心の声~8~
- カテゴリ:自作小説
- 2009/06/29 16:27:39
「あたしね、友達を・・・裏切ったの。さんざん苦しめてしまったのよ」「え?」
「小学校のとき、あたしに優しい友達がいたの。すぐに仲良くなって親友とか言ったり、おそろいの物まで買う仲だったの。でもね、ある女子があんたたちうざい。いじめるからって言ったの。あたし、いじめが怖くて、そのグループに入ってしまったの。なぜかいじめが楽しくて・・・その子はいじめられて、あたしにも裏切られたの。ある日その子は、家出をしたの。あとは今と同じよ。ここでね・・・」そこから百恵さんは黙ってしまった。そして涙をながしながら言う。「ほんとに今後悔してる・・・葬式のときね・・・あの子の両親があたしにあの子の宝物くれたの・・・クリスタルの・・・ネックレスなの・・・。あたしも・・・罪を・・・」もっと奥へ入る百恵さん
「だっ・・・だめぇー!」ガシッとつかむと、「その友達も、きっと死んだら悲しむよっ死ぬより、今を一生懸命に生きて!あたしね、見えるよ。」霊も見えるあたしは、スッと後ろを指差した。その子の心の声が聞こえた気がした。「百恵ちゃん、もう、
いじめなんかしないって誓ってから誰もいじめてないんだね。うれしい・・・・
いつも百恵ちゃんの後ろにいたよ。百恵ちゃんと一緒にいられてうれしい。
これからも一緒だよ。そのクリスタルのネックレスがあればね!」あたしは代わりに伝えた。百恵さんは泣きながら「ありがとう…これからもずっとずっと一緒だね
離れ離れじゃないんだよね・・・」泣きながら百恵さんは言った
続く
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