ロケット坂 3
- カテゴリ:自作小説
- 2009/06/15 21:57:35
ロケット坂それはののみが名づけた坂で二人が通う高校から少し離れた所にある本当は無名の坂だ。
坂の長さは400メートルぐらい最初はいっきに下りやがて徐々に傾斜が緩くなるスキーのジャンプ台のような坂だ。
学校の前には山沿いに道がありその道を通れば坂の上に登ることなく出られた。
ののみは学校の帰りはこの坂を利用していた。
自転車でこの坂をブレーキをかけずに下れば自転車のスピードは坂の下では100キロ近くになる。
ののみはこのスリルがたまらなく好きだった。
ロケットのように突っ走る自転車。
ののみの体は自転車と共に空を突き抜けるように見えた。
学校の授業が終わり比呂斗(ヒロト)は帰りの支度で机の中の教科書とノートをカバンの中につめカバンを持って立ち上がりののみの席を見た。
そこにはもうののみの姿はなかった。
ののみが渡した紙切れをポケットにしまうとロケット坂へ一人で歩いて向かった。
比呂斗はののみが高1の時に「この坂、ロケット坂って名づけた」とうれしそうに話していた事を思い出していた。
実は二人は高1の時に付き合ったことがあった。
二人は小さいとき同じ小学校に通っていたが中学では地域の関係で別々の中学になった。
小学校の頃からののみは活発な女の子で何でも積極的に取り組みクラスの副委員長もしていた。
比呂斗は高1になってののみに再会した時、小学校のときとは違うののみに惹かれた。
ののみは小学校が同じだったので比呂斗を避けはしなかったがおとなしい比呂斗の性格に馴染むこともなかった。
比呂斗は勝負状の意味を考えながらののみが名づけたロケット坂に近づいていた。
ののみの事だから半分は本当で半分は比呂斗への気持ちが含まれてるような気がしていた。
お遊び半分の勝負で後はデート。
坂が近づくにつれデートの言葉が心で勝ってきた。
比呂斗の心は坂が近づくにつれ、いつのまにか期待へと変わっていたのだ。
坂の上に人影が見えた。
比呂斗はののみが一人で待っているものと思い込んでいた。
人影の様子から見ると五人や六人はいるだろう。
何か楽しい事を話しているのか笑い声がする。
比呂斗はののみと二人だけのデートを邪魔して欲しくないなと思った。
そして坂から早くみんな消えてくれないかなと祈った次の瞬間、その中にののみの姿を見つけてしまった。
止めた自転車のサドルに軽く腰掛けみんなと話をしている。
比呂斗は立ち止まりこのまま近づくかみんなが去るのを待つか考えていた。
「比呂斗何しているの。早くこっちに来なさい」
ののみの呼ぶ声がした。
比呂斗は何も答えずののみの方に歩きだした。
二人でデートの期待は不安えと姿を変え比呂斗を暗くつつんだ。
「比呂斗が歩いて来るの見えてたわよ。なにぐずぐずしてるの。勝負が怖くなったんじゃないでしょうね」
ののみの言葉が比呂斗に追い討ちをかけた。
立ち直れないぐらいショクを受けた比呂斗がそこに居た。
つづく

























ちょと脱線するかも。
最初は男が勝ち続け女性の数が減った時
男達の内部分裂により女性が勝利する気がします。
男は自滅するのです。
押しの強い女の子ほど、強く押されると弱いと言うのはある気がしますが、
ののみ の場合は、どうなんでしょうねぇ~ ^^
これから、どんな勝負をするのか考えると、ドキドキします。
それにしても やっぱり女性が強いのでしょうかねぇ~
なんだかんだいっても男性も女性から生まれてくる・・・
ののみのような女性は気がつかないだけで
きっと 誰よりも女らしい部分があるような気がするよ
比呂斗・・・がんば!^^
男女の仲は難しいのです。
ずっと同じ人と付き合うのは人間ができているか
あきらめているか、頼りにしているかでしょう。
それにしても、二人が付き合っていた事には驚きです!