三月自作『星空「ふりかけ占星術師」』
- カテゴリ:自作小説
- 2012/03/22 14:54:41
私は京都の三条大橋で占いをしている、ふりかけ占星術師の郷美珍地(ごぉみ・ちんち)です。
占星術とは、星の動きや位置を社会の現象と照らし合わして占うことです。
『星の動きに合わして歴史は繰り返されている』と、考えて今や未来を予知・予言する占いです。
しかし、大きな社会の流れはそれでいいかも知れませんが、小さな個人の動きをそれに当てはめるには無理があります。
そこで、橋の上から桜の花弁形のふりかけを鴨川に撒いて、その動きをプラスして占いをしようというものです。
いい加減な占いとお思いでしょうが、占い自体が何の根拠もない偶然の力を信ずるものですから、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。
あぁ、なんでふりかけを使うかというと、鴨川に住む魚が喜ぶからで、生き物に優しい占い師の珍地ならでわのアイデアです。
その夜は桜が満開になったせいか、いつもより人通りが多い気がしていましたが、誰一人私の占いを受けようとする人はいませんでした。
やがて人通りも少なくなり人影もまばらになってきた時、二人の男性の若者が橋を渡って私に近づいて来ました。
「占い師さん、今夜は何の日か知ってる?」
と、突然男性の一人が私に尋ねるのです。
「桜が満開になった日かな」
と、私は冗談で答えました。
「俺達二人を占って、俺達にとって今夜が何の日か当てたら、占いを信じてあげるからさ、ちょっと占ってみてよ」
「当たるも八卦、当たらぬも八卦でございます。占いをしますが占う以上は料金を頂くことになりますがよろしいでしょうか。信じる者こそ救われるです」
冷やかしの客が無料で占いを受けるためによく使う手だと思った私は、そう答えました。
「当たるなら価値あるけど、当たりもしない占いはただの想像だよ。ただの想像に金は払えないよ。ただにしてなんていっちゃったりして」
私の見抜いた通り、男はただの冷やかしでした。
普通なら無視してしまうのですが、その夜の星の位置は特別な位置になっていて、水星、金星、と地球そして火星が太陽に対してほぼ一直線になる珍しい位置だったのです。
太陽と火星を結んだ直線上に水星、金星、地球が乗る時だったので、私は男に何かを感じました。
「よろしい。占ってみましょう。しかし凶と占いがでて、それが当たっても知りませんからね。私の想像ですから責任はとれませんので」
腹いせに、私は男を脅かしてやりました。
男はしばらく黙り込んで考えていました。
これから自分に起こる不幸を予言されて、喜ぶ人間など誰もいなかったのです。
「俺も男だ。吉とでるか凶とでるか、占ってもらおうじゃないですか。どうせ当たらないのだからどちらでも同じだ」
男も覚悟を決めたのか、私の挑発に乗ってきました。
私と男の占いによる戦いが始まりました。
「では占いを始めます。ではまず、お二人のお名前と生年月日をお聞きします。あなたから、お名前と生年月日を西暦でお願いします」
私はまず、彼等の誕生した時の星の位置を調べることにしました。
普通なら出生の時を基準にしますが、私の場合は精子と卵子が結合を果たした時を運命の時とするので、生年月日から十月十日を引いた日を基準にするのです。
運命の日に人間の雌と雄が何をしたかは想像におまかせして、その日を新たな運命の光が灯された日とするのです。
昔なら天体の位置を計算し予測できるだけで尊敬されましたが、現代では簡単にPCソフトを使うだけで天体の位置が分かり、私が使っている時計型ホロスコープでは入力した生年月日の星の位置を瞬時にアナログ的に表すことができました。
そして、過去にその星の位置で生れた人物の名前がデジタルで表示されるのです。
「なるほど。お二人には共通点がありますね」
私は二人の生年月日を時計型ホロスコープに入力し表示された結果を見て彼等に、そう言いました。
「あなたがたは過去にも今夜の星の位置で、橋の上で出会われてますね」
私はそう言葉を付け加えました。
それを聞いた二人が目を丸くし、お互いに顔を見合しました。
私はさらに言葉を付け加えました。
「それは武蔵坊弁慶と牛若丸の出会いの時の星の位置と同じです」
私のこの言葉を聞くと、二人の表情が突然豹変しました。
それと同時に突然突風が巻き起こり、鴨川沿の桜の花弁を風が舞わせ、橋の上を桜吹雪となって襲ってきたのです。
私は風が吹き去るまで、頭の烏帽子を手で押さえながら下を向いていましたが、風が弱まり私が顔を上げ若者達を見たとき自分の目を疑いました。
二人は姿を変へ平安時代の衣装をまとい、一人は狩衣姿でかずきで顔を隠し、もう一人は法衣姿でした。
「よく見抜いたな。いかさま占い師」
狩衣姿の若者の言葉に私は耳も疑いました。
私は時空を超えて平安の世に迷い込んだのかと、一瞬思いました。
「占い師さん大丈夫?」
私は若者のその声で気が付きました。
どうも風に飛ばされて橋の欄干に頭を打って気絶していたようです。
目の前の星に星空の力を感じる私でした。

























はい、もう少し書きたかったのですが文字数をチックしてみると
残りわずか、落ちが書けなくなってしまうところでした
平安時代の衣装の名前、始めて知りました
で、時間のかかる作業になるところでしたが、文字数に助けられました
最初の上の文は単なる言い訳でぇ~す
牛若丸と弁慶を堪能されれば良かったのに(^^;)
はい、そうともとれますが気絶による錯覚かも
苦し紛れのこじつけでした
本当は若者が音楽に合わして掃除を
星占いの勉強、少しだけしました
まだ、よく分からんです
星の力によって歴史が造らるとしたら、歴史は繰り返されます
はい、今度は夢でなくて、気絶の手を使いました
昔に見た漫画のように、星がクルクルと回るのでした
頭を打ったときに出る星の力は確かに強そうです!
げぇ、のりたまでしたか
おいしいふりかけです
さくらふりかけってなかったですかね
しそ味のふりかけ好きです