えーえぬ学パロ
- カテゴリ:自作小説
- 2012/03/19 16:02:20
にのちゃん→高校2年生
あーばさん→高校3年生
卒業式、絶対泣かないと思っていた。でも、桜が舞い散る中、泣きながら帰っていく卒業生をみていると、目の前が歪んできて桜がぼんやりとしか見えなくなってしまった。
やばい、泣きそう。そんなことを考えていると視界の隅に、栗色の髪の毛がさらっと横切った。季節は春なのに、そいつはひまわりのような笑顔を向けていた。そして、自転車の後部座席をばんばんと叩き、俺を引っ張った。
「乗ってく?家まで送ってあげる。」
2人乗りで築く路
ガタンゴトンと鳴り響く電車の音、次々と行き交う人々の楽しそうな声、春の訪れを喜ぶような鳥の声。そして、少し大きくなった気がする目の前の男の背中。全てが春を知らせてくれる。栗色の髪の毛に桜の花びらがつくのをみて、俺はくすりと思わず笑ってしまった。
「どした、にのちゃん。」
「ん?別に。なんでもない。」
わしゃわしゃと髪の毛を掴むと、危ないからつかまってなさい、と怒られてしまった。本当は、セットした髪の毛がくずれるのが嫌なのだろう。12年間も一緒にいると、そんなことはすぐにお見通しだ。少し疲れてしまったから、相葉の背中に頭を預け、ゆっくりと目を閉じた。(本当は泣きそうで、ばれるのが嫌だったから。)
「なに?今日は甘えたさん?」
「そんなんじゃないです。ばか相葉。」
「卒業する先輩に向かってそれはないんじゃない!?」
「んふふ、あなたを先輩だなんて思ったことありません。」
ひどいなあ、なんて言って笑う相葉の声には少し鼻声が混じっている。先ほどまで泣いていたことがばればれだ。そんな相葉の声を聞いて、ひっこんでいた涙がまたでたがっている。頼むから、家に帰るまで耐えてくれ。相葉の卒業を笑って見送りたいから。
「にのちゃん。」
「・・・ん~?」
「・・・悲しいの?」
相葉に突然そんなことを言われ、俺は戸惑ってしまった。俺が相葉のことをお見通しなのと同じように、相葉には俺の事がお見通しなのだろう。俺は顔をあげ、ひらひらと舞い散る桜を見ながら呟いた。
「行きと帰りのお迎えさんがいなくなるのが悲しいですね。歩いていかなきゃならなくなるし。」
「・・・む、それだけ?」
「・・・そ、れだけです・・・!」
ずっとこらえてきた涙が急にぶわっと溢れてしまった。自分が言った何気ない冗談で、今までの日常とかわってしまうことを改めて自覚してしまったようだ。相葉がいなくなる、そのことを今の自分の発言でしっかりと感じてしまった。
「・・・和。」
「っ、ふぇ・・・な、んですか?」
「忘れないよ、保健室で2人でえっちいことした時のこと。」
「・・・忘れません。相葉さんが最低の変態ってこと。」
こんなときに下ネタなんてほんとに変態だな、と言って頭をばしばしと叩くと、相葉は嬉しそうにしていた。
「なににやにやしてるんですか。」
「くふふ、だってにのちゃんが笑ってくれたから。」
さっきの変態発言は、俺を笑わせるための発言だったのだろう。そして、突然きぃっと急ブレーキをかけたから、何事かと前をみると、俺の家に着いたようだった。いつもより時間が短く感じられた。
「ついたよ。」
後部座席から身を乗り出し、地面に着地して瞬間に相葉に引っ張られ、気づいたときには相葉の顔が目の前にあった。唇にそっと暖かいものが触れ、相葉に抱き寄せられた。
「っ、ふ・・・ばか、親がみてたらどうするんだよ。」
「そのときは2人乗りで逃避行でもする?」
「・・・ばか。」
じゃあね、と相葉が自転車に腰掛けた瞬間に今度は俺が相葉を引っ張り、触れるだけのキスをした。そのキスは少しだけしょっぱかった。俺の涙なのか、相葉の涙なのかはよく分からなかったけど、多分2人の涙が混ざったんじゃないかって思う。
「じゃあね、ニノ。」
「・・・そんな寂しそうな顔しないで下さい。どうせまたいつか会えるでしょ?」
いつか2人とも社会人になって、働いて、稼いで。そのときまた、相葉と会える事ができたなら、相葉はこういうだろう。
自転車の後部座席を叩いて、乗ってく?って。
■■■■■
意味分かんなくてすいません^p^
えっと、相葉さんは遠くの大学いくんですね・・・それでにのちゃんはちょっと寂しいな、なんて・・・!
えっと、すいませんでしたw
相変わらず素晴らしい(
えーえぬゎ僕の癒しだb
全俺が泣きました!←
寂しいって素直になればいいのに、ツンデレにのちゃん最高((
きっとにのちゃんと相葉さんは見えない何かで繋がってるから!大丈夫だよ!
卒業式って、今までの思い出がぶわあって、記憶の中で走るんですよね。
また会えるって、永遠の別れなんかじゃないのに、わかってるのに涙が止まりませんでした^p^(
素敵な小説ありがとうございます!