4月自作/ai「ちゃんちゃらai」 中
- カテゴリ:自作小説
- 2012/04/21 17:17:29
三代はその夜なかなか寝られませんでした。
山で助けた女性のことが気になり、女性の生々しい姿と仕草が頭から離れないのでした。
今まで女性のことなどあまり考えたことのなかった三代には、何かに取り付かれたように寝苦しい夜になりました。
あまりにも寝苦しいのでいつもの処理を三回もして、やっと眠りにつくことができたのでした。
次の朝、三代は母親に起こされました。
「どこか、体の調子がおかしいの?」
「昨日の夜なかなか寝られなくて」
「そう。早く嫁をもらわないといけないわね」
三代には夜眠れないのと嫁の関係が良くわかりませんでした。
「じゃ、これお弁当。ちゃんと神岩様に届けるのよ。神岩様が怒られると村に不幸が訪れることになるから。分ったわね」
母親の作った弁当を二つ持った三代は、いつものように山に出掛けるのでした。
三代は昨日女性を助けた所まで登って、いつもの休憩を取ろうと岩に腰をおろしました。
「昨日はどうもありがとうございました」
三代に後ろから声を掛ける女性がいました。
びっくりした三代が後ろを振り返ると昨日助けた女性がそこに立っていました。
「昨日はお礼も言えないでお別れしたので、今日はお礼を言おうとお待ちしていました」
女性は笑顔で三代に、そう話しかけました。
「お礼だなんて。もうお体の調子はいいのですか?」
「はい。だいぶ良くなりました。でも食べるものが山にないのでお腹がちょと減ってます。昨日ほどでは無いのですがお腹がやはり減ってます」
女性は片手をお腹にあて、三代にそう言いました。
「それはいけないです。昨日から何も食べていないのですね。今日もお弁当があるので召し上がって下さい」
三代は女性に自分が食べるために母親が作ってくれた弁当を差し出しました。
「そんな。あなたもお腹が減るでしょ。私は我慢できますから」
「いいです。食べて下さい。もう一つありますから」
気のいい世間知らずの三代は女性が受け取らない弁当を岩の上に置きました。
「もうひとつあるのね。じゃ、ここでいしょに食べましょう。あなたが食べないのなら私も食べない」
三代は女性にそう言われて、母親の言葉を頭に浮べながら人助けだと思って、神岩に捧げる弁当を女性といっしょに食べることにしました。
若い女性と食べる弁当は美味く、三代の会話もはずみました。
「あなたのお名前を教えてください」
「おらの名前は岩守三代」
「へぇ、さんちゃんですか。私の名前は加代。よろしくね」
「かよさんですか。よろしくです」
「ところで、かよさんはなんでこんなところにいるのですか?」
三代は不思議に思って、加代にそう尋ねました。
「そんなこといいじゃないの。こうやって二人でいられて美味しいお弁当食べれるなら。さんちゃんは私のこと嫌いなの」
「そんな。加代さんのことを思うと夜も寝られませんでした」
「そんなに思ってくれてるの。うれしい」
三代はすっかり仕事のことを忘れてしまっていました。
「こうやって毎日、二人でお弁当たべられるといいね」
「これから毎日食べよう」
「ほんと。うれしい。さんちゃん大好き」
「おらも、かよさん大好き」
すっかり三代は女性に逆上せ上がってしまっていました。
それからしばらく二人は弁当を毎日いしょに食べ続け、三代はいつの間にか神岩の管理もせずに女性とそこで一日を過ごすようになっていました。
三代の様子がこの頃おかしいことに気がついたのは母親でした。
「お前この頃、山に行く前にそわそわしておかしいよ。弁当のおかずにもうるさくなったし。山で何かあったのかい?」
「何もないよ。山へ行くのが楽しいだけ」
「そうかい。ちゃんと神岩様のお世話はしてくれているんだろうね。村の運命がかかっているのだから」
「してるよ」
「それならいいけど。何か山であったらちゃんと話すんだよ」
「わかった。じゃ、行ってきます」
三代は母親に嘘をついていました。
神岩の管理もせずに山で女性との逢瀬を楽しんでいたのでした。
しかしそれは長く続きませんでした。
その日は朝から風が強く吹いていました。
三代が山で女性に会った頃には雨が強く降りだしました。
二人はびしょ濡れに成りながら近くの岩穴に逃げ込みました。
二人は焚き火をして服を脱いで乾かし、裸になった二人は抱き合って暖をとっていました。
「ねぇ、私のこと愛してる?」
加代が三代に尋ねました。
「あぁ、愛してる」
「じゃ、抱いて」
二人は豪雨の中、岩穴で男女の仲を結びました。
二人が終わって焚き火で乾いた服を着ても、外の豪雨は収まっていませんでした。
「神岩がやっと怒ったのかも」
加代が三代にそう言いました。
三代は心配そうに外を見つめていましたが、雨は一向に収まらず降り続けるのでした。
しばらくして地響きが鳴り響きました。
山の斜面で地崩れが起こり、村を流れる川を堰き止めてしまっていたのです。

























愛してるって、なんだろ、なんだろです
苦しいときも悲しいときも、あなたが側にいた
そして嬉しいとき楽しいときは、私ひとりだった
ですかね
見捨てずに応援、お願いします
目で読むのと耳で聞くのとはちょと違うのかも
朗読に興味ありますが、なかなか機会をもつことできません
ラジオドラマを聴かれる機会があった百目木さんがうらやましいです
文章を書くのって本当に疲れます
ちょみさんの文章を書くときの苦しみ分る気がします
同じ苦しみをもつ者同士、がんばりましょう
最初は「岩神の怒りかも」でしたが
おもしろくするために後で変えました
最初からできれるぐらいになるために修行を
と、思いながら練習してますがなかなかです
練習あるのみですね
謎の女性、描ききれませんでした
女性のほうが、男女で比べたとき、打算的な考えを持ってると思います
それは子孫の保存に関係しているのでしょうか
岩神 謎の女性との相関関係
次回に…
って、なんだかヒヤリとしました。
続きが待ち遠しいです!
どうも違う様子で…
うーん先が楽しみですー
ラジオドラマや昔話風の絵本を想像しました。
女性に現を抜かすとろくなことがないといわれるけれど
まさにそれかも・・この女性は 果たして何物なのか
そして村は大丈夫なのか 続きが読みたいです
愛してる・・って言葉 少しは分かってきたのかな?