Nicotto Town


つれづれ 思うがままに


ティータイム♪蒼とミルフィーユ

ふわふわの生クリームとサクサクのパイ、それから・・・・



「クソッ、いちごが逃げる!!」

お皿の上で、いちごがツルツル滑って、上手くフォークで刺せない。地味に悔しくて、一生懸命いちごを追いかける。

「あぁっ!!もう少しなのに!!」

ミルフィーユは大好きだ。ただ、いつも上手く食べれない。毎回生クリームやパイ生地と格闘している。中でも、強敵なのはこのいちごだ。紅く、艶やかに輝くこいつは、いつも、食べられまいと、お皿の中をあっちこっちと逃げ回る。

「大人しく食われやがれコイツっ!!」

カチャカチャと、音を立て“あ~”だの“う~”だの言いながら、いちごを追いかける。

「今日もやってるね~・・・クヒヒッ・・・」
「毎回毎回、ミルフィーユ食べる時はいつもこれだよね。」
「それにしても、今回は一段と派手にやってますね。あんなに汚して。」

3人は呆れたような声で、でも微笑ましそうな表情をしながら蒼の様子を眺める。

「あと、あと1個、ラス1が捕まらねぇ!!」

真剣な表情で、お皿を見ながらいちごめがけてフォークを振り下ろすも、上手く刺さらず、いちごはまたツルツルと違う位置に逃げる。

「ああしてると、彼の本性忘れますね。」
「生クリームとパイで、顔や髪を汚していちごを上手く取れないでジタバタしてる姿は結構可愛いもんね~・・・あれが狼だなんて誰が思うかね~・・・クヒヒッ・・・」
「むしろ、もうただの犬だよね。」

好き勝手に言いながら、蒼を見ると、やっといちごがとれて、満面の笑みを浮かべて口の中に放り込んだところだった。顔も髪もすっかりよごれてしまったけど、嬉しそうにいちごを食べる姿は、本当に彼の本性を忘れさせた。


ミルフィーユは大好きだ!!た、食べ方は下手だけど;;

ふわふわの生クリームとサクサクのパイ、それから・・・・




紅く輝く甘酸っぱいいちご!!




今日も、俺はいちごを追いかける。





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