先日の抗がん剤治療の副作用も一段落しました。
今回は二人部屋での投与で、奇しくも薬剤も同じ。
同室の方は７０代の御婦人でしたが、色々大学病院を回っても
手術の予約が半年後とかになってしまい、途方に暮れていたところ
現在の病院を紹介されて、診察後２週間で手術になったとのこと。
どうやら私のリンパ郭清と同日の手術だったようです。
病名は卵巣がん。

今まで同室の方と話すということはなかったのですが
今回は似たような病気ということと、二人部屋の気やすさから色々おしゃべりしました。

どちらも抗癌剤投与で同じスケジュールで点滴しました。
先方は今回が1回目、私は4回目ということもあって、手術後の経過や、
かつらの話、果てはプライベートなことまで…。
明るいおしゃべりな方だったのでついつい話が弾みました。
食欲も私よりよほどあって、私が７割くらい食べたところを
その方はすべて完食されていました。

当然１週間後の血液検査も同じ日の同じ時間です。
1週間後の検査日にお会いして、副作用の出かたを伺うと
「指先がしびれた以外はほとんど何もありませんでしたよ」という答え。
「ええ！工ｴｴｪｪ(´д｀)ｪｪｴｴ工」びっくりです。
私はいつものように筋肉痛と、術後のお腹の血腫が痛くて眠れない日がありました。
７０代でほそーい方なので副作用は辛かろう…と思っていたのが大違い。
手術のあとも「全然痛くないのよ」とおっしゃっていてなんだか唖然としました。
ほんとに不作用は人それぞれ…。

血液検査では白血球の現象も想定の範囲内でした。
ただ抗癌剤投与前の血液検査でカリウムの数値が標準より高かったらしく、
「カリウムは必要だけど高いと不整脈が出やすくなるから果物とかちょっと減らしてね」
というアドバイスを受けました。
確かにこのお正月くらいから、白血球を増やそうとバナナを食べるようになり
果物の摂取量はすごく増えました。３食後必ず食べてましたね。
何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。

そうそう、今回約２ヶ月ぶりの抗癌剤で、
体内の副作用もほとんど抜けていたらしく、すごい勢いで発毛しています。
薄くなった眉毛がなんだか刺青したみたいに薄黒くなったかと思ったら
あっという間に凛々しい眉毛になって、「私ってこんな眉毛濃かった？？」
と思うほどフサフサです。まつげも鼻毛も復活しました。
頭髪もお坊さんから野球少年へ、今やモンチッチ風になってきました。
まぁこれもあと２週間くらいで抜けてしまうのでしょうが
薬をやめると復活することを身をもって体験しました。

長い毛が抜けるより、短い毛が抜ける方が始末が悪そうです。
襟足から入ってチクチクしたりしそう。