Nicotto Town


ふじさのAHOブログ。


イナGO腐 円→←風「そして彼らは」2

イナGO腐 円→←風「そして彼らは」1


あらすじは↑を見てください

※「BL」が分からない、または嫌いという方は閲覧しないでください
※これでも精一杯がんばって書いてますので悪コメは止めてください
※けっこう暗いかも
OKな方は下へと進んでください↓














円堂視点

ついに言ってしまった。
風丸に、夏未と結婚することを。

本当は「いやだ」とか、「なんで」とか言ってほしかったのかもしれない。
そんなこと、あるはず無いのに。
それどころか、風丸は「おめでとう」と言ってくれた。
これは感謝するべきだ。
でも、でも、

「やだ」

「え?」

ああもう、俺何言ってんの。

「だって俺、」

ダメだ、こんなこと言ったらもう、

「風丸のこと好きなんだよ。」

ああ、
もう「友達」にも、「親友」にも、「仲間」にも、

戻れない。

「えん、どう…?」

ほら、見てみろよ今の風丸の顔。
驚いてるし、きっと心の中では、
気持ち悪いとか思ってるんだ。

「円堂、今日はエイプリルフールじゃないぞ?」

「知ってる。」

「……本気、なのか?」

当たり前だ。
そうじゃなかったらこんなこと言わない。
コクリ、と首を縦に振った。

「…なあ、円堂?」

「なに、」

自分の都合が悪くなったらすぐ不機嫌になる。
ああ、まるで子供みたいだ。

「俺の好きな人、言ってやろうか?」

バッと顔を上げ風丸の方を見る。
本気だ、まっすぐな目。
俺が、大好きな風丸の目。

「俺の好きなひとはな、いつも子供みたいにはしゃいでて、目もキラキラ輝いててさ、可愛いな、守ってあげたいな、って思うんだ。」

「…へえ」

風丸にそう思われるなんて、その娘はとても幸せだと思う。
俺なんかと違って。

「でも、たまにすごく真面目な目になって、どきっとしちゃうんだ。ちなみにそいつも男でさ、変だよな、こんなの。」

「そんなことない!!」

「そうだよな、お前もそうだし。」

「うっ…」

ひどいや風丸。

「なあ円堂、実は今日さ、そいつがいきなり告ってきやがったんだよ、それも結婚しますっていう報告と一緒にな。」

え?

「ひどいよな、もう諦めよう、アイツには彼女がいるんだから、って思ってたのに諦められなくなっちゃったよ。」

「かぜ、ま…」

「好きだった、愛してたよ円堂。……じゃあな、俺、携帯買いに行ってくるわ。あと住むところも変えよっかな。」

「風丸」って声をかける前に出て行かれた。
ああ、でも「お前のおごりな!!」っていってたかな。

「最後の言葉がお前のおごりなって…どういうことだよ……。」

きっと携帯も住所も変えるってことは俺とのつながりを消すってことなんだろうな。



*


「さよなら、おれのいとしいひと。」

そしておれはあのひととのつながりをけしました。







バイバイ、私は貴方のことを世界で一番、―――――――。




END

作者から

長文失礼いたしました。こんなの書いてますけど甘の方が好きです←

閲覧thank youですー!






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