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妖怪けいまい


 ある村に兄と妹の妖怪がいた。
村人は兄妹(けいまい)妖怪と呼んで恐れていた。
この妖怪達に出会うと精神がおかしくなり法度(はっと)を犯してしまうのだ。

この妖怪が京都に現れた。
京都で五山の送り火が行われるお盆最終日の夜だった。
その日の京都はよく晴れていて、先日の大雨がウソのようだった。
この日の前々日、京都の南の地域は局地的豪雨に見舞われ、一時間に80ミリを越す降雨を記録した宇治市では川の氾濫により大きな被害をだしていた。
その一ヶ月前の七月の同日にも京都の北区で豪雨による被害があったばかりだった。
相次ぐ京都での河川の氾濫は京都にもののけが集合する前触れのお清めのような感じで、これから起こる京都日本妖怪大集合のほんの予兆にすぎなかったのだ。

兄妹妖怪が現れたのは京都タワーだった。
東京のスカイツリーに比べれば子供のような高さしかないが、京都のビルには景観を守るための高さ制限があり高層ビルは建っていないので展望はよかった。
大文字の夜に京都タワーの展望台に上るにはあらかじめの予約が必要で、その日に飛び込みで展望台に入ることはできなかったが妖怪達は展望台に立っていた。

「兄じゃ、たくさんの人間がいるな」
「あぁ、そうだな」
「これから山をもやすのか?」
妹妖怪が兄妖怪に尋ねた。
「山であらかじめ組んだ薪を燃やしてキャンプファイヤーを字の形でするのさ」
「おぉ、キャンプか。街の人間は洞窟の代わりに自分で造ったコンクリートのビルを使用しているみたいだな。人工の洞窟がたくさんあるな」
「あぁ、それが快適な空間だと思って住んでるみたいだ。我等妖怪のように移動を続ける者には必要の無いことだ」
「ところで兄じゃ、この人間達は我々に気が付いていないみたいじゃが、これから何が起こるのじゃ」
「この人間達はこれから幻覚の文字や模様を見る。そしてパニクって混乱して右往左往する」
「おぉ、展望台でパニックが起こるのか?」
「あぁ、そうだ」

#日記広場:自作小説

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2012/09/06 18:53
出会うと犯してしまう法度ってなんだろう…
怖いですぅー;;;
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2012/08/31 10:15
こんにちは❦
すご~く怖かったです(T_T)
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2012/08/25 21:53
何かやる気だな(笑)
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2012/08/19 21:27
ドキドキ…(´▽`)
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2012/08/19 08:05
道中記だったのですね

ライバルとかいるのでしょうか?
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2012/08/18 19:51
百鬼夜行ですねぇ^^

何が起こるか楽しみですっ
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2012/08/18 18:44
お化け、、、こわいぃ^^;;




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