Nicotto Town


濃すぎる毒入り日記


それウソですから

他社の方(僕より年配)と飲んだときに、こんな話をされました。

・One for all, All for One.という言葉がある。
・ひとりは皆のために、皆はひとりのためにという意味だと言われているが、間違いだ。
・これはラグビーの合言葉だが、後半は、皆は(一つの目標である)勝利のためにという意味だ。
・これはラグビーの平尾が言っていたことなんだが、ひょっとしてoneではなくwonが本来の意味じゃないかな。

「へぇ、そうなんですかぁ」とダメな相槌を打ちつつも、真摯なふりをして、相手に酒を注いで、「その言葉は僕はテレビドラマで知りましたよ」と言ったが、「スクールウォーズ」への反応がなかったので、違う話題に切り替えました。

「それウソですから」って言わないんだから、リアのでっちさんは親切な人だよなぁw

さて、何がウソでしょうか?

・この言葉は、デュマの「三銃士」での彼らの合言葉。だから、英語じゃなくてフランス語がオリジナル。
それで「それウソですから」は分かったのだけど、平尾さん何言ってんの?ってのは酒の酔いがひいても、なおも残っていたので、検索検索!

・平尾さんは、講演会で、この話をよくしているようですが、キチンと「私なりの解釈」と言っている。
・当たり前だが、wonなんてデタラメ英語解説を、平尾さんはしていない。ネットでコピペが進む中で、won説が流布していったようだ。
・この平尾説をコピペしているものには、一切「三銃士」への言及がなく、一貫して「ラグビーの言葉」とされている。平尾さんはラグビーがオリジナルとも言っていない。

具体的な例示は控えますが、この手のウソに尾ヒレがつくのは、ネットならではだなぁと思うことがしばしばあります。

でも、こういうのをモノ好きに検索検索すると、意外な発見があるのも、ネットのいいところ。
この検索していて、英語のwikiでヒットしたのが、スイスでのお話でした。
日本の明治維新の頃に連邦国家となったスイスを大水害が襲い、多くの国民が被災した。しかし、各州や異なる言語などで壁があり、復旧が進まなかった。そんな中、「三銃士」の台詞を使ったキャンペーンが広まり、スイス版「きずな」で復興された。
今でも、この言葉はスイスで広く使われている。

こういう積み重ねの中で、19世紀後半から広まった英国のラグビーでも、この言葉いただき!となったのかなぁ(勝手な推測)

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2012/03/17 10:09
ペー子さん へ

wonとか言い出したときは、正直笑い出しそうでした(笑)

でも、平尾さんの話自体は、↓で書いたように、僕は感心しているので、良い話に水を差したりしませんでした。やっぱ、大人っしょ(笑)

won説については、いちおー、「それじゃ、韓国でお支払い(ウォン)みたいじゃないですか」とツッコミはしてみたのですが、「確かになぁ、ハハハ」で終わってしまいましたとさ。
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2012/03/17 10:06
Olivierさん へ

僕自身も、この件では豆知識が増えたので、そのオッサンにはむしろ感謝してます。
思えば、子供の頃に「三銃士」を読んで、この言葉を知っていて、もう少し歳をとってからラグビー経由で改めてこの言葉を聞いて以来、二十年くらい、この関連を考えたことはなかったです。

今回のポイントは、平尾説自体は、すごく説得力があるという点です。
選手の一人がタックルで倒れたとき、他の選手が皆で彼を助けにいくことはない。彼はボールを仲間の誰かにパスする。パスを受けた者は、彼を省みずにトライを目指す。その繰り返しがトライ、そして、勝利につながる。
こんな意味ですし、確かに団体競技って「皆は一人のために」ってものじゃないなぁ。

実際、三銃士では、この言葉は三銃士とダルタニヤンの「友情」つまり個人間の関係を言っているのであって、決して団体や組織の個人を指してはいない。
この性質の違いを突きつめ、あえて異なる翻訳をすることで、意味自体を再構築したと考えると、平尾さんはすごいと思う訳です。
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2012/03/17 09:54
しょこん さん へ

自分で調べましょう。

情報リテラシーという言葉が使われているけど、これ本家米国でのinformation literacyから変容しています。ネット活用術みたいに言われていて、ネットが出来ない人は生きる資格なし的な文脈になっているけど、それは違いますよね。
ネットやってるだけのクズみたいな人はいっぱいいるし、IT系とかいうのも、差別的ではあるが末端の労働者の多くは、かつての工場労働者のような存在である。

さて、それは何故か?といえば、「情報リテラシー」が情報を引き出す点に重点を置いているけど、information literacyは引き出した情報の活かし方に重点がある、というか、日本では情報を活かすことを故意にか天然か見落とされている。

上手い例えじゃないが、豚バラ、人参、ジャガイモ、玉葱まで揃っても何の料理が出来るか分からない人、更にカレールーまであっても「今日の夕食何ができるのでしょう?分かんないから外食ね」というのが、情報イリテラシー(21世紀的文盲)だろう。

放射「脳」とかネトウヨと言われる人達も、ここに該当する。単なる無知な人は、無知は流布しないので、害はない。でも、間違いを尾ヒレをつけて流布させる人は問題だろう。これは、↑の皆はwonのためにだな!と言っている人とは全然違う、迷惑さだ。

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2012/03/15 23:08
>「それウソですから」って言わないんだから、リアのでっちさんは親切な人だよなぁw
ここがウソだと思います(笑)
親切なら教えてあげないとですよ(笑)
まぁ、知ってて言わないのも大人のルールですかね、この場合・・・
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2012/03/14 13:26
「三銃士」がオリジナルだったのですね。勉強になりました。

このセリフ、確かにスポーツ系、特にチームプレーものでよく耳にします。
「一致団結して勝利をつかもう!」な~んて長ゼリフも不要ですしね。
ワンフォーオール、オールフォーワン。
改めて口にするとたった2つの単語のよう。滑らか。
(ただ、オリジナルはフランス語なのですね~)

でも、won説には驚きました。
「winの過去(完了)形?でも有り得ない。私の知らない単語だわ」と
英和辞典をひいてしまいましたヨ。
もっとも日本人にとって、特にスポーツマンにとって、
勝利こそが最大の目的ですから、鼓舞する合言葉の厳密な意味など
さほど関係ないのかもしれませんね。勢いと雰囲気!

最近は震災後もよくこのセリフを耳にするようになりました。
数年後には日本でも、「絆」の代表的な合言葉になりそうな気が・・。


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2012/03/13 22:56
で、けきょくは一体なにがうそなんですか~?

三銃士がもともとのオリジナルって言うのはほんとなんでしょう?

正解を教えてくださいませ



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