ロケット坂 2
- カテゴリ:自作小説
- 2009/06/14 16:07:49
遅刻の時間が二人にせまっていた。
「勝負のことは、後で説明するわ」
ののみはそう言のこすと自転車のペダルに足をかけ立ちこぎで坂をジグザグに登りはじめた。
最初はゆっくりだがじょじょにスピードをあげてゆく。
「比呂斗(ヒロト)遅刻するで」
ののみが後ろを振り返り声をかけた。
比呂斗はぼう然と立ち尽くしていたがののみの声で自分を取り戻した。
「おおう。遅刻や」
比呂斗はそう叫びながらののみの自転車の後を駆け足で追った。
教室にたどりついた比呂斗は息をぜいぜいいわせながら自分の席に倒れこむようについた。
ののみがその後で同じように息をはあはあいわせ教室に入ってきた。
比呂斗より早く校門に着いたが自転車置き場が校舎の裏なのでそこから駆けてきたのだ。
ののみはちらっと比呂斗を見たが机に頭を着け背中で息をしている様子を見るとすぐに視線をはずし自分の席についた。
比呂斗とののみの席は離れていた。
授業の始まりのチャイムはもう鳴っていた。
先生が教室に入ってきていつものように授業が始まった。
比呂斗は頭をあげののみを見たがいつもと変わらない様子で
授業をうけている。
そんなののみの姿を見て比呂斗の不安は大きく膨らんだ。
『勝負すれば許してあげる』
比呂斗はののみの言葉を思いだしていた。
『いったいなんの勝負だ』
比呂斗の頭のなかをグルグルと不安の言葉がかけめぐった。
授業が終わり休みの時間になったが、ののみは比呂斗に話かけてこない。
比呂斗はののみが少しおどかしをいれたのだと思い、ののみを避けて逃げるようにしていた。
そして昼休みの終わり前、ののみがついに比呂斗に近ずいたのだ。
ののみは比呂斗が座っている席の横につかっと立つと比呂斗を見下げた。
比呂斗が驚いて顔を上げるとののみの顔が頭の上に倍の大きさでのしかかっていた。
比呂斗はののみのその大きな目と視線を合すと猫の前のねずみのように食べられてしまうと思いすぐに下を向いて小さくなった。
「これ読んどいて」
ののみは比呂斗の机に二つに折った紙切れを静かに置くとそう一言残して自分の席へと立ち去った。
比呂斗はおそるおそるその紙切れを手にして二つ折を広げた。
比呂斗の目に「勝負状」の言葉がとびこんだ。
『勝負状』なんだこれ。
比呂斗は『果たし状』の間違えでないのかと思いながら続きを読んだ。
『勝負状 今日の放課後、ロケット坂でお待ちしています』
紙切れにはそれだけしか書かれていなかった。
比呂斗は他にも何か書かれていないか紙切れを裏返したりいろいろしたがただそれだけだった。
ののみを見たが知らない顔をして座っている。
比呂斗はきつねにだまされたような気がした。
『ロケット坂でお待ちしています』は、恋人がデートの前に交わす約束の言葉ににている。
比呂斗の頭の中にいろいろなシーンがドラマのように浮かんだ。
二人が刀を持ちチャンバラをしているところ、カンフーで戦っているところ、そして最後にあまい口付けを二人で。
比呂斗はにやけてしまっていた。
ロケット坂でどんな目にあうとも知らずに。
つづく

























3ではまだです。
もう少しじらしてから。
ロケット坂はののみがかってにつけた無名の坂です
ロケット板の3では、とうとう勝負が始まるのでしょうか?
楽しみです^^
ところで、ロケット板というのは、作品中の地名なのでしょうか??
お馬鹿な質問で、ごめんなさい><;
お休み。
おはようかな。
楽しみに待ってます。
が、今日はお休みなさいなのです^^
うう、ののみのパワーは魔法使いサリーなみです。
なんて嘘です。
続き読んで下さい。
比呂斗がどうなっちゃうのか、考えるだけでも怖いです。
ののみのパワーはスゴイ!
学生時代はまじめなおねえさま・・・今もです。
もし高校時代に戻れるなら女の子といっぱい話しするかも。
にやける比呂斗の身に危険が・・
2人の思いが まっすぐに育つといいな
続きをお願いします^^
私は昔 こういう風にじゃれあう恋人未満のカップルを・・・
お互いの心に気がつくまでに時間がかかる恋人たちの物語を
一杯見てきて・・・どうして気がつかないのだろうと・・やきもきしてました
学生時代は勉強しなければ・・とそればかりが頭にあって
素直になることを拒んできたように思います
だから・・いま、こんな年になって すぐに人を好きになってしまうのかしら?^^;;;