Nicotto Town


黒曜のアジト


トンデモ企画悪ノ娘×リボーンⅦ

王宮に着く頃には当たりはもうすっかり夕暮れだった。
塔の白い壁がオレンジに染まっていく。
夕日が沈みかけた空は、端から紫に変わっていった。

王女を無事鏡の間に送り届けた後、使用人室に戻ると美しい銀髪の男が立っていた。
「う゛お”お”い!遅かったな。王女様と何所で道草くってやがった!」
「いやべつに道草食っていた訳じゃ…ただコローナがミルフィオーレまで行ってたので連れ戻すのに時間ががかっただけです。」
「コローナ様が…な。呼び捨てなんて命知らずがぁ。それともてめぇはギロチン送りになりたいかぁ?」
「…。もし、オレがコローナの弟だとばれたらどうするつもりなのですか?」
「いいか。お前の出身を知るのはオレとムクロ、イエミツ、それと王宮のごく一部の人間だけだ。お前と王女はよく似ているが其処は大丈夫だ。」
「どうして?」
「この前ムクロがそのことをミルフィオーレの人間に聞かれてやがったが、奴は『世の中には似ている人間が三人は居る者ですよ。』と言っていた。奴の予言だか術だかの信者は多いから騙されてくれるんじゃねぇか?」
どうしてかムクロがドヤ顔でそう言う様子が容易に頭に浮かんだ。
「でも…もしコローナがオレの事を思い出したら…。」
「それはねぇぞぉ。お前が王族から縁を切って五年。一度も王女がお前を思い出す様子はない。」
それを聞いて、安心感の中に少しの寂しさが募る。
元々王位争いで危険にさらされ、イエミツに保護されて王族から縁を切ったオレだから、もし王族とバレでもしたらまた面倒な事になる。
それでも、コローナがオレを思い出さないのは嫌だった。

コローナはどうしてしまったんだろう?

「ツナ~!!帰ってきたのか!?」
ぱたぱたとせわしない足音を立ててスカルがやってきた。
「う゛ぉ”お”お”い!!王宮内で走るのは関心しねぇな!!」
「ゲゲゲッ!!侍従長!?」
スクアーロの姿を確認するなり、のけぞって驚くスカル。
「何がゲゲゲッだ。ふん。二人は今すぐ会場の準備をしろ。大事な舞踏会だ。失敗は許されない。」

「はい!!!」
今夜は忙しくなりそうだ。

#日記広場:小説/詩

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2012/07/22 15:21
スク~♥
いやぁ・・・出てきた!スクが!←鮫溺愛少女w
そして・・・つっくんの感情に涙(☍﹏⁰)
続き待ってる!!


友申感謝です( `・∀・´)ノ
よろしくね´ω`*




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