O・ヘンリーと泉鏡花
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/06/04 19:46:05
O・ヘンリーと泉鏡花。
一見まったく関係のない二人だが
実は本当にまったく何の関係もない(←なにそれってつっこまないように^^;)
たまたま続けざまに読んでいて
ふっと気になり、二人の生年月日を調べたら
O・ヘンリーは1862年。泉鏡花は1873年(明治6年)。
二人とも、日本で言えば明治時代の作家なんです^^
で、なんとなく、小説の時代設定や
ストーリーから、日本とアメリカの違いが感じられて面白かった
のでちょっと御紹介です。
O・ヘンリーは「最後の一葉」とか「賢者の贈り物」などで有名な
ショートストーリー作家で、泉鏡花は、「高野聖」「外科室」などが有名な
耽美派(っていうのかな)作家です。
で、O・ヘンリーの≪黄金の神と恋の射手≫
舞台はNY。
すごいお金持ちのパパを持つ息子。
その息子が恋をしているんだけど、彼女に告白する間もなく、
彼女は家族と一緒にヨーロッパへ遊学してしまうと聞かされるの。
まだ告ってもいないのに、
「ああ、もうだめだ」とうじうじ落ち込むばかり。
そこで、お金持ちのパパ登場。
「金で買えないものなどないぞ」とか自説ぶつんだけど、
恋に夢中の息子は
「お父さん、人生でもっとも大切なものはお金では買えません」と
パパに反抗するわけ。
で、ついに彼女とのお別れの日がくる。
その時、叔母さんが
「これはあなたのお母様の形見だから、せめて彼女に渡しなさい」
と、母親の形見の指輪を、息子に渡すのね。
でも、息子、彼女と会っても、指輪など渡せず、車の中でぐずぐずしてると、
指輪がころんとおっこちちゃうんだな。
「わーーそれは大切な指輪なんです~!!」と大騒ぎして探し始めると
あっちこっちから車がどんどん渋滞してきて
もう立ち往生状態。
で、彼女はヨーロッパ行きの船にまにあわず、息子は
愛を告白できてめでたしめでたし。
「ほらごらんなさい。
お父さん、愛はお金では買えないんですよ。僕の愛を助けてくれたのは
お母さんの形見の指輪です。愛の力ですよ」
と、もうもう有頂天息子を、パパは「そうか。それはたいしたもんだな」
と反論せず。
で、で、その後パパの部屋を訪れたNYの裏の顔役。
「だんなさま。たくさんの乗用車やら、なにしろあれだけの車を
集めるのに、いただいたお金よりたくさんかかりやしたです。
あと、ん百ドル追加してくれませんかね?」と要求するって、オチです。
パパはそのお金を払い、
「その渋滞の時、はだかの太った子供が弓を射てるのをみたかい?」
と聞き、
「いえ、みなかったでがす」てな会話で終わる。
そうかあ~その頃NYはもう自動車の渋滞があったんだ~。
リアリスト・パパは、影で息子の恋を応援してくれるんだな~。
などなど、
なかなか楽しく、勉強になりました。
で、泉鏡花の≪義血供血≫
主人公は、水芸をなりあいとしている女性。
職業的にはいやしいとされているけど、まあ自立していると設定だ。
(O・ヘンリー側は、娘さんは家事見習い)
で、法律の勉強をしている貧しい青年とふとしたことで出会い、
恋に落ちる。
こちらの恋の小道具は車ではなく乗合馬車。
でも、そのスピード感が、彼と彼女の恋心を高揚させるんですね~
車と馬車と、ちがえども、スピードは若者の恋には
わりとマストなアイテムなのかな^^?
で、その後彼女は彼にせっせせっせと貢く。
でもある日、彼女は彼に送ろうと思っていたお金を
強盗に奪われてしまうの。
で、彼女は、その後一人で、老夫婦の家に押し入り
老夫婦を殺し、
そのお金を彼に送る。
「えーーー強盗に入るんかい!殺すんかい!」と
その急展開にびっくりします@@
すごいよ、日本^^;
それから数年後、彼女は逮捕され
法廷へと。
そこで彼に会うわけですね。
裁判官と被告としての再会だ。
「どうして強盗などに入ったのですか」
「言ってもよござんすか?本当に?」
などなど、ううう緊迫する~のすごいシーンが法廷で続き
彼女は有罪。死刑判決だ。
で、こちらのオチは
その判決の翌日、
彼は自宅の鴨居で首を吊って死んでしまうの。
彼が、唐突に自殺して、お話はおしまいです。
なんかO・ヘンリーも泉鏡花も、読者をぐいぐいひっぱっていく
迫力とパワーはすごいものがあるなあと
感動でした。
アメリカはあくまで、ハッピー・エンド。
日本はアンハッピー・エンドっていうのもおもしろいなあと思いました。
まあ、これがエドガー・アラン・ポーと坂口安吾なら
またぜんぜんちがうんでしょうけど(^m^;
大切な友達にする当たり前のことです。
困っていたら思わず手が出てしまうのはリアルでもバーチャルでも普通のことですよ。
困った顔や悲しい顔よりも笑顔が見たいですもの。
PCの向こうで一瞬でも笑顔になっていただいたり、嬉しい気分になってもらったり
心配事が解消されて、ほっとして笑ってくれたら何よりも嬉しいのですよ。
でも、自分がされるとどうしたらいいのかそわそわして落ち着きません^^;
倍返し?倍返ししなきゃっ!と慌ててしまします><
banbiさんの言う通り、今までのままのニコタライフ楽しみましょうか。
お互いに無理せずマイペースにリアル優先、でいいですよね?
他のゲームが一回唐突に無くなって、連絡取れなくなってしまったことがあるんですよ。
でも、そうですよね、ニコタがそんな簡単に無くなりませんよね。
ゆっくりと良さそうな所探していけばいいですよね。
banbiさんだと猫かハムか犬かで悩みましたが、喜んでもらえてよかったです(^^♪
月さんには、いつもがちゃの目玉とか
自分では絶対無理(ほんと、ガチャ運悪いんです^^;)いただいて
すごく感謝しているんです。
それも一度や二度じゃありません。
それだけじゃなくて、ハムちゃんのことで不安になったら
いつも親切に相談に乗っていただいたり、優しい言葉をかけてくださったり、
本当に大好きなお友達です。
バーチャルとはいえ、大切なお友達なので、
月さんが喜んでくださればそれだけでうれしい、そんな気持ちだけです^^
友達ってそうですよね?^^
でも、月さんのお気持ちも良くわかります。
私も、していただいたら、お礼はきちんとしたいタイプなので、
それができないと、なんかそわそわしちゃいます^^;
なので、お互い、これからも、
「仲の良い友達同士、できる時は助け合う」って感じで
ニコライフ楽しんでいきません?^^
ニコが急になくなって、月さんと連絡取れなくなったら…
うーーん、それは本当にいやです≥≤
でも私もWEB上での連絡方法ないんですよね。
友達がやってるブログに遊びに行ってるくらいで…^^
その件はまたそのうちゆっくり考えましょう~^0^
たぶん、すぐにニコがなくなるなんてことないでしょうから^^;
プレゼント、うれしかったです^^
すっごくかわいい仲良しアイテムで、そういう気配りも
感謝でした^^
大切に使わせていただきますね^0^/
どうもありがとうございました。
モモンガちゃんだけではなくパンダさんまで、改めて、本当にありがとうございます><
実は他のニコ友さんにも似たようなことを言われたことがあるんです^^;
で、でも、お礼しないのも悪いので、なんでもいいのでお返しをしたいっていいましたら
「なんらかの方法でネットで繋がっていることのできる関係をお願いできたらいいな。」
と、最初はSNSとかメルアドかなと思っていたのですがお互いに気を遣う日々になりそうで
そのニコ友さんがやられてるポケコロというアプリゲームでやり取りすることになりました^^♪
banbiさんとも何かしら繋がりをっと思ったのですが、私がラインもフェイスブックもしてないし、
banbiさんは海外ですし、どうしたらいいのか分らなくてアイテム送ってしまいました><
気を悪くされちゃったら、本当にごめんなさい。
もしも、何らかの形でやり取りできる方法があれば教えてくださいね、万が一ニコタが終わって
しまったとしてもbanbiさんと仲良くしていきたいので。
そうそう、鏡花はお耽美でよいですよね^^
ポーは昔からとても好きでした。
ホーソーンは読んだことないです。
今度読んでみようかな^^
今は桜庭一樹さんを一気読みしてます^^;
泉鏡花って耽美的でいいですね ✿。(◠‿◠)。ღ.:*・゚。
ポーも好きですし、ホーソーンも好きですね
短編小説楽しいですね 両方未読です
日本の近代文学に馴染みがなくって… 国語の授業がトラウマか^_^;
ショートショートで有名な星新一氏が
「よく『簡単に儲かっていいですね』と言われるが、アイデアは長編といっしょだ」と
(怒)で述べていらしたんですが、推敲や校正の手間はぜんぜん違うとおもわれます
短編って、四コマまんがみたいな発想が必要かもしれません
ありがとうございます。
ゆうくんもほんと3か月半が立ち、首も座って
お顔もすごく変わりました
(相変わらずはげちゃんですが^^;)
息子さん、本当に大変でしたね。
ゆうくんも今はまだ病気らしい病気もなく、
日々大きくなってきてますが
これからいろいろと大変なんだろうなあって思います。
この間はおなかにかけていたバスタオルが首にからまりそうに
なっていてびっくりしました><
手足のバタバタする力がついてきてるんですね~
寝返りが打てるようになると
まりもさんがびっくりされたようなことがうちでも起こりそうです^m^;
「消えた!!」って
すごくびっくりだったでしょうけど、今振り返って書かれてるのを読んでいる分には
なんだか笑っちゃいました^m^;
表情もすごくでてきて、
「うれしい」「楽しい」「不快」などなんとなく意思の疎通がお顔を見ていて
できるようになってます^^
子育てクライシスをちょっと乗り越えて
今はもう毎日楽しいです(^0^/
★★vioさん
わあ、うれしいです^^
ありがとうございます。
いつか、VIOさんに
O・ヘンリー的NYの街角カフェとか、
泉鏡花的金沢の大楼閣とか
作ってもらいたいです^m^/
2つの作品紹介ありがとでしたん、堪能しました^^
子どもって急に病気が悪化する事があるので、
いつもの風邪と思わずに、慎重に対応する事が大事なんだな~と
今回の事でつくづく実感しました。
小6になったのでけっこう体力は付いてきたと思ったんですけど
男の子って精神的にも健康面でも弱いんですね^^;
この10日間は本当にかわいそうで、私も辛かったです。
私も油断せずに自分の健康管理をしますね^^
いつもありがとうございます^^
banbiさんの方も、育児に奮闘中ですね^^
ゆうくん、3ヶ月半になりましたね^^
新生児の頃よりだいぶお顔がしっかりしてきて
ますます可愛くなってきたのでしょうね~❤
手足をバタバタさせて男の子らしい動きになってきますよね^^
夜はまとめて寝てくれるようになったかな?
うちの娘の時は、抱き癖が付いてしまってお昼寝は私の抱っこじゃないと
寝てくれませんでしたが、1人目なので私の体力の許す限り
抱っこをしてあげようと思ってあえてよく抱っこしていました^^
今度寝がえりを打つ時期になってくると、
「消えた!!」と、今まで寝かせていた場所にはいなく
壁の方まで行っていたなんてハプニングも見られるのでおもしろいですよ^^
これからがまた楽しみですね^^
あははは~~
うんうん、あの令夫人の気合はすごいですよね~
変なこと口走ったら大変とばかりに
麻酔なしで手術するんですから^m^;
でも、
「これだけ想っていれば絶対に言ってしまうにちがいありません」
って切ない恋の気持ですよね^^;
で、太宰と松本清張が同じ歳???@@
ひゃーーー初めて知りました。
なんだか信じられませんね@@
★★カナピョンさん
うんうん、そうでしょう~
お金持ちパパ、粋ですよね^m^
渋滞がなかったら息子は告白できなかっただろうし、
パパはそのことを息子に言っても良かったのに
それを言わないところがいいですよね♡♡
泉鏡花はもうもう、「は?なんで?」というジェットコースター
展開ですが、
文体の美しさ。
描写力の確かさ。
などなど、実際に読んでみると、なんだか明治時代に
タイムスリップしているような気持になれます♡
お時間があったらぜひ一度読んでみてくださいね^0^
モーパッサン、なんかなつかしいです~
泉鏡花は短編作家ではありませんが、
なんというか、展開が短編小説のように
ぐいぐい進んでいく感じです。
そのくせ、わりと読者をつきはなします^^;
くわしい説明をしないというか。。。
そこがすごく好きなんですけど、初めて読んだ人は
「え?なんで?」とか
思っちゃうかもしれませんね^^;
★★ましこさん
はい^^
明治時代の日本とアメリカ、
比べながら読むと本当に面白いです。
小物の使い方とかわりとそういう細かい描写が楽しくて
1900年代のNYにどっぷりはまってます^m^
★★ねむりねこさん
泉鏡花はほんとう、好き嫌いがわかれる作家だと思います。
でもある意味天才で
義血供血を書いた時、彼はまだ21歳でした^^;
でもすごく余韻の残る文体で
なんかもうあっけにとられます^^;
あと、着物の描写とか、そういうのもとてもきれいです。
O・ヘンリー、けっこうアンハッピーエンドも多いですよね。
でも、彼の作品はやっぱハッピーエンドが似合うかな~
ってそんな気もします^^
お金で買ったかも知れない恋だけど、とっても粋なハッピーエンドですね♪
それに比べて、日本の方はちょっとシビアですね~><
どちらも読んでない本だけど、とってもわかりやすくて楽しかったですよ^^
『義血供血』はそんな終わり方だったんですね。
国はもちろんですが、感性が違えば内容も変わるんですね~。
個人的には太宰治と、松本清張が同い年なのが驚きですw
耽美作家というけど、作品により好き嫌いの好みがありそうです。
O・ヘンリーは昔、短編集を読みました。
『自動車が待っている間に』という作品が好きだったのを覚えています。(ハッピーエンドではなかったですけど)
なかなか面白い。
でもショートストーリーというと、こういう展開、ありですよね。
だれだったか、モーパッサンかなぁ、ネックレスという短編、英訳のお勉強で
読んだんだけど、やっぱ、こういう感じでしたよ、終わり方。え、まじっ?と言った感じ^^