フラベル学パロ
- カテゴリ:自作小説
- 2012/07/28 13:56:01
此所は私立ヴァリアー男子高校。
カトリックの方針「純粋・奉仕・誠実」の校訓の元、生徒達は互いに学び合い・高めあっている?…はず…である。
もうすぐ八月の昼下がり、外では蝉がせわしなく鳴いている。
夏休み中ではあるものの、一学期に提出するように言われた書類に全く手をつけていなかった生徒会メンバーは、今日も元気に投稿していた。
「あ~あ…かったり~こんなのやってられっかよ。」
ベルフェゴールは、生徒会の経費を報告する書類で紙飛行機を折ると、外に飛ばした。
風向きも角度もちょうど良く、紙飛行機は空を舞う。
「おーよく飛びますねー重要書類の紙飛行機ー」
気怠げな口調で、外を眺めるフラン。
「う゛ぉおおおおい!!なにしてやがる!」
ただ一人、きちんと机に向かっていたスクアーロが痺れをきらして机を叩く。
バシッ!!と言う音がして、机にひびが入った。
「オレはもう帰るぜぇ!此所にいる義務もねぇんだ!!」
そういうと、スクアーロは完成した書類をきっちりとクリップにまとめて、フランに放り投げて生徒会室を去っていった。
スクアーロは3年生。
本来なら生徒会は引退し、仕事を後輩に引き継ぐ時期である。
だというのに、次期生徒会長ベルと副会長フランがまだ一学期分の仕事が終わってないと聞くと。
「相変わらずカスだな!ったく世話が焼けるぜぇ!」
と言った具合に律儀に手伝ってくれた。
それなのに、ベルとフランが全く真面目に仕事しないから――今の状態である。
「あーあ…ベル会長があんな調子だからスクアーロ前会長、怒って帰っちゃったじゃあないですか…。」
「あ~?別にいいんじゃねー?オレにかかればこんな仕事一発だし。」
「じゃあ早くやっちゃいましょーよ。終わらせたらお茶でも飲みに行きませんかー?」
「いーケド…。オレが奢りな、王子が庶民に奢って貰うなんてプライドが許さなねーっつの」
「相変わらずわけわからないですー。…まあ別に良いですけどー」
そう言葉を交わした二人は、それぞれ机に向かった。
夏休みの学校は、わずかに部活動中の生徒の声がする他は、とても静かだった。
「会長ー静かですねー。」
「んだよ…まあな」
「二人きりですね」
「それがどうしたんだよ?王子の邪魔するとかテメー…」
いつものようにベルがフランに悪態をつこうとしたとき、フランが立ち上がり、ベルの額で「ちゅっ」と軽やかなリップ音をたてた。
ベルの額を柔らかい感覚が襲う。
「ってことはー二人でいちゃいちゃし放題じゃあないですかー」
「…こんのクソガエル…」
そう言うベルは右手で口元を押さえ、頬を紅に染めていた。
「素直じゃないですねー顔赤いですよー」
フランはそう言ってベルに対面すると、顎を摘んで持ち上げる。
そしてベルの唇に自分の唇を重ねると、舌でベルの口をノックする。
ベルがすんなり舌を受け入れたのを良いことに、舌でベルの口内を、舌をなぞる。
ぴちゃ、ぺちゃと煽るような水音が室内に響いていた。
そのとき
「う゛ぉおおおい!!やっぱテメェらには任せておけねぇ!!書類は拾って来てやったぜぇ感謝しろ!!」
「…あ”」
三人とも、丸一分ほど立ちすくんだままだったそうな。
フラベルで甘学園パロと言うことでしたが、甘ってなにそれ美味しいの?
学園っていっても生徒会室でしごとするだけじゃねぇかw
スクちゃんいい人なんだけど、あんまり良い思いしねぇのな。






























ありがとう^^
ネタ思い付いたら続きお願いします^^