イナGO腐 京倉「アイツ見てると腹立ってくる」2
- カテゴリ:自作小説
- 2012/03/26 13:28:26
※「BL」という単語が分からない方はお引取り願います。
※倉間視点です
OK?
あの剣城からの告白(?)の後、俺はサッカー部一足が速いことで評判の速水より(たぶん)速いスピードで剣城を無理やり引っ張ってカラオケ店を飛び出した。
途中、剣城が「あの」とか、「先輩どこ行くんですか」とか言ってきたけど全部無視して全速力で路地裏の奥の奥まで走る、走る。
あ、ヤベ、ここどこだ?
残念ながらこの道もさっき通った道も記憶には無い。
どうしよう剣城は分かるだろうか。帰り道。
ついに行き止まりの場所にまで来てしまい、ここでようやく先ほどの剣城の言葉の意味を問うことにしよう。
「おい」
「…。」
あれ、返事が無い。
「剣城」
少し(というか出来るだけ)声を低く言ってみるが反応は
「…。」
だいぶムカついたのでばしん、と叩きながら今度は出来るだけ大きな声を出し、
「剣城京介ええぇぇええ!!!!!」
と耳元で叫んでやった。
「わああああああああああ!?!?!?」
するといつものアイツとはまったく違うまさに中学生、というようなオーバーリアクションが返ってきた。
「ちょっと!!耳元でそんなでかい声出さないでくれます!?鼓膜破れるかと思いましたよ!?!?!?」
「知らん。」
どうだ!!先輩から冷たくされるのは!!!(←南沢先輩で経験済み)
「……そうですか。」
なっ…何っ!!効いていないだとっ!?!?
あ、違っただいぶショック受けてる。
隅っこで変なオーラ出てるし。
そりゃまあ、告白(?)までした先輩から冷たくされたらなあ。
…って、
「そうだよ忘れてた!!!!」
「!?」
「おっお前さっきの告白(?)って本当なのか!?」
そう言った途端、剣城が効果音をつけるならそう、「ボンッ」と一気に真っ赤になった。
「ぁ、ぇと…その……」
「剣城、一応言っておくがここは京倉小説であり倉京なんて作者が許さんぞ。」
「あ、はい…」(いきなり現実に引き戻された…。)
「じゃ、やり直すぞ。」
「え、やり直すんですか!?」
「あったりめぇだ!!」
テイク2
「おっお前さっきの告白(?)って本当なのか!?」
そう言った途端、剣城が効果音をつけるならそう、「ボンッ」と一気に真っ赤になった。
「ッ…そ、そうです。何か文句でもありますか?」
「当たり前だボケ!!!」
は?というような顔をしている剣城。
「だって急に今までずっと敵視してた奴に告白されて、さらにはそいつは俺にとって一番の敵の背高のっぽだし!!それにその告白も超分かりにくいしそれに「何か文句ありますか」って当たり前だろ!!それに対して「は?」っておかしすぎんだろお前!!!!お前見てたら腹立ってくるんだよ!!!!!!!それに一番の問題は…!!!!!」
一番の問題。それは…、
「俺らが男同士ってことだろうがあああぁぁぁあああ!!!!!」
「!!!!!!!!!!」
…まさか、今分かったのかコイツ!!アホすぎんだろ!!
「…すいませんでした。さっきのこと、今のこと、全部忘れてください。」
は?
「………じゃあ。」
「ってちょっと待てコラ!!!」
別に…別に俺は、俺は…!!
「嫌とか、言ってねえじゃんか!!!!!!!」
「え」
「た、確かにお前は背高いし、腹立つけど…その嫌なところよりも、何気に優しいこととか、好きなところの方が多いんだよ…。」
あーもう…絶対今俺顔赤い…。
「そ、れって…。」
「好きだってことだばかあああぁぁぁあああ!!!」
うわああん、とこの歳にもなってみっともなく大泣きしながら走る俺。
その時に向こうの壁から速水や浜野などがニヤニヤしながらこっちを見てたのは見なかったことにする。
「俺も愛してますせんぱあああぁぁぁあああい!!!!!!!!!」
「やっぱお前腹立つ!!!!」
その後、俺と剣城がサッカー部での公認カップルとなったのは言うまでも無い。
おわり
さっきからニヤケが止まらないでs((
たまにはいいですね!京倉も!!
美味しい京倉をありがとうございました<(_ _)>