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宇宙ゴミになったクズト 1

クズトは船長に宇宙船の修理を頼まれた。

宇宙船の名前は『ミルキーウエイ』。
船長はリサ大佐。艦隊には珍しい女性船長である。
『ミルキーウエイ』の任務は地球を取り巻く宇宙ゴミ(スペースデブリ)の撤去である。

宇宙ゴミの脅威は宇宙開発が始まって半世紀を過ぎ、深刻な宇宙船への衝突事故の危険をもたらしていた。
NASAAの宇宙ゴミ安全管理委員会は、2040年までにすべての宇宙ゴミを撤去するために国際宇宙ゴミ問題委員会を開催し、各国協力のもとに国際宇宙ゴミ処理隊を立ち上げた。
2025年、日本のロケット技術もNASAAの協力を得て独自に宇宙船を打ち上げることに成功し、日本も国際宇宙ゴミ処理隊の一員として宇宙船『ミルキーウエイ』を運行管理していた。

2032年太陽の活動が活発になり強力な磁気嵐が地球を襲っていた。
宇宙船『ミルキーウエイ』も太陽の磁気嵐に合い無線通信の障害を起こしてしまった。
修理には、船外に出て宇宙船のアンテナを交換する必要があった。

「クズト少尉、このままでは地球本部との通信ができないのです」
船長リサ大佐は、クズト少尉を宇宙船のコックピットに呼びそのように告げた。
クズト少尉は搭乗運用技術者(ミッション・スペシャリスト)で船外活動を行うように訓練されていた。

「リサ大佐、私が船外に出て修理します」
「クズト少尉、今船外に出ることは死を意味するかもしれません」
「はい、判っています」
「クズト少尉、では任務をお任せします」
「アイ、マム」

クズト少尉はリサ大佐に敬礼しコックピットを出ていった。
リサはクズトの背中を心配そうに見送っていた。
実は今回のミッションを終了すると二人は地球で結婚式を挙げる事になっていた。

一回のミッションで宇宙で作業する期間は六ヶ月。
宇宙での六ヶ月は人間の心理状態の限界を示していた。
2021年にNASAAは有人火星探査を実行したが、600日に及ぶミションに飛行士が耐えきれず失敗に終っていた。
NASAAは長期ミッションの成功のため男女混合チームの研究を行い、宇宙においても恋愛感情を持つことが長期ミッションの成功に有効であると結論をだし宇宙船での恋愛を奨励するようになった。

『ミルキーウエイ』には、船長を含め11人のクルーが搭乗していた。
男性6人女性5人で、男性二人は妻帯者であった。
日本の宇宙開発事業隊もNASAAの研究結果を得てクルーの性に気を使い独身者の数を男女同じにするようにしていた。

つづく

#日記広場:自作小説

アバター
2009/09/13 10:54
スイーツマンさんありがとう
そうです。
ナサでも無重力でのHを研究してるそうです。
ピストン運動は難しいそうです。
アバター
2009/09/13 09:16
 密室の恋ですね
(「未必の故意」は法律用語でしたねえ)
アバター
2009/07/07 20:29
なぎさおねえさまいつもありがとう。
ゆっくり読んで下さい。
アバター
2009/07/07 20:26
未来のお話なんですね・・
宇宙戦艦ヤマトくらいしか知らないしなぁ~
宇宙という環境で閉ざされた宇宙船の男女・・
どんな心理状態になるのでしょう・・
まったく予想がつかないです・・・
死を覚悟しての修理・・・
ちょっと先を読むのが怖いです
アバター
2009/07/05 20:58
危険ですね。
スペースデブリも人工衛星と同じで地球の自転と
同じスピードで飛んでいるので落ちてこないみたいです。
あまり難しい質問はなしで。
アバター
2009/07/05 20:34
恋愛奨励なのに男性6、女性4は危険な比率では…… ^^;
何もないはずはないですよねぇ~w

デブリって、隕石みたいに地表に落ちてくる事はないのでしょうか?



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