Nicotto Town


黒曜のアジト


悪ノ双子ノ思イ人

※悪ノ娘×リボーンパロです。

秋も深まる頃なのに、その夜は寝苦しかった。
寝返りを打つも、一向に心地良く眠れず、シーツをくしゃくしゃにしてしまう。
そんな夜はいつも、あの頃の夢を見る。

オレ達は仲の良い双子だった。
「ツナヨシはいいよな。何でも出来て。オレなんて馬術も帝王学も何やってもダメダメだし。」
コローナはオレに比べて、出来は悪かった。でも、女の子だし、その笑顔の可愛さにみんなツナヨシには甘かったし、ツナヨシが大好きだった。
代わり始めたのはまだ幼かった頃。
海岸で拾った匣を開けると真っ黒な影が出てきたコローナを取り囲んだ。
それ以来、明らかに口調が変わった。一人称も。
嫌がっていた王位継承を受け入れるようになった。
これまで苦手だった全ての教養を完璧にこなすようになった。
隣の国の王を盲目的に慕うようになった。
アレが原因だ。原因は分かるのに何も出来ない。

王位最有力候補だったオレに付いていた大臣が、急に
「王位にふさわしいのはコローナ様の方だ」と言い出した。
王宮はそのときからコローナ派とツナヨシ派に別れた。
ある日、コローナ派の一人がオレを暗殺しようとしてオレはイエミツに助けられた。
そこでイエミツに二択を迫られる。
「ここで、危険に晒されながら暮らすか、王位継承権を捨て、平和に暮らしたいか。」
そこでオレは後者を選んだ。
公には、王子は流行病で崩御。と知らされ、オレはイエミツの養子となった。
「王子と同じ名前じゃ怪しまれるなぁ…。…そうだ。今日からお前はツナだ。良い名前だろ?」
オレはツナヨシ王子からただのツナになった。
父さんのコネで、王宮勤めをしていたのは母さんの言いつけである「コローナを守る」ため。
その為なら僕は悪にだってなってやる。
思い浮かぶは父さんだった人――イエミツの優しい笑顔と、義理の兄――エンマのはにかんだ笑顔。

そのとき目が覚めた。
どんな日だって過ぎていく。
永遠などない。
そう。あの日々はもう帰ってこない。


ここだけの話、実はツナツナが大好きです(もうバレバレかもだけど)
「THAT’s!」っていうツナツナのサイトさんがありまして、其処の影響を少なからず受けてる様な気がします。
まあ、僕はリボ内のCPなら性別問わず、むしゃむしゃしてしまう雑食さんなので、その点はアレですね。
ただ、「読める」のと「書ける」のは別ですね。
多分、親父受けと絡んだことないキャラ同士は書けませんw

#日記広場:小説/詩

アバター
2012/07/27 18:53
僕もツナツナ好き♥Ü♥←
つーか僕雑食だしねww
悪ノ召使の歌詞が♥
うん。面白い!




Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.