Nicotto Town


1人ぼっちな寂しい狼の日記


牙舞‐gabu-



そう、彼女が言った通り。

″始まりも終わりも唐突″なんだ。



『行かないで。』
『消えないで』

そんな言葉聞き飽いたんだ。

ついでに言わせてもらえば、君にも飽きたんだ。


だから、俺には近寄らないで。


傷つくのは彼等で終焉にしたいから。



『.. della fine』


俺は、どこにも行かない。


元よりどこにもいない。


此処にいて、此処にいないんだ


君がその答えを知るときは全てが終わった時だから


安心して眠りについてほしい。


何よりも

大好きだったんだ。


愛してたんだ。

でも、何故こうなった

どうなってこうした?

全ては俺の脳外で起きた理論で。


俺の論点を大きく外れた的は

全てから逃げ隠れて。

誰からも当てられなくて。

陰で息をひそめていたんだ。


『終焉の巨狼』

″フェンリル″


上顎が天高く天国まで届き。

下顎が地に深く地獄まで抉り通す。


始まりと終わりの神を飲み込み。


また全てを無に帰す。

また、全てが始まりに戻って
また、総てが終わりに還す。


そんなのは当の昔には″常識″に変わっていて。

″理″になり。


もう変わることのできない喜劇と悲劇の繰り返しだけで空回った。

空回った時、彼が総てを食いつぶし消しさる。


天と地、感情、体、肉親。

総てを飲み干した彼は血にまみれたから溢した。


『Aspetti per ... andare ad incontrarLa da tutti i mezzi
 
(かならず迎えに行く…待っていろ)

     

『紀が風を起こし始まりを記す時、再び舞い戻るが鋭い牙』


それが、リグレットの黙示録なのです。

漆黒の彼と風を持つ彼女が総ての始まりで総ての終り

″風ヨ終焉ヲ知ラセロ、西ノ腑抜ケニ轟カセロ
 戦慄カセロ、我等終焉ノ使者、コノ地朱ニ染リテ

 紀ヨ、記録セヨ、牙ガ貫キ飲ミ干シ消シ去ッタ空白ノ時ヲ″


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″スベテハムニカエリ、マタキロクヲタドル...″



よは、あの子がいなければ俺に存在価値も無ければ
存在する事自体を許されないんだ


         in率減ります。

         理由は特には無いです。

         もう友達はいらないです。
    
         だって、どうせウィンドウ越しのトモダチなのだから

         さようなら、愛してる、でも、待ってない。


何よりも彼女に伝えたい言霊。

欲されたくないなら
俺を欲して。


俺なら、待ってる。

大きなリグレットと一緒に


漆黒と金はリグレットを照らし慰める暗夜の月夜。



紀を綴る少女は
感情が無いと嘆いた。


彼は暗夜のもと、彼女を引き寄せた

『涙ながるるお前は美しい
何よりも愛おしい
対なる存在同士
交わる事のない月と暗夜

何よりも近くて
一番遠い存在

同士で共に剣の切っ先を喉元に当てるかのような存在』



君が理解し得るのはいつになるかな?


それまで、紀を綴って″俺″を待っていてくれるね。


最終的には疑問形にはならない自答自問


帰ってくる事無い返答は誰ぞ知る?

全てを知って我の側に居る貴方は

やはり。


俺の対になりえる″月″



手を伸ばしても、伸ばしても知らんふりを続ける君に



ため息でも、嫌気でも無く


愛しさが沸いたのは″理″が作り上げた存在同士だから



「貴様等が交あえば、世界が崩壊する」



巨狼は、世界なんてどうでもよくて。
目前に広がる世界などより

目の前にいる少女に禁忌を愛を捧げた。



『Il ruggito che non ha che questo arriva 』
(これは届く事無い咆哮)



『Singhiozzando quello non deve arrivare』
(届いてはいけない嗚咽)




そう、こんな月夜に狼が寂しがり月に向かって遠吠えするように


鳴いた、否、泣いた


喉鎧が爆ぜ飛ぶかの様な咆哮は君には届かない



届いていても、またいつもの様に知らん振りを続けて



黙示録を綴る少女が書き記す

【××××年
フェンリル、禁忌を犯しとてその牙去る事無き
少女慈愛持ちて巨狼打ち砕く】




リグレットは永久に。





嗚呼、オーディン
聞こえますか?

今世界が。

俺の世界とも言える″彼女″が

嘆き悲しみ慟哭している

戯けた話かもしれないが

耳を傾けて欲しい

『我、ココに永久に眠る』
『心臓を貫かれた俺を呼び覚ましたのは』

『彼女の亡き声』


「嗚呼、また世界が始まるのね」

俺はどうしたら良い?
大好きな『妹』
俺は何をしたらいい?
悲しまないで
お願い、お願いだから
そんな事言わないで
始まりも終りも
すべてこの手で決着をつけるから

・・・前を向いて

リグレットに惑わされないで


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

you a  contenew?


この黙示録には背表紙が存在しなかった。



リグレットは永久に

彼女を縛り付ける″後悔″なら

消し去るから







怜奈。

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