14.jpg
http://www.tepco.co.jp/en/news/110311/images/111015_15.jpg
もう半年近く経ってるので、さらに増えてるのでしょうな~。ダッシュ村の放射能除去のために、ヒマワリを決死の覚悟で植えに行ったTOKIOの長瀬君。結果はヒマワリにそんな力無かったわけだけど。放射能を集めるどころか、単に放射能入りの雨に打たれただけの稲藁が、売れない・ゴミとして引き取ってもらえない・法律で燃やせない・自分の田んぼに肥料として使えないの四重苦で。やはり、大量に野積みになってるそう。何か植物に放射能を集める力があれば、廃棄処理問題も少しは進んでたかもしれないのに、残念な話です。
そんでまあ、最初の話で水に流そうって算段。海洋深層水とかミネラル豊富だと喜んでる人が多いのですが、上の方より下の方には重いものが溜まってるのは、当たり前の話。ウラン濃度も深海の方が少しだけ高いのね。驚く無かれ、今の海水中のウランを総て取り出すと、45億トンにもなる!! 45万トンじゃないすよ! いくら原発で大量にウラン使ってるからといって、今更原発の十基や二十基のウランを海に流したって、総量で言えば誤差範囲。w
フロンなんかもそうですが、水道水や、空気中に極微量の有害物質があっても、人間そんなに気にならない。なのになぜ、燃やしたり、海に流すのを躊躇うのか。そんな簡単にきれいに薄まってくれないからですね。それこそ今「一回台風が来れば、きれいになる」なんて政治家が言わないのは、自分に利益になる事しか言わないからだけの話だ。
そこで、簡単に薄める事はなかなか出来ないので、危ないものが流れないようにパッキングして、どんどん地球の中に沈み込みつつある、日本海溝に捨てちゃうのが良いのじゃないかと思う。公海に放射能廃棄物を捨てるとか、各方面から文句も出るでしょうが、そこが外交の腕の見せ所だ。どこの国も放射能廃棄物の扱いには苦慮してるのだし、日本が先陣を切らないでどうする。パッキング費用、投棄費用も大量に処理するのなら地元に深い深い穴を掘るより安上がりになるかもだしな。