罪と悪と復讐と
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/07/25 17:46:32
※悪ノ娘×リボーンの裏ストーリーです。
今日はお城で舞踏会がある。
僕にはあまり関係ない話だけど、お父さんは朝から警護に出かけた。
僕のお父さんは血は繋がっていないけど、とってもよくしてくれる。
お父さんは王女様の親衛隊長をしている。
お城の人間は王女様にぺこぺこしてばかりだけど、お父さんは違う。
お城の貯蔵庫から食べ物を盗み出して飢える庶民に分け与える…というのをしていた。
王女様に見つかったら死刑モノかもしれないけど、お父さんならきっとうまくやってくれる。
目の前でくつくつとスープが煮える音がする。
お父さん…遅くなるって言ってたけど、いつ頃になるのかな?
お酒はしばらく飲まないって決めてるけど、今日くらいはいいよね。
ご馳走を作って待っていよう。
結局お父さんは朝まで帰って来なかった。
どうしたのだろう?
これまで遅くなることは多くても、朝まで帰ってこないなんてことは無かった。
そうだ。王宮に様子を見に行こう。
お父さんの事は親衛隊の人に聞けば分かるはず。
王宮の庭の敷地にさしかかろうとしたころ、なにか人だかりが出来ている。
その人だかりに加わろうと歩くと傍にいた男にたしなめられた。
「ああ!!エンマ!見ちゃダメだ!!!」
彼はスカル。今は王宮勤めをしている僕の幼なじみだ。
「??…何かあったの?」
「なっなななななな何もないぞ!!」
「何もなかったら人だかりは出来ないよ?」
人をかき分けて人だかりの中心を覗くとよく知った顔が寝そべっていた。
見つけた誰かが布を掛けてくれたみたいだけど、お腹のあたりから血が染みていた。
青白い顔で、息もない。
大丈夫だよ。お酒飲んだらまた赤くなるからさ。
だから
生き返って。
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- 狂気の花(腐)
- 2012/07/25 18:09
- エンマ・・・可哀相に(☍﹏⁰)
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- 違反申告





























