骸誕生日小説裏話。
- カテゴリ:自作小説
- 2012/06/10 13:03:17
昨日UPの「骸誕生日小説。」からお読みになってください。
今日は土曜日。
母さんがお客さんを呼ぶとか言ってたから、ランボとイーピン、フゥ太を連れて並盛公園に出かけた。
「ガハハハハハ!!ランボさん鬼だもんね!!まてまてーだじょ!!」
「○△■×♪」
「ランボ~勝手に決めないでよ…!!」
普段は喧嘩していても、何だかんだ言って仲良し。
そんな三人をベンチから眺めつつも、風を感じてくつろいでいた。
平和だなぁ…こんな日々がずっと続けばいいのに。
「ぐぴゃ…」
走り回っていたランボが盛大にこけた。
「うっ…わぁぁぁぁん…が…ま…ん」
「…はぁ。」
重い腰を持ち上げてランボのもとへ向かう。
ランボは、心配する二人をよそに泣き続けていた。
「よしよし。痛かったか?」
赤ん坊でもあやすように。昔はお兄さんみたいってよく言われたっけ?
顔をぐしゃぐしゃにしながらもようやく泣くのをやめたランボ。
抱き上げていたのをおろして、一息つくと、ここでは見慣れない人物が傍らにいた。
「…骸!?」
「沢田綱吉…。」
美しいオッドアイを光らせて。
それは六道骸本人だった。
「…パイナップルだもんね!!」
他の人物が散々言ってきた言葉を、ランボが口にすると、骸からどす黒いオーラが漂い始めた。
「…。」
「「あはははは…まだ子供だから…ね?骸」
おっかなびっくりフォローすると、骸は溜息をついた。
どうやらこらえてくれたようだ。
「…。クロームや犬、千種を見ませんでしたか?」
「…いや…見てないけど。」
珍しいなと思った。
あの三人が骸と一緒にいないなんて。
骸は「そうですか」と返事をすると、理由も言わず去っていった。
あいかわらずよく分からない。
「ランボ…傷になってるからいったん家に返ろうか?」
「そうした方がいいよ。」
「早期治療!!」
まだ遊びたかったランボだけど、三人の説得により家に帰ることになったんだ。
「ただいま…ねぇ母さん。消毒液ある?」
「あら?つーくん早かったじゃない。」
「ツナ君…?」
「はひ?ツナさん」
「ボス…?」
「「ボンゴレ…(びょん)?」」
それぞれのリアクションで、計6人の大所帯なお客さんが現れた。
「なっ…京子ちゃん、ハル、クロームに犬と千種!?」
「京子ちゃん達が来るんなら言ってくれれば良かったのに。」
「ごめんなさいねぇ…ケーキ作るのにランボ君達が遊びに行ってくれてた方が都合良かったから…。」
ランボの小さな膝小僧に、消毒液をつけてガーゼを貼る。
それを母さんは手慣れた動作で致しながら、答えた。
「ケーキ?」
「ええ。京子ちゃんのお友達のクロームちゃんがお友達の誕生日にケーキを作りたいんだって。だから教えてあげてたの。」
未来では普通に友達付き合いがあったみたいだけど、ハルも合わせてあの三人仲良かったっけ?
真実はこういう事らしい。
時間は一日前、金曜日に遡る。
「ケーキ…どう作ればいいんだろう?」
犬の提案に乗ったクロームは材料の買い出しをするべく放課後の商店街を訪れていた。
そんなとき偶然に出会ったのが、同じく学校帰りのハルと京子ちゃんだった。
「あっ…クロームちゃん」
「珍しいですね。並盛で会うなんて。」
「…今日…黒曜マートは休店なの。」
そんなことから、出会った女の子三人は一緒に買い物をしたらしい。
三人のさえずるようなおしゃべりは止めどなく続いた。
「ケーキ…作り方…知ってる?」
「うーん私は作ったことあるけど、ツナ君のお母さんに教えて貰ったとき位かな?」
「ハルもです」
「じゃあ、ツナさんのお家に行って教えて貰いませんか?きっと教えてくださいますよ?」
「そうだね。今から頼みに行く?」
快く、母さんの「明日ならOK」の返事を貰った三人は「また明日」と分かれた…と。
そう言う事らしい。
ちなみにその時間俺は…。
補習三昧…。かっこわる…。
「…で?犬と千種は?」
「ブス女に任せておけるわけないびょん!!」
「犬に連れてこられた。…めんどい」
邪魔になるかと思われたちびっ子三人は、遊び疲れて寝てしまった。
こうなると可愛いモノだ。
クローム達はそつなくケーキを仕上げ、白い箱に入れてラッピングを施していた。
「美味くできましたね。」
「そう言えば、クロームちゃんのお友達って誰なの?」
「骸…さま」
「あ…もしかしてあの左右の目が違う人?」
「はひ!?あの怖そうな人ですか!?」
っていうかやっぱり骸の誕生日だったのか!!まあそうだよね。
それにしても…京子ちゃん達の骸のイメージって…。
「クローム。骸喜ぶといいね。」
まあ、ケーキに喜んでいる骸ってなんか想像出来ないけど。
クロームは、いつもよりわずかに頬を染めて、静かに頷いた。
「…ありがとう。」
はい。
だらだら長くなったので、昨日は出さなかったですが、骸誕生日小説裏ストーリーです。
本編より長いっていうw
女の子のおしゃべりって長く続くことが多いです。
そんなかんじに長く会話文が多めでさぞかし読みにくいでしょう。






























実は「小説」としては骸初書きだったりしますがこの扱いw
裏の方はツナ君+女の子の可愛さ、いい子さがにじみ出てれば幸いです。
(ニコタでの小説公開は初なんだけどこんなにこっ恥ずかしいとは…//)
ナッポ―かわいいな