いつの晩だかこんなのみた。
- カテゴリ:アニメ
- 2012/05/08 19:22:54
夜テレビ見てたらこんなのやってた。
http://www.youtube.com/watch?v=mr-U-s7RjFA
なんと言うか…カネかかってるなー…。
見たのは、何話目だっただろう。
…これ、ファンの人は面白いの?アニメ大好きな人は面白いの?
まぁ、全ての質が高いことと面白いことはイコールではないので、何に目をつぶるかは人によるのだろうし、面白さを見出せるかも人によるのだけども。
ただ、ぼけーっと見てておいって思うのは「芸能なめすぎ」だろうと。
ライブシーンが多分何かの映像をトレスして作られたモーションっぽいんだけど、多分全員の体内でのカウンタがずれている。個々は「動けている」が「全体として踊れてない」。静と動が緩慢につながってるので、振り付けなのに拍が不明瞭で、同じ動きのはずなのに、足や指先の位置が不定なのも無様に見える理由。抽象化されてしまうとそれが顕著に見える。あと、歌が何かを盛り上げることに「致命的に向かない。」これは本人だけじゃなくて、周りの人間が無能なんだと思うんだけども、ソロで歌わせないので、全体が平滑化されてしまって、曲としてのメリハリが死んでいる。それも、「アタックとリリースがずれてる」ので音符の芯が不明瞭になるだけという。メロディーがダメなのかといえば、劇伴としてオーケストラアレンジされた同じメロディーがきちんと場面を盛り上げる仕事をしているので、これはもう、大所帯を無理やり全員歌わせることの弊害だろうと思う。歌詞が「全力でー」でも、勢いは完全に死んでて、全力とは程遠い。こういう構成にして「へたくそ」って評価をされるのはどうなんだろうな?
まぁ、「ヘタでしょうがないから苦肉の策で平滑化」したのかもしれないのだけど、CDならいくらでも補正できるんだし、あれは、音作りに問題があるだろうし旋律の力を殺す。
基本、ステージが映えてこそコアになる部分の説得力が担保されるのだと思うのだが、そういう作りになってない。そうできないんだったらそこは逃げるべきところだと思うのだがな。
…で、あの歌詞で「聖なるリリック」とか「ライバルだけど仲間を信じてる」とかいう台詞とか、小道具にしても失笑を狙ったネタなのか迷う。本当に「連携が取れた動き」が出来てればあの動きにはならない。あの作詞者の歌詞ってどっちかと言うと「邪」だと思うんだがw
それでも、映像自体は、かなり頑張って作られていて、カネとヒトと時間が掛かってるのは見て取れる。どっちかといえば、モデルになった人たちに「寄せている」つくりになってるとは思うけど、元ネタの人たちが名前も顔もよくわからんので、似てるところが有るかどうかすらわからない。声は、本職じゃない人や、本職でも最初の作品なんて惨憺たる物だし、ジブリだってあのザマなんだから、「あんなもん」なんだと思う。数こなせばうまくなるかもしれないし。映像的なギミックとして、書き込まれた文字とか、不自然な画面の変化があるので、多分「わかる人にはわかるネタ」も満載なんだろうと思われるが、元ネタがわからん人には「何か仕込んだらしい」しかわからない。
…なんでアイドルが戦闘能力まで要求されてるのか良くわからんわけですが、鍵になるワードや要素がポンコツってのはもうちょっと逃げようがあったんじゃないかと思うのだけどなぁ。企画として。
ただ、コレを見てても「何かの目的を持って表現としてリミッターを掛けた演出をしている」様にもみえるのだよね。「ダメな子が頑張るのは可愛い」みたいな。
ただ、「出来る子」であるためにはそういう素養を持っていないといけないわけで…「飼い主がその力を信じてない」んじゃねぇの?とも思うわけです。
えと…お金が掛かってて、作った人はすげぇ頑張ってるけど、面白くは無かったです…というのが「感想」。だけど、その個々の映像を作った人たちはいい仕事を頑張ってやってるなぁとは思ったのですがね。多分その人たちのお客にはならないだろうけど、きちんと働く人たちは尊敬いたします。ええ。
地べたを離れたときの動きなんかは、中々ダイナミックでいい動きなのですがねぇ。
技術的な問題から「音が古い」とか「技術的に古い」という問題はあっても、歌唱力という点では、必ずしも「アイドルカテゴリ」が酷かったとはいえないような気がするんだけど。
やっぱり「お金持ってる大手」さんのあそこが「アイドルはヘタクソ」を先入観として育てた気がするのだよなぁ。
…だからといって、あんまり魅力は感じないのだけど、それは個人の趣味趣向だし。
みんながみんな正攻法でオペラ歌手真っ青の歌声ならいいのか?っていうとそうでもないだろうし、歌のおにいさんお姉さん張りにかっちり歌えばいいのか?っていうと、曲によってはそうでもないだろうし。
ジャニーズな所といい、AKBといい、「もっと聞かせようとすればそういう音の作り方」は出来るはずなんだよな。
ただ、安易にごまかせる方法をとるから、歌声としての魅力って出ないんだよね。本人の人気に引っ張ってもらって売るようなCDになってしまう。
ただ、目指すものが「親しみ」なら、図抜けていたら共感するものがないのですよ。
許さないんじゃなくて、「高みにあると高すぎてよく見えない」んじゃないかとw
むしろ「自分たちで歌ってみる」とか、そういう売れ方が、「図抜けている」とできないんじゃないかと。
万人を納得させるものより、共感させて数裁くほうが楽。っていうそういうアイドルなんじゃないかと。
数売ればその分印税で「権利がある人」が儲かりますしね。
あこがれの対象がアイドルに成りえないのは、うがちすぎではあるけども、図抜けた人間を許さない文化風土や、教育方針のせいな気がする。
いや、あのメンバーは特定の誰かが足引っ張ってるだけかw
でも、コーラス効果は厚くはなるし、ごまかせるんだけど、反面のっぺりしてしまうのでなぁ。
バックメンバーが凄くてもVocalトラックがアレってだけで…。
マクロスだって意外と雑で勢い押しな中身だからなぁw
そういう意味ではほかを笑う権利なんてないんだろうし、「似非」サーカスだったしw
良くも悪くも「先入観」は評価をにごらせるわけだが…。歌が残念で、動きも残念のトレースは「モデルに対しては本物」だが世界としての「本物」の構築に失敗してるようなきがするのだよなぁ。
一応マクロスだと、「本職」だったりって人が歌ってるので、そういう意味では「歌姫」な設定には説得力がそこそこあったわけだが、早速「パクロス」なんて陰口たたかれてるしw
まぁ、多くのスタッフは本気なのだと思うよ。
でも、あのイマイチなキレの動きを見てると、この前の「アレ」の本気度とか、本職のダンサーの身体能力とリズム感って凄いんだなぁとおもう。
いくら素人臭くたって、あの人たちがぶっつけ本番や動きだけ覚えたからいいやって仕事をしてると思えず、相応の練習や訓練を受けているはずで、それでもそれ以上のものを表現する人は凄いんだなぁと。
多分誰かお気に入りが見つかると見え方もかわるのだろうが、あの音作りが十把ひとからげの象徴だと思うのだよね。
お金があると本当に凄いなと思うのは、SMAPのCDのバックメンバーやね。この方たちをバックに従えるなんて、お前達は何者やと思ってしまう。だからこそ、ものすごくぶ厚い音が作れてるんだろうけども。