Nicotto Town


黒曜のアジト


悪ノ娘ト思イ人Ⅴ

オレが帰ってきてすぐ、王宮全体会議が始まった。
「と言うわけで、国民からの税を増やすこととする。異議のある者は申し立てよ。」
コローナは玉座に座ったまま、声高にそう言った。
異議などいくらでもあるだろう。
ただでさえ国民は飢えているのに増税など不可能だ。
しかし、この場に居合わせた者は全員分かっていた。どう異議を申し立てても無駄だと。
下手をしたら処刑台送りだ。
俺達は、コローナのわがままによって死んでいく人を散々見てきた。
唯一王女に意見を言えたイエミツはもう…この世には居ない。

「よい。では、つぎ。ツナ…アルコバレーノ邸での事を報告せよ。」
オレの番だ。席を立ち、王女の前に跪く。
「はい。報告申し上げます。ミルフィオーレからの寄付金は今まで通り、していただく用に申し立て致しましたところ、了解していただきました。ただ、連合長フォン様はこちらの情報を欲していたようで、探りを入れてきました。」
「そうか。重要機密は話さなかっただろうな。」
「はい。」
「ご苦労じゃった。下がってよいぞ。」

「お待ちください。」
そう言って水槽と宝石箱を乗せた押し車を運んで来たのは、昔からコローナ派の大臣、ハヤトだ。
「アルコバレーノ邸より、王女様に御礼の品が届いております。お納めください。」
そう言ってハヤトは、宝石箱を開け、コローナの前に差し出す。
「ほう…上質の宝石類に正絹か。ミルフィオーレの民もなかなかセンスがよいのぉ…ところで、そちらの水槽は何じゃ…よく見ると…気持ち悪いの…。」
水槽の中には、八本足の軟体動物がうごめいていた。
「はっ…こちらの品は蛸の子供だそうです。ただ、悪魔の遣いとされているので食用にはされないようです。」
「なんじゃそれは!わらわへの嫌がらせか?」
「いえ…これは『ムクロ様に差し上げろ』と言っていましたが。」
不思議そうに首を傾げたムクロは立ち上がって、水槽をのぞき込んだ。
「これは良い物です!!とても凄いタコですよ!!」
「とてもすごい…どこが凄いのじゃ…?」
「とにかく凄いのですよ。ひたすらに…クフフフ」
どこかで聞いたことのある言い回し。流行っているのか?
「まあよい。気に入ったのなら持って行ってかまわぬぞ。」
コローナは珍しく機嫌が良いようだった。
会議はスムーズに進行していった。

~舞台裏にて~
スカル「おいリボーン!オレの鎧ダコ知らないか?」
リボーン「知るか(ニヤ」
スカル「なっ…絶対知ってるだろー!!」
リボーン「なんだ?(睨み付ける)」
スカル「いや何でもありませんリボーン先輩っ!」

#日記広場:小説/詩

アバター
2012/07/31 18:08
・・・・・・!確かに!
ルカのポジションだ!
骸しゃん、よかったね♪
タコが役に立つのかな?
アバター
2012/07/31 18:06
ムクロ「分かる人には分かるのですよ。きっと後で役に立ちますよ。」

実はタコは次へのフラグだったりする。
ついでに言うと原作でのムクロのポジションはボカロのルカなんだ。…じつは。
アバター
2012/07/31 17:53
スッ・・・スカル・・・哀れwww
骸しゃんは何故タコの価値が分かるんだ?ww




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