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4月自作/愛「ちゃらんぽらんAi」


ちゃらんぽらんな人生を送る男がいた。
男の口癖は「カエルに恋したほうがまし」だった。
男は皆にイージィガエルと呼ばれていた。
そんな男がイージィな恋を今日もする。
その男が何故、女にモテルかは謎だった。
不特定多数の女性に好意を持たれることは、普通の男にとっては至難の業である。
男性アイドルのように、女性の理想のイメージに合わせて作られた虚妄の世界での話しなら別だが、実世界での話しになると猿社会での話のレベルになってしまう。
多くの知恵と情報を持った現代女性をだますのは不可能なことだった。


「ねぇ、私のこと本当に好きなの?」
「カエルに恋したほうがまし」
「何にそれ。どういう意味なの。私よりカエルがいいっていうの。バカにしないでよ」
女は男にビンタすると男の前から立ち去った。
そこに頬をさすりながら早足で歩く女の後ろ姿を見つめる男がいた。
男の名前は両生累(りょうせ・るい)、呼び名はイージィガエル。
「女。ちよろず」
イージィガエルはそう、呪文のように唱えた。
女にこだわらないことにこだわっているこの男、なんだか不思議な力を持っていた。
その不思議な力とは、女に一種の催眠効果を与えることだった。
「そう思わせること」のできるその不思議な力の効果は長続きしなかったが、女と楽しむ時間を少しの間与えてくれた。


モデルのタマゴのコミコのスタイルは抜群だった。
細い骨格を適度に隠すようについた肉、引き締まった筋肉が要所を引き締め、ウエスト、足首は特に引き締まり体のだぶつきをまったく感じさせない。
その後ろ姿は、細く長い首が色っぽいうなじを演出し、マラソンランナーのようなお尻から伸びる足は長く、そのセクシーさをより強調させていた。
有名モデルになるためには、有名ファション雑誌の表紙を飾らなければならなく、雑誌の編集者、有名ブランドの人脈が必要だった。
コミコがあるファーストフード店でハンバーガーを昼食に貪ってると、イージィガエルが向いのテーブルに座った。
イージィガエルはコミコのファションセンスがいいことに気が付き見とれているとコミコと視線が合ってしまった。
30秒視線が合うとイージィガエルの不思議な力が発揮されてしまう。
コミコは有ろう事か、ハンバーグを頬張りながら30秒彼を見つめてしまったのだ。
これでコミコはイージィガエルを有名ファション雑誌の編集者と勝手に思い込んでしまった。
すぐにコミコはトレイを持つとイージィガエルのテーブルに移動してしまった。
「すみません。ごっいっしょしていいですか?」
「いいですよ」
イージィガエルは落ち着いて答えた。
「私、コミコといいます。ゴキブモデル事務所と契約してモデルをしています」
「モデルさんですか。どうりでいいセンスをしてらっしゃると思い見つめてしまいました」
「そんな。私なんかまだまだです。今いい仕事が少なくて、時間が空いて持て余しています」
コミコはいい仕事がないか聞いているつもりだった。
「いい仕事がなかなかないですね。不景気ですからね」
イージィガエルがコミコに話を合わした。
「ほんとですね。早く景気が良くなるといいです。雑誌の仕事は忙しいですか?」
「はい。まぁまぁです」
イージィガエルは駅のゴミ箱から捨てられた雑誌を集め、それを読んだ後ちり紙交換でポケットティシュと交換していた。
「なんかいい仕事あったらいいなぁ~」
コミコは必死で自分を売り込んでいた。
そしていい仕事がもらえるなら、寝てもいいと思っていた。
「場所かえましょうか?」
イージィガエルがそう持ちかけた。
「いいんですか?お忙しいんじゃないんですか」
「いろいろコミコさんのこと知りたいし、楽しいから行きましょう」
「ありがとうございます。行きましょう」
コミコは完全な勘違いをしていた。


二人は都心の公園をまるで恋人同士のように散歩していた。
空いている公園のベンチに並んで仲良く腰を下ろした。
「男の人とこんな風に並んで座るの久しぶりです。高校を卒業してすぐに上京しましたから、高校以来の出来事だわ」
コミコが懐かしそうにそう、語った。
「そうですか。高校のときは男女共学でしたか?モテたでしょう」
イージィガエルがそう、尋ねた。
「付き合ってる人がいました。上京する前にこうやって並んで座って話して、上京するって言ったらとっても悲しんで」
コミコはちょと涙ぐんでいた。
「コミコさん、ちょと僕を見つめてくれませんか」
「はい」
コミコはじっとイージィガエルの目を見つめてしまった。
30秒後、コミコにはイージィガエルでなく同級生と座ってるいるように思えた。
「あれ、郷美君じゃないの。どうしたの。いつこっちに来たの」
「君のことが忘れられなくて。もし今でも好きなら、お願いだ最後に君を抱かしてくれ」
「私のお部屋に行きましょう」
二人は手をつなぎコミコの部屋に向かった。

#日記広場:自作小説

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2012/04/29 23:53
確かに、ここまで、簡単過ぎると一人の女性に
夢中になれないでしょうね(笑)
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2012/04/28 06:59
人としては、悲しい能力にも思えます。
女性側がすぐ妊娠するとすれば、野生生物として、種の保存上、効率的でしょう。
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2012/04/28 00:09
すごい能力…
30秒って、意外と長いですよ!?見つめ合う時間としてはww
恋人とキスする前だって、30秒見つめあったら照れちゃうなw
照れ屋さんには効かない能力かもー♪
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2012/04/27 21:11
羨ましい能力……

もう少し努力して一人の人と長続きできれば、
永遠の裕福なヒモになれますね(マテ)
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2012/04/27 20:06
すごい、超能力!

その超能力を、お仕事探しで使えばいいのにw
と、思う自分は凡人です^^;;



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