青い春なんてくそくらえ!【BL?】 8
- カテゴリ:自作小説
- 2009/06/20 20:56:21
ここは食堂。
自販機で食券でお昼を購入し、庭園の見える窓際に座る。
桜が風に吹かれ、ハラハラと花びらを散らす様は切なく儚げで一層美しく見える。
……なんて、外の桜を見ながら現実逃避してみたが俺の隣、通路側に座る
天使様、いや魔王様の視線がものすごく痛い。
なんでこんなに機嫌悪いんだ?
俺なんかした!?
あ、飯を作れっていたのに時間になっても戻らなかったことか。
でもほんとにそれだけか?
「…と何をしてた?」
「え、何?」
考えに耽っていて聞いてなかった。
「…まぁいい。だが二度とその男に関わるな、いいな」
さっきの人のことか。
別に悪い人には見えなかったけど、これ以上紅貴の機嫌を損ねるわけには
いかないので「わかった…」と返した。
「しかし、俺の命令を聞かなかったことは後でじっくり聞こう」
いや、あれは不可抗力だし、ここに俺を連れ込んだのお前だし、そもそもたった10分で食材買って飯を作れって厳しすぎるだろ(汗)
頼むからその真っ黒い笑顔をやめてくれ。
「そんなに腹減ってたなら最初からここにくりゃよかっただろ?」
「ここは落ち着かない」
言われてみたら、ここは共同の場。俺たち以外にも利用してる生徒は何人もいる。
それもそのほとんどがこっち(紅貴)を見て騒いでる。
こそこそこっちを見てる奴もいれば声をかけるタイミングを計ってる奴もいる
し、キャーキャー言って写メ撮られて確かに落ち着かない。
「…お前ってさ結構有名人?」
小声で尋ねる。
「理事長の子息ということで名は知られている。何度か学園に来たこともある。ただそれだけだ」
ただそれだけって…それだけにしちゃここの生徒たちのはしゃぎ様は少し異常だと思うぞ。
「娯楽の少ない学内だからな。気に入らないやつは消せばいい」
おそらく紅貴のことだから桜学だけじゃなく、社会的に抹消するんだろうな。
お前だけは絶対に敵に回したくないわ。
「さっさと食べないと入学式が始まるぞ?」
「わ、やべぇ」
時計を見ると13:40
予定だと14:00から入学式だ。
あと20分しかない。
慌てて食事を済ませる。
途中、喉に詰まってお茶で流し込む。
それを紅貴が笑って見てる。
そんな俺達のやり取りを気づかれないようにこっそり隠れて見ている奴がいた。
【続】

























続きがとても気になります!