最後の抗癌剤を終えて3週間経ちました。
副作用も辛いところは通りすぎ、あとは徐々に回復するのを待つばかりです。
頭髪は一休さん状態でまつげと鼻毛がないのでマスクは必要です。

先週は白血球が少なくて外出を控えるように言われましたが
今週は多少盛り返していましたので、外出OKです。

昨日は以前参加していた朗読グループの発表会に挨拶しに行きました。
昨年病気が発覚してから一度も顔を見せていないので
心苦しかったのですが、ようやく挨拶できました。
私は朗読グループ三つに在籍していたので、これで二つ挨拶できました。
残る一つも６月中には一度顔を見せようと思っています。

皆さん「元気そうで良かった！」と笑顔で迎えてくれで嬉しかったです。
私も明るい報告ができてホッとしています。
「運が良かったです」という私の言葉に
「あなたも頑張ったからよ」と言われました。

しかし、考えてみると「頑張った」という実感はほとんどありません。
病気の発覚以降は、ただただ流されている感じがほとんどです。
実際自分で出来ることはあまりなく、抗癌剤、手術、
お医者様とスケジュールなど話し合いましたが、
やはり専門家の見方で物事が進みますし
「頑張った」というより「耐えた」という方がしっくりします。

病気の程度はかなり進行していたので、今後も油断はできませんが
先生も「抗癌剤がここまで効くとは正直思っていなかった」などと
嬉しい誤算であったことを教えてくれました。
私自身10月に宣告を受けてから、「今年の桜は見られるだろうか」とか
「1年もつのかなぁ」と暗くなりながらもどこか他人事のような部分もありました。
「人間いつか死ぬんだし」と開き直ってた部分もあります。
また「闘病」という勇ましい気持ちは全然わきませんでした。
ま、「闘病」と言って戦う気持ち満々になってしまうと
交感神経が優位になってしまい、免疫を司る副交感神経がうまく働かなくなる
ということもあるようなので、このへんはよかったのかもしれません。
お医者様によっては「馴致」という言葉を使っている方もいますね。

運良く命拾いをしましたが、やはり死ぬ前に「断捨離」は必須！と実感しました。
「いつでもできる」と思いがちですが
復調したら徐々に整理していこうと思っています。

洋服などは思いの外簡単に処分できるのですが、最大の難関は本ですね。
特に漫画は具合の悪いときのひまつぶしに最適です。
小説など文字情報の多いものは不調の時にはとても読めませんでした。
うーんまずは「漫画以外の本」で始めるのがいいかもしれません。