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どくろ灯探検団  3


コミコは薄暗い部屋の中、ゴォミの仰向けに横たわった裸体をスカルキャンドルの炎越しに見ていた。
その裸体は男にしては筋肉が少なく、全体的に痩せているように見へ、自分の裸を頭に浮かべながらそれとの違いを見比べていた。
性器の違いはあまりにも顕著で生々しく、神様の作品にしては美しさに欠けた醜い物のように思へた。
コミコは見ている恥ずかしさもあまり感じなかったし、襲うことの無いゴォミにも安心していた。
幼いときにお互い裸で水遊びをしたこともあり、裸に対しての意識的な抵抗はそれ程なかったが、成長し使うことができるようになったゴォミのものに、大人の世界への入り口のようなものを感じて戸惑っていた。

「うぅぅぅ」
ゴォミがうめき声をあげた。
手の動きが激しさを増し、息を止め歯を喰いしばりながら目をつむり眉間にしわを寄せるその顔は、コミコには苦痛にゆがんだ顔のように見えた。
「だめだ。もうでる」
コミコはゴォミのその言葉に息を呑んで成り行きを見続けた。
ゴォミの手の動きが止まった。
素早く回収容器を先に当てたゴォミは、全身を硬直させていた。
透明なガラスの回収容器の中に、液体が吐き出された。
その液は、粘り気のある白みがかった液体だった。
「はぁはぁはぁはぁ」
ゴォミは息を荒立て、目をつむったまま力が抜けたように横たわっていた。
「たくさんだしたわね。たまっていたの」
「一週間分。あぁ、すっきりした」
そう言って、大きく呼吸したゴォミは顔の力も抜いて普通の顔になっていたが、まだ目はつむらせたままだった。
「ねぇ、出す時ってほんとに気持ちいいの?なんだかつらそうだったけど」
「とっても気持ちいいよ。こんなに気持ちいいこと他にないぐらい気持ちいいし。でも出る時の気持ち良さは一瞬で終わって、その一瞬の間は全身に力を入れるから顔もこわばり気持ちいいように見えないかもしれない」
「ふうん~。そうなんだ」
コミコがつまらなそうに、そう返事を返した。
ゴォミだけがそんな気持ちよさを味わったことに、ちょっと不満を感じているようだった。


ゴォミは回収した液がこぼれないように立ち上がると、それをコミコの前のコタツの上に置いた。
回収容器は透明なガラスでできていて、丸く細いコップのように見え、ゴォミの大きさにピッタリ合っていた。
コミコはそれを手にして、中の液体を不思議そうな顔で眺めながら鼻の前に持っていき臭いを嗅いだ。
「くぅ、まずそう。採りたて新鮮精液を飲むヒトの気持ちが分からないわ」
栗の花のような刺激臭にコミコはそう呟いて、裸でコミコの前に立っているゴォミに目を移した。
ゴォミがティシュで拭いているものは、すでに軟らかく小さく縮み垂れていた。
「早くパンツをはいて服を着てよ」
コミコは男の単純な性作業に、自分が参加しているのを想像し、この短い時間で自分も感じなければ成らないのかとあせりを感じ、男のかってな単純さを腹立たしく思った。
服を着てコミコの前に座ったゴォミは、なにかさっぱりした感じだった。
「これで魔除けの液ができた」
自分で出したものを観察しながら、ゴォミがそう言った。
「本当にそれが魔除けになるの?疑わしいわね。なんか不潔な感じがする」
「おいおい、これで赤ん坊が造れるだよ。不潔はないだろ。神聖なものと言って欲しいな」
コミコは男と女の性の違いの大きさのようなものを感じ、現実と理想の違いにいらだたしさを感じて機嫌がわるかった。
「そんなの、どうでもいいわ。ところで今日の探検は何処へ行くつもりなの」
コミコがいきなり話をそらした。
「あぁ、今考えてるのは醍醐の三宝院か天ケ瀬ダム。三宝院は密教で秘密ぽいし、天瀬ダムは自殺の名所で霊が出そう。どちらも宇治にあるから宇治の探検だよ」
「宇治か。ちょっと遠いわね。自転車で行けるかしら」
「ちょっと時間がかかるかも」
「お弁当を作ってきたからサイクリングしながら探検といきましょうか」
二人はいつもの探検団の二人に戻っていた。

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