Nicotto Town



天国の審査

ある日、ジョンという男性が死にました。

ジョンは死んだあと、霊界で人が死んで天国に行けるか地獄に行くかの審査を受けていました。

審査員はジョンの生前の経歴を見て言いました。

「貴方は地獄に行くような悪い行いはしていませんね。しかし、天国に行けるような良い行いもしていませんね」

「じゃあ僕はどうなるのですか?」

「何か生前に善い行いをした覚えはありませんか?」

「あぁ、それならありますよ?」

「ほぅ、それはどんなことですか?」

ジョンは得意げに語りだした。

「前に車を運転していると、女性が暴走族らしき男たちに囲まれて困っているのを見つけたんですよ。正直怖かったのですが、その女性がとても美人だったので助けることにしたんです」

「そうですか、それで、貴方はどうしたんです?」

「車から降りて、暴走族に言ってやったんですよ。「おいお前ら!それ以上そんなクズみたいなマネしたら俺がこてんぱんにしてやるぞ!」ってね」

「そうですか、それは良いことをしましたね。」

「でしょう?」

「で、それはいつのことなんですか?」

ジョンは胸を張っていいました。

「5分ほど前のことです!」

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2012/08/09 21:30
…それって、死因じゃないんでしょうか(-_-;)



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