四月自作/「嘘『ホントと賢者』」 下
- カテゴリ:自作小説
- 2012/04/05 18:17:37
占い師太木文明(フトキ・ブンメイ)は二回目に印刷された結果を見ながら焦っているようだった。
「そんなバカな。あり得ない。これはなんかの間違いだ」
占い師文明が頭の毛をくしゃくしゃ手で掻きながら、そう呟いた。
「どうされたのですか?なんか結果に問題があるのですか」
心配になったゴォウミが、そう尋ねた。
「問題がありすぎです。信じられない事が起こってしまった」
占い師文明は一人で印刷の結果を見ながら悩んでいる様子だった。
「どうされたのですか?」
ゴォウミが再び尋ねた。
「仕方がないですね。お話しましょう。話を聞いてびっくりされないように」
「脅かさないでくださいよ。心配になってきました」
ゴォウミは自分が明日にでも死ぬんじゃないかと思った。
「では、お話しましょう」
占い師文明が勿体振って話を始めた。
「ゴォウミさん、あなたのホロスコープが大先生のホロスコープと一致したのです。つまり、あの有名な大陰陽師の安部清明先生と同じなのです」
「なんだ、そうなんですか。明日にでも死ぬのかと思いました。よかった」
ゴォウミは死の宣告でないことに安心した。
「あなたは、この重大な事実を軽視しすぎています。いいですか、ホロスコープが一致するということは、あなたに先生と同じ能力があることを意味してるのです」
「あはは、冗談は止めて下さい。陰陽師の事は漫画でしか知りません。そんな私が大先生と同じだなんてちゃんちゃらおかしいです」
ゴォウミは占い師文明のホロスコープへの拘りを異常のように感じた。
「私の占いが正しいかどうか試してみたいです。ちょっと御協力願います」
占い師文明はそう言い残すと部屋から一旦出て行った。
ゴォウミは星の位置が人生に大きく影響することをそれ程深く考えたことがなかった。
成るようにしか成らない人生が星の力に関係していたとは考えてもいなかった。
女性に縁がない星の下で生まれた自分を恨むことなどできない。
それはそれなりに生きていかなければならないだけの話だった。
「お待たせしました」
そう言って、部屋に戻って来た占い師の手には古めかしい書庫があった。
「これが我が家に先祖代々から伝わる陰陽師の呪文集です。この中に式神を呼ぶ呪文もありますし虫を式に使う方法などいろんな呪術が書かれています」
占い師文明は箱の蓋を開けると、中から一冊の古典籍を取り出した。
「とりあえず、簡単なところで虫を使った蠱毒(こどく)に挑戦してみて下さい」
そう言うと、占い師文明は蠱毒のページを開けた。
そこにはいろんな虫の絵が書かれてあって、大きな入れ物が一つ書いてあって、下に漢文で説明がされていた。
そして次ぎのページには虫を使役させる呪文がすべて梵語で書いてあった。
「すみません、読めません」
ゴォウミにはその読み方が分からなかった。
占い師文明にも分からないみたいだ。
二人は顔を見合わせ笑った。
賢者が押し付ける理論は、賢者が本当だと思っていても、普通の人間には嘘のようにおせっかいなものだ。

























今度は梵字の先生の所を訪ねて修行しましょう(´▽`)
最後で突き放すところで著者の冷静な立場を示すと共に読者を現実に戻す効果があるかも
ゴキブンちゃん 最後の締めくくりの言葉が 落ちですね
一気に読んじゃいました あはは 展開も早くて その中で
期待をもたせる間が絶妙で・・最後のふっと抜けたような感じが たまりません
作文 頑張ってますね 子の調子でいこう~~~~~~
ゴキブンちゃんは ゴキブンちゃんの世界を大切にして下さい
でもねぇ~あまり占いとかオカルトには はまり込まないで欲しいですけれど
季節の変わり目 心も体も大切にしてね^^v
美人でグラマーな式神 ← 登場が気になります^^