きりんの目のある日 3-1
- カテゴリ:自作小説
- 2009/07/01 16:50:16
はとのぽっぽでおます。
何ででしゃあろなぁ。雨が降る夜に出番がくるとわ。
自分が書くことがないさかいにわてぇにしゃべれてかいな。
そやかて、わてぇの頭とにいさんの頭はいしょやのにな。
なんやて、脳みその大きさがちがうてか。
あほぬかせ。脳みその大きさで決められてたまるか。
ほな今日のお話は監視カメラのモニターに写った切ない恋物語でいきまひょか。雨の日にはぴったりどすな。
その日は梅雨前線が日本の上に停滞していた。
利弘(トシヒロ)は雨の駅前公園の監視カメラの映像をいつものようにモニターで見ていた。
その曇った映像には傘がせわしく動き行き交う映像が写しだされていた。
動く傘の模様は色々で黒色系は男性、明るい色は女性だろう。若者は透明なビニールの傘が多かった。
やがて通勤時間帯も終わり大人の傘の周りに小さな黄色の傘が動く様子が見えた。保育園か幼稚園に子供を送る親子が送迎バスを待っているのであろう。
公園のかたすみに木製のベンチがあった。
晴れの日ならお年寄りがぽつんと座って行き交う人の姿を無言で眺めているのだが、ベンチは雨に濡れ色を茶色から黒色に変え影のよう静かに雨の公園の光景にとけていた。
利弘がしばらくしてふとモニターのベンチに視線をやると、ベンチには黒い傘がひとつ見えた。
黒い傘の男の足元はスニカーにジーパンであり、傘にかくれてそれ以上は見えない。
傘はそれほど動かないが、足元はベンチの前で左右に小さく行き来している。タバコの煙が傘のふちから一定の時とともに上がる。煙が消えるとタバコの吸殻を地面にすり込む足の動きが見えた。その動作は何かいらだちの感じを与えた。
利弘にはその男が誰かを待っているかのように思えた。
しばらくの時が過ぎモニターのベンチに利弘が再び視線を戻した時、黒い傘の男にピンクの傘が近づくのが写しだされていた。
ピンクの傘の足元は女性であることがすぐ分かるようなストッキングに女性用のかかとの低い黒の靴である。
ベージュ色のレインコートの裾が少し見えそこから足元へと綺麗な脚がのびていた。
傘と傘がくっつきひとつになると動かなくなった。
足元のつま先が向かい合っている。
お互いに向かい合い何かを話しているようだ。
しばらくして女性のピンク傘が上下にしゃくるように動き始めた。
利弘には女性が泣いているように思へ、二人の会話が聞こえてくるようであった。
「電話で話したけれど、悪いけどののみさん僕と別れてくれないか」
「なんで急に、なんで別れなければならないの。私のことが一番好きだと言ってたじゃない」
「君の事は今でも好きだよ。でも僕には家庭が」
「奥さんとうまくいってないから別れるって言ったじゃないの」
「そう思っていたけど、家内に子供ができたようなんだ」
「子供ってあなたの子供なの」
「たぶん」
「奥さんと長くしてないから、もう家内とはしたくないから。私ひとりを愛しているから抱いたのじゃなかったの。あれはみんなうそだったの。これから抱くのは君だけだって言ったじゃない。ひどい私をだましたの」
「違う。今でも君が好きだ」
「じゃどうして別れなければならないの。どうして奥さんにあなたの子供ができるの」
「それわ・・・・・・」
「ひどい。ひどすぎる。遊びに利用するなんて」
女性の傘は泣き方に合わせ動いていた。
男性の傘は止まったままだった。
つづく

























早速、2のコメントに移動します。
本当は、どんな話がされていたのか、気になりますw
早速、2を読みますね ^^
利弘の頭で二人の会話を想像させました。
本当は違うかも。
不倫相手って分かってて付き合う女の方もどうかと思います(^^;)
続きが楽しみですww
続き楽しみにしてください。
いま頑張って書いてます。
続き物ですか・・楽しみ楽しみ・・・
ピンクの傘が女性とは限らないけれど・・・最近は美しい男性もいるし^^;
でも・・2人の会話は よくあるパターンだよね
不倫っていうのかな? 男性の心理状態が手に取るようにわかるなぁ~
どうして女性って・・こういう手の話にコロって参っちゃうのかしら。。
うぶな乙女じゃあるまいし。。。それにしても
男性って・・本当に都合のいいことを言う生き物だ。。
続きが楽しみ~~~~~~いつもの笑顔置いてくね^^v