Tell Your World
- カテゴリ：音楽
- 2012/03/15 19:23:22
http://www.youtube.com/watch?v=PqJNc9KVIZE
一体どこが公式なんだかわからないが、オフィシャルのPVっぽいこれで。
ちーとチカチカするので、閲覧注意。
…野良なPVはあるんだけど、ちょいとアレなのでなぁ。
GoogleのCMでも使われていた曲だったりするらしいけど、あんまり覚えてはいない。
受け入れられるとすれば、「先人」がいるからで、逆に作る側の視点がないと「あれみたい」という話になりかねないのはいつものこと。
アプローチとして、「人間の声を無機質に」加工するのと、「元から無機的なそれ」を処理するのは、延長線上で交わるのだから「差が少なくなって当然」とは言える。
進化とか、打ち込みが極度にほかより優れているわけじゃなくて、作られる音の目指した方向性の問題。
元々音程補正のためのツールなのだけども、それを極端な使い方をすることで、加工するというのが、基本だったりするが、同じエフェクトをかければ音として似るのは当然でマネもパクりもないｗ
だから駄目って話をするんじゃなくて、VocalトラックがVocalidで、流行ものだからってあがめるのではなくて、素直に、「そのために書かれた曲」だと思う。
触媒として、多くのものをつなぎ、形を変えてきたソフトウェアだから、「人間が歌えば」というのはまた違う。
背景を知らない人にはその意味はわからないだろうけど、詞の中身もある意味、その軌跡。そして、同じことを言葉を変えて何度も訴えているので少々聞き取れなくても、多分その主題は拾われる。
ボカロ曲だからと、「ポンコツな打ち込み」が「完成品」として出されたり、曲自体がアレなのに珍重されたりする風潮には首を傾げてしまうのだけど、元の歌声としての特性を素直に使ってるいい曲だと思う。
じゃ、こういう方向だけが正解なのかというと、そうでもないし、無機的な方向でしか活路がないのか？といえばそうでもないんだけど、「素直にその声を聞いて、歌い手に合わせた曲と音を作れる」って大事なことなんじゃないかと思うのだよね。
多くの曲が書かれてきたけど、でも、相互によさを引っ張り出せる曲って意外と少ないんだよなぁ。「誰のために」書かれた曲かというのは大事だと思うのだけどね。
楽器は構造が違えば特性が違う。その波形に共通項があっても。
http://www.youtube.com/watch?v=hJA1OY2NJsY&feature=related
演奏者のスキルが異常なのでフェアじゃなさそうですが、曲だけでもよく練って構成してあると思います。
本人たちが良くも悪くも「自分たちのカテゴライズや、イメージを理解している」ので「いろんな意味で酷い」のですが、じゃ、本当に駄目なのか？っていうと意外とそうでもないんじゃないか？と思っている。
積極的に聞きたい音作りにはなってないけど、「考えられて作られている」事は良くわかるし、表現しようと思うものをきちんともってる人たちは、スゴイネってことで。
PVは、「現状を示すもの」ではないので、現状がどうであるか？は意味がない。
ただ、googleのCMには伝えるべきコアイメージが明確にあるにもかかわらず、野良はそれをなぞっただけで自発的な表現や主張が見当たらない。という「評価」。
それが直接それ自体が無意味、無価値であるということでもないので、いちゃもんをつけているわけではなく「自分には届かなかった」と世辞を言わずに明示しただけ。
作った行動力も否定はしないけど、出来て公開したものは、人の目にさらされ、その評価もさまざまである。それだけのこと。
啓蒙がどうこうって話でもなく、元の記事がそうであるように「どこぞのアニメでそのまま主題歌にしてしまったアレ」のように、出力される波形に対する評価をせずに曲を食わせて、それを「完成品」としてしまうことには疑問符をつけるってことと、素直な使い方をして、曲自体のテーマとも結びつく使い方で良い選択で作られた音源ではないか？という話だったりする。同時に、作者には実感もあるのだろうなと。
だから「映像のほうはどうでも」良かったのですよ。エントリ的には。
「人が歌ったらいい曲」なら「人に歌ってもらって」ポテンシャルを引き出して「完成」としたほうがいいと思うのですよ。
じゃ、わざわざ「Vocaloid」を使うなら、そこに何を見出すのか？ってこと。人間よりヘタっぴだけど話題性があるから？じゃどこ向いてその曲書いたのさｗってそういう話。
ボカロムーブメントはまだ点が線に成ったくらいだろう？ ちゃうのん？ そして、線や面に成らないといけない、ってのは個人的な欲求や、願望なだけでしょ。なので、二次創作のPVにいちゃもん付けても、仕方ないかなっては思う。二次創作の原動力は「自分が見たいから」だと思うので、ああ、この人はこんなんが見たかったんだなと言うだけ。
僕もボカロムーブメントがもっと発展する事を願ってますが、啓蒙PVが欲しいなら自分でプロデュースでもしないと駄目だろうって思う。日記にある公式PVは公式だけあって、点かもしれないけど「人を魅せたいから」って思いで作ってるとは感じるんですよね。あんまり成功してるとも思わんけども。
コード進行、メロディーライン、語彙のつながりや、その正当性バラで評価して、全体でも眺める。
だから、見かけがどうでも、ジャンルがどうでも、意外と頭の中では同列だったり。
http://www.sham.jp/studio/sound/magical/index.shtml
http://www.sham.jp/studio/product/06falsie/cd.shtml
このあたりは酷い悪ふざけｗ
http://www.sham.jp/studio/product/03terabytes/index.shtml
http://www.sham.jp/studio/sound/denki/index.shtml
こんな対になった曲とかね。
http://www.kasi-time.com/item-11077.html
でも、こういう変な上っ面だけの媚び方してるのは何も感じなかったりね。
http://gigasdrop.jp/game/sg8bit/
こういう悪趣味なノスタルジを面白いと思えれば面白いのかもしれないけど、「そういうものになった理由」を考えれば、そこにあるのは皮だけが懐古主義のニセモノなんだけどね。
いわゆるボカロ曲もそうで、音源気に入ってるのねって人と、踏み台の人って違うんだよなぁ。
くだりの振り付けって「曲」じゃなくて「曲に合わせて踊る自分たちの」プロモーションだから、線や円を描くには、自己主張が強いんだよなぁ。繋がらなくていいのなら断片を示せばいいのだけど、googleの元ネタって「きちんとつないでいる」んですよ。断片を映像で。
それが「野良」と「仕事」の違いじゃないかと。その「野良」も「点」ではあるのですけどね。
点が線を描くところまでは繋がってない。多くの「点」は示されているけど。
どっちかといえば、googleの元ネタに助けられて形になってる。そんな感じ。
どっちも、画面がチカチカしすぎる気がしなくもないんだが。
まぁ、社名入ってるんで多分オフィシャルなんだろうなとおもったんだが。
脳裏を掠めた何かってなんだろうと思ったら
http://www.youtube.com/watch?v=TNFYfonPnSI&feature=player_embedded
多分このあたりなんだろう。
「踏み外すため」なんて単語は自分の感覚だと出てこないなｗ
酷く媚びた曲も商品化されるときにアレなジャンルだったりすることが多かったりはするのだけど、ジャケットやイメージ画にだまされてはいけない「本気の悪ふざけ」とか「理解を伴った作詞」とかなかなか面白い曲もある人たちなのですがね。
曲とCMの狙いを捉えた一番直系のPVはこれじゃないかと。まあ、何も知らない人がどっちが善いと思うかは、まったく予想できないんだけどね。僕はこっちの方が好きです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16824501